1975―2

 

#96〈1/21 修学院の「コロラド」にて〉

なるい

気怠い日に感ずる

微かな微かな己の鼓動

じっと息をひそめて脈をとってみる

進退窮まったわけじゃないんだよ

瞑目のうちに浮かぶのは

遙かなるものへの郷愁と

気が遠くなるほど甘美なるものへの憧憬と

 

そして、

ゆっくりと指を動かし

腕を挙げ

やがては歩きだそう

全てが錯誤の連続だった

それを今はしっかり確かめよう

 

コスモゾーンという語句を知っているかい

僕は今、意識しているのさ

もちろん、だからこそ大事にするんだよ

日々の小さな小さな己の出来事

 

まだ凧揚げをしているのだろうか

眠い眠いと目をこすりながら歩く君

コーヒーカップをうっかり落としそうにもなる

なるい、気怠い冬の或る日に

 

               (終)

 

僕は長い期間、「色即是空」の意を二重三重にも誤解していた。

それは、始点であり終点でもあるのだ…

                      2024年