睡眠をしっかりとっても重だるさや疲れがなかなかとれなかったり、病院で検査をしても異常なし…と言われ、ビタミン剤や栄養剤を飲んでもあまり変わらないで困っている人が増えています。そのようなときには、漢方薬がとても有効です。

漢方では、疲れやダルさ・疲労倦怠感がとれない原因としては、体に必要な物が不足して起こる場合と、ストレスなどで体の気の流れが滞ったり、水分代謝が滞ったりすることによっておこる場合があると考えます。

体に必要な物が不足して起こる場合とは、気(エネルギー)や血(血液)、水(体の水分)が不足している状態です。
その場合は、その人の体質に合わせて不足している気や血・水を補う漢方薬で治療します。
一般的な漢方薬の例としては、補中益気湯、六君子湯、十全大補湯、麦味参顆粒、清暑益気湯などがあります。

ストレスや水分代謝が滞ることによっておこる疲れの場合は、滞っている気や水の流れを良くする漢方薬を使って治療します。
一般的な漢方薬の例としては、四逆散や加味逍遥散、柴胡疏肝散、平胃散、勝湿顆粒などがあります。

自分に合った漢方薬を上手に使って、元気を取り戻しましょう。

※漢方薬は専門家にご相談の上で服用ください。

今月ご紹介するのは、3年ほど前からご妊娠を希望させれいて、病院でも不妊治療を受けていた30代の女性の事例です。
ホームページを見て、ご相談にこられました。


病院では、体外受精を5回ほどされていてなかなかうまくいきませんでした。
さっそく病院での治療と並行しながら、体質にあった漢方薬をお飲み頂いていました。


お飲みいただいてから2ヶ月ほどして体外受精を試みたときは、うまくいきませんでした。
少し病院の治療をお休みして、体づくりに専念しようと漢方治療だけにしぼってやっていただいたところ、
3ヶ月ほどして、めでたく自然妊娠されました。


おめでとうございます。
 

漢方薬でのダイエットは、太りやすい体質を痩せやすい体質に改善していくことによって、ゆっくりと体重を落としていきます。

 

少し時間はかかりますが、このようにしてダイエットしたあとは、リバウンドしにくくなり、体重をキープしやすくなります。

 


漢方では太りやすい体質をおおまかに、「湿熱」、「オ血」、「気虚」、「気滞」の4つに分けて考えます。

 

 

(実際には、よりきめ細かく体質を判断します。)

 

 

 

湿熱タイプの特徴としては、のぼせやすくて暑がり、便秘気味、体格はガッチリ型などがあります。

 

 

オ血タイプの特徴としては、お肌のくすみやシミ・ソバカスができやすい、生理不順、肩こりがある、体格は下腹ぽっこり型などがあります。

 

 

気虚太りタイプの特徴としては、あまり食べないのに太る、疲れやすい、体力がない、体格は下半身太り型などがあります。

 

 

気滞太りタイプの特徴としては、ストレスが多い、気分にむらがある、体重の増減が激しいなどがあります。

 

 

どのような漢方薬が合うかは、その方の体質などによって違いますので、漢方の専門家にご相談の上で服用ください。