今年の夏は暑かったですね。ここ四日市では8月末に気温が38℃寸前まで上がりました。ニュース等で「危険な暑さ」という言葉を何度も聞きました。そして、長かったとも言えます。

 何しろ、梅雨明けが6月27日頃でいつもの年より早く真夏の到来となりました。


 もう秋は来ないのかと思うほどの残暑でしたが、ようやく、季節が変わりつつあります。「暑さ寒さも彼岸まで」言い古された言葉ですが、場所によってはまだ彼岸花が見られます。よく見るのは、川や田畑の堤防ですね。春にもお彼岸はありますが、彼岸花が咲くのは秋だけですので、あの赤い花を見つけると秋の訪れを感じるのかもしれません。

  10月上旬、諏訪神社の例大祭 ( いわゆる四日市祭 ) は雨になってしまいました。また、一番人気の大入道は9月に大阪・関西万博で演技を終えたばかりで、今回は、( 演技はせず ) 人形の頭部が展示される形となりました。子どもたちにとっては、からくりの部分を触れたりすることができ、楽しそうでした。そして、鯨船などの神社への練り込みも中止となりました。ふだんから熱心に練習しているのを知っているので、残念に思いました。


(祭の当日(午前中)諏訪神社)

 もうひとつ、お祭りの話題を・・・。

 四日市祭から数日後、お諏訪さんからも近く、旧東海道から参道が伸びる鵜森 (うのもり) 神社で秋季大祭がありました。
 今度は晴天に恵まれ祭り日和の一日、午前中は甘酒まつり、午後は神事が行われました。近隣の小学生も来ました。大祭の日に参拝するのは初めてで、美味しい甘酒をいただき、文化財「十六間四方白星兜鉢」を見学したりと、短い時間でしたが、お祭り気分を味わうには十分でした。

(鵜森神社 秋季大祭)


(冠木門)

(大祭に合わせて一般公開された兜鉢)

 諏訪神社と鵜森神社、賑やかな街中に鎮座し決して有名なお社ではありませんが、氏子さんをはじめ地元の人々に大切にされていることが伝わります。

・・・今年の秋は、祭りとともにやってきました。 (Y) 
 資料館2階には壁面いっぱい、たくさんの絵馬が掛けられています。

 滋賀県近江八幡市加茂町にある、賀茂神社(かもじんじゃ)。別名、「御猟野乃杜・賀茂神社」(みかりののもり・かもじんじゃ)と称されています。


 賀茂神社は、約1,300年の歴史を誇る古社です。奈良時代の聖武天皇の時代、陰陽道の祖といわれる、吉備真備(きびのまきび)が日本の災いを封じ、国民の安寧を願うためにふさわしい場所として定めたと伝えられています。


 日本の「気」が集まる地に災いを封じ込めるため、陰陽道にて創建された神社は、日本の馬の聖地として、縁結び、子授、安産の神社としても知られています。


 絵馬は、競馬神事の「賀茂競馬」の祈願絵馬です。



 この神社の最も特徴的な祭事が、競馬神事です。1090年より続くこの神事は、木々のトンネルの中を疾走する騎手と馬、400メートルの直線コースを颯爽とすり抜け、競い合います。
 この競馬神事は、「七頭の馬、七番の神事」とも呼ばれ、トーナメント方式で順位を決定する独特な形式で行われます。

 記録的な猛暑続きの夏休み期間ではありましたが、その暑さにもめげず資料館には、たくさんの小・中学生たちが来てくれました。

 

 夏休み終盤にもなると、「夏休みの自由研究できたよ!」と作品を見せに来てくれた人も。

 この時は語り部さんたちも、心からうれしく、大歓迎のひと時です。


 資料館に来てくれたみんなも、学校などへ提出した研究の作品が戻ってきたら、持って来てくれると嬉しいです。待ってるよ!

 

そして、8月31日

 夏休みの最後をしめくくるように、「2025四日市花火大会」が開催され約3,000発の花火が打ち上げられました。語り部さんから寄せていただいた写真です。ひと時の納涼気分を味わって? リフレッシュしてくださいね。










本日9月1日

 資料館ホームページの開館カレンダーも更新しました。新たな月のスタートです。

 資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 滋賀県湖南市三雲にある、立志神社(りゅうしじんじゃ)です。


 神社の由緒書きによれば、

 『志を立て、祈る(意宣(いの)る)ための神社
 正式な社名は立志神社(りゅうしじんじゃ)と読みます。志を立てて目標に向かうことを立志(りっし)と読むことから、“りっしじんじゃ”とも呼ばれています。

 起源は不詳ですが、欽明天皇の御代(6世紀)に飢餓に苦しんでいる民を救いたいという一心で、全国12ヶ所の神社にて五穀豊穣のお祈りをしました。その祈願所のひとつが立志神社です。

 今日においても当社は、神さまの恵みと祖先のご恩に感謝し、神さまに祈りをささげる場となっています。
 民の救いたいと祈る、家族の健康を祈る、会社の発展を祈る、自己実現を祈る。祈りに込めた願いはさまざまですが、根底に流れる基本的な姿勢は今も昔も変わりません。
 
 祈るとは「意宣(いの)る」こと、つまり神さまに決意を宣言することです。そして当社は、1400年以上にわたり、志を立て決意を宣言する役割を担った神社です。』

と紹介されていました。 

 ご祭神は、国之常立神(くにのとこたちのかみ)。「大地生成」「国土安泰」「開運招福」の神様とされています。


 絵馬は、芋版画のようにスタンプされた開運招福の「こころざし絵馬」です。

 当資料館は、原則、毎週日曜日の午前9時から午後4時の間、無料で開館していますが、


 この時季には、小・中学生たちが、「夏休みの自由研究の参考に」と、多くの方が、何度も足を運んでくれています。


 ここは、江戸時代の頃に使われていた道具をはじめ、いろいろな珍しいものや懐かしいものを、見て・聴いて・触れて・調べたりと、学ぶことができる場所です。

 「自由研究 何にしようかな」と迷っているなら一度来てみてごらん。語り部のみんなが歓迎してくれるよ。

 また先輩たちが小・中学生の頃に書いた自由研究の作品からヒントを見つけることができるかも。
 (先輩たちの作品も多数展示されてるよ)