1973―1

#52(1/31)

旅に出たくなった 誰にも告げず ただひたすら汽車の行き先に任せよう

でもそう書き始めた途端、「やっこ」の奥さんのことを考える。

朝から夜半まで働きづめだろうあの人は、何を生きがいとするのか。

ただ忍耐のみをその身に科す。だけどどうも気になるcancer.

解からない、諸々が… 

 

さあ、自然を相手にしよう 

山よ お前がどのように拒絶しようとも ひたすらその胸へ跳び込んでやる

時にしがみつき 時に滑り落され

でも、またそう書き始めた途端、プラスアルファの得体の知れないものを感じる。

いや、本当は解かっているんだ。生きて行くということ。

解からない、諸々が… 

 

 

#53(2/16)

足りないといえば足りないし  強いて足ることなしとすれば  それで足る

焦燥を呼び起こせば  それは眼を開ける

しかし  平穏or安穏のなかに  眠ってしまっている

それ故に  それは牙を研ぎ  出口の無さが  鬱積を倍加する  

表現は不用  

ただ何となしの思いに  何とはなしと言いつつも  

嫌になるほど使った言葉だけれど  確実に時は過ぎていく  過ぎていくなんて

 

どうしてこんな文章を書くのだろう。 いわば表面的自己弁護にすぎない。

なぜなら、それによって思索なんかしてないから。