資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 


 豊橋市小松原町字坪尻にある、豊東観音寺(とうかんのんじ)です。

 

 ご本尊は馬頭観音菩薩で、三河三観音 の一つです。

 

 天平4年(732年)に行基が夢告を受け、翌年、小松原の海岸で1株の霊木を感得したため、これで馬頭観音像を刻み、堂宇を建立したのが起源とされています。

 

 大永8年(1528年)に戸田氏の重臣藤田左京亮定光が寄進したといわれる多宝塔は、国の重要文化財に指定されています。

 

 また、境内には木槿塚(むくげづか)という松尾芭蕉の句碑が建てられています。

 

 絵馬には、馬を守り世話をする猿が描かれています。

 

 日本では猿は馬の守護神とされています。

◉陰陽五行説では、馬は火、猿は水に相当するので、猿は(火災や病気から)馬を守る

◉天馬と人との仲を猿がとりもち、馬が病気になると猿が治したとの伝承に基づく。

など、諸説あるようです。