資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

桑名市多度町多度にある、多度大社(たどたいしゃ)です。
ご祭神は、主祭神に天津彦根命(あまつひこねのみこと・天照大御神の第三皇子)、相殿に面足命(おもたるのみこ)、煌根命(かしこねのみこと)をお祀りされています。
多度大社は五世紀の後半、雄略天皇の御代に社殿が建てられ、それ以前は標高403mの多度山全体を神体山として仰がれていました。
御祭神が天照大御神の御子神であることから「伊勢の神宮」に対し「北伊勢大神宮」とも言われ、北伊勢地方の総氏神として崇められています。
古くから「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」と謡われ、伊勢参宮の折には多度大社にも参拝されていたことがうかがえます。
絵馬は、一枚の紙から複数の連なった鶴を折った桑名連鶴のように沢山の小さな絵馬が連なっています。
絵馬には馬が描かれていますが、多度大社に伝わる白馬伝説を題材にしたものと思われます。