資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。



 東京都文京区湯島三丁目にある、湯島天満宮(ゆしまてんまんぐう)です。

 

 学問の神様・菅原道真公を祀る神社で、湯島天神と呼ばれています。

 

 泉鏡花の小説で映画化された「婦系図(おんなけいず)」の歌詞をもって、湯島天神の白梅のご紹介にかえさせていただきます。

 

 湯島通れば 思い出す

 お蔦(つた)主税(ちから)の 心意気

 知るや白梅 玉垣に

 のこる二人の 影法師

 

 忘れられよか 筒井筒

 岸の柳の 縁むすび

 かたい契りを 義理ゆえに

 水に流すも 江戸育ち

 

 青い瓦斯燈(ガスとう) 境内を

 出れば本郷 切通し

 あかぬ別れの 中空に

 鐘は墨絵の 上野山


 〈せりふ〉

『切れるの別れるのッて、そんな事は、芸者の時に云うものよ‥私にゃ死ねと云って下さい』・・・

 

 絵馬は、申年の開運祈願の絵馬です。