資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 京都市右京区梅津フケノ川町にある、梅宮大社(うめみやたいしゃ)です。

 

 奈良時代、敏達天皇の後裔、橘諸兄(たちばなもろえ)の母、県犬養三千代(あがたいぬかいみちよ)が橘氏の氏神を山城国相楽郡に祀ったのが梅宮大社の始まりです。

 

 その後、平安時代に嵯峨天皇の皇后、橘嘉智子(たちばなかちこ)が現在の土地に移しました。

 

 嵯峨天皇との間に子どもが授からなかった橘嘉智子は、梅宮大社に祈願したところ、仁明天皇を授かったとのいい伝えがあり、梅宮大社は、授子安産の神としても有名です。

 

 酒造守護・学業成就・縁結び・芸能向上などにご利益があるとされています。

 

 絵馬には、紅白の梅の花が描かれています。

 

 神苑には約40種500本もの梅の木があり、梅の名所として知られ、 江戸の中頃に本居宣長(もとおりのりなが)が、梅宮に献木の梅に添えて、

「よそ目にも その神垣とみゆるまで うえばや梅を千本八千本」

と詠んでいます。