続きです。

2016年3月6日成田空港。
フライトは22時早めに行って、ラウンジでのんびり過ごそうと18時半に到着。

19時からチェインだったので、ラウンジの場所を確認した後にチェックインカウンターに並んだ。

10番目くらいに順番が来た。
この時は後々の悲劇が待っているとは知らなかった。

カウンターでスタッフといつも通りのやり取りの後、予想外のアドバイス?が、
アイスランドまで2回乗り継ぎ。成田~ドーハ~ロンドン~アイスランド。

「ロンドンからは別の航空会社になるので、ロストバゲッジするかもしれません。一度ロンドンで荷物をピックアップされてはいかがですか?」

私は「え⁈そうなの⁇」と思いながらも、トランジットが2時間しかないので、「でもトランジットが2時間しかありませんが、間に合いますか?」と聞いた。

「2時間あれば大丈夫ですよ。荷物も確実ですし。」
「そうですか~荷物が確実ならそっちがいいですよね~」

と言うことで、トランジットのロンドンで荷物をピックアップすることになってしまった。
この後、ロストバゲッジとトランジットで一度荷物をピックアップした場合、ロンドン・ヒースロー空港の地図をみて、やはり2時間じゃ無理がありそうだと思った。

ロンドン・ヒースロー空港はハブ空港でとても広く、今回使ったカタール航空からアイスランド航空まで乗り換えも電車で一駅乗っての移動だった。

私は不安になり、もう一度チェックインカウンターに行き、先ほどのスタッフがいなかったので、別のスタッフに乗り継ぎ方法を確認した。

やはり、一度ロンドンで入国してから荷物をピックアップし、また出国という形になるという説明。私の募る不安を横にスタッフは「大丈夫ですよ。」と軽い。

私は2人の「大丈夫だ。」という言葉を信じて、出発した。

12時間のフライトでドーハ着、2時間トランジット。余裕があった。
7時間半のフライトでロンドン着、入国の列へと向かう。目の前に広がったのは長蛇の列。

え!!!これって無理じゃない⁉︎
少し並んだが、一向に進まない。
さすがまずいと思い、近くにいたスタッフに「トランジットでもう時間がないのですが、どうしましょう?」と声をかけたら、そのスタッフは慌てて、急いだ方がいいと列をスキップさせてくれたのはいいが、その後の別のスタッフの対応は急いでいるでくれず、私はだんだん頭が真っ白になって行く。

入国して、荷物をピックアップし、その後は走って電車まで移動したが、電車は遅れ気味。
冬のロンドン気温は6度。
焦って、走っての私は汗が流れて来た。
やっと電車が出て、隣駅に到着。
そこから、チェックインカウンターまで一生懸命走った。大荷物を抱えて。

やっと辿り着き、息を切らせ汗だくの私。
「すみません。遅くなりました。」
はい、遅くなりすぎました。

アイスランド航空のスタッフが
「え!10分前に締め切ったわよ。」

そこからの記憶はあまりないというか、言われる言葉も頭に全然入らず、英語がわからない人として、スタッフが最善を尽くしてくれるも、
「この便にはやっぱり乗れないから、手続きしに1時間後にカウンターに戻って来て。」

私はこの時どんな表情していたか想像もつかないが多分、「顔面蒼白」とは今の私ではないかと思った。

やっぱり間に合わなかったじゃない。
どうするんだー!
ボー然と1時間ベンチに座り、1時間後。

飛行機変更手続き開始。
男性スタッフが色々調べて変更手続きが安く出来ないか奔走してくれているらしい。
今回の乗り遅れは私のせいだから、正規料金を取ると85000円らしいかったが、引き続き顔面蒼白で英語もわからず可哀想な日本人のために電話したり、パソコンで何かを調べて、飛行機変更手続きは済み、無事に次の便に乗れるようにしてくれた。しかも40000円くらいで。

次の便は7時間後、40000円。
なんでこんなことに。

振り返れば、もう成田空港のチェックインで失敗していた。
スタッフを信じた自分がダメなのかどうかもわからない。
時間とお金を返して欲しいと思いながら、空港でただただ無事に着けるか心配になっていた。

そしてまた一つ不安が出来た。
夜になりアイスランド航空のチェックインの時に「いつここに戻るの?12日よね?」と言われ、
昼に手続きをしてくれた男性スタッフが
「12日にまたここに戻るんだよ。」
と何度も言っていたことを思い出した。
トランジットを失敗したのにまた同じことをさせるわけないと思っていたのに、また言われたので、帰国の時も同じことするの?
と少し思ってすぐ自分で打ち消した。

結局、8日の夜中の1時くらいにホテルに到着。
42時間の移動はさすがにきつかった。

旅のはじめにこんなことになり嫌な気分で始まった旅はどうなるのか?

2016年3月12日帰国中
やはり、またロンドンで荷物を受け取りになった。気分が重い。

時間はどうにもならないけど、お金を返して欲しいと思い続けた7日間。

ロンドンでうまく乗り継げますように。

旅の内容はまた。