1974―3
#73(3/26)
ワタシがアナタを理解している様には
アナタはワタシを理解してはくれなかった
否
理解するというのは あまりにもうがった行為ではないのか
誰にわかるものか
単なる 名称の繋がり あるいは それに付随する絆
けれども
ネパールの山々 白い雪と氷を戴いた峰々 そして 空
荒れた谷間に それでもなお点在する 麦畑 ヤクの群れ
その対照に 異邦人であるが故にか 妙に懐かしい そして憧憬を感じる
努力を怠ったためにか 貴重なモノを失ってしまっている自分…
汝らは 哀しさを自分の裡に感じはしないのか 何故?
俺の眼は 光を失せず 笑顔さえも伴っているのだろうか
現実の自分は 確かに 怖さの局面に佇むことを知る
なのに 自分をうちのめす巨大な力の前に 果敢に挑もうとする自身を認めたい
理由づけは もう飽きてしまった 言葉にもならない
そんなことがあることを 君たちも解っているくせに
選択できることの 寂しさと 辛さと 孤独と そして我慢
#74(4/5 南港発苅田行き船中)
様々な思いが去来する
遠い遠い過去 私が生まれるはるか以前の人類の歴史
遠い昔 私が未だ母の胎内に居た頃の
そうして 再びか 訪ねようとしている私のかつての姿
単なるノスタルジアに過ぎぬのか
それでもかまわない
現在の そして 明日からの 俺
先生は どう言うだろうか どんな会話が交わされるのだろうか
会ってみたくもあり 会ってみたくはない
おそらくは全てに戸惑いをかんじるだろう
それでもかまわない