1975―1

 

#93(1/7)

熱っぽく語ることはもう止めようか。不安の増幅にしかならないのなら。

それも出来ない自分は、徒な時の刻みだけが聞こえてくるのです。

 

 

#94

汝は未だ天地の別れざる混沌に、

その半溶解の生命もて生まれしものの、

風雨にあてられ、陽にかざされ、土砂に埋もれ、

夜の暗寂にむせび泣くも、その声届かず。

声 血に変わり、瞳 夜開き、

足のない足もて歩くとも、手のない手もて空間を掴むとも、

ただそれは復活と精神のなせる術を信ずるのみか。

汝、聞くがよい。汝、聞くがよい。汝、聞くがよい。

他者のかすかな叫びを。かすかな叫びを。

そうして、土に帰るもよし。無に帰すもよし。

 

 

#95(先月、12月頃の切れ端より)

何もかもが 何もかもの様相さえも捨てやり

ただ時の移ろいに任せ

徒な笑みだけを

その最後の大切なもののように思いやり

合間にフッと溜息を洩らすのだけれど

白い息が大気に拡散してしまった時

もう笑うこともしないだろう

何時か見た君の微笑みは

もうない

誰に愚痴こぼすこともできず

俺もフッと溜息を洩らしてみる

そして考える

何もかもが終ったんだ