資料館2階には壁面いっぱい、たくさんの絵馬が掛けられています。
滋賀県近江八幡市加茂町にある、賀茂神社(かもじんじゃ)。別名、「御猟野乃杜・賀茂神社」(みかりののもり・かもじんじゃ)と称されています。
賀茂神社は、約1,300年の歴史を誇る古社です。奈良時代の聖武天皇の時代、陰陽道の祖といわれる、吉備真備(きびのまきび)が日本の災いを封じ、国民の安寧を願うためにふさわしい場所として定めたと伝えられています。
日本の「気」が集まる地に災いを封じ込めるため、陰陽道にて創建された神社は、日本の馬の聖地として、縁結び、子授、安産の神社としても知られています。
絵馬は、競馬神事の「賀茂競馬」の祈願絵馬です。
この神社の最も特徴的な祭事が、競馬神事です。1090年より続くこの神事は、木々のトンネルの中を疾走する騎手と馬、400メートルの直線コースを颯爽とすり抜け、競い合います。
この競馬神事は、「七頭の馬、七番の神事」とも呼ばれ、トーナメント方式で順位を決定する独特な形式で行われます。