資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

京都市東山区高台寺下河原町にある、高台寺(こうだいじ)です。
北政所(きたのまんどころ)ねねの眠る高台寺の霊屋(おたまや)には、桃山時代の華麗な蒔絵を施した階段や厨子(ずし)が今も残っています。
これらの蒔絵は高台寺の蒔絵として知られ、同様の技法や類似した意匠の蒔絵が一般には「高台寺蒔絵」と総称されるようになりました。
高台寺蒔絵は、優美でありながら斬新さを感じさせる蒔絵で、黒漆を背景にして金の平蒔絵(ひらまきえ)に絵梨地(えなしじ)針描(はりがき)描割(かきわり)付描(つけがき)といった技法が組み合わされています。
絵馬は、ねねと秀吉が描かれた恋愛成就の祈願絵馬です。