資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

京都市東山区下河原町にある、圓徳院(えんとくいん)です。
豊臣秀吉の妻、北政所ねねが晩年の19年間を過ごした地に建てられています。
ねねが秀吉との思い出の多い伏見城の化粧御殿とその前庭を移築し、ここから秀吉の菩提寺として建立した高台寺に通いました。
多くの大名や禅僧、文化人がねねを慕って集まり、文化サロンのような一面も持っていました。
ねねが亡くなった後に高台寺の塔頭(たっちゅう)寺院「圓徳院」となりますが、今でもねねが眺めたものと変わらぬ美しい庭園を残し、一年を通して多くの拝観者が圓徳院を参拝しています。
絵馬に描かれているのは、秀吉の出世守り本尊の「三面大黒天(さんめんだいこくてん)」です。
大黒天・毘沙門天(びしゃもんてん)・弁財天(べんざいてん)の三天合体の尊像です。