1972―1

 

#16(9/22)

時折衝動に駆られる。なんとも言い難い空の衝動。

今夜は中秋の名月、満月が冴え渡っていた。

 

 

#17(10/6)

昨日が、一昨日と同様であるように、今日は昨日と同様であり、そして明日も今日と同様なのであろう。しかし思う、明後日のことを。

かすかな夢を抱きながら、かすかな失望の色を垣間見ながら。

 

 

#18(10/9)

どんなに空が 楽しそうに微笑もうとも   

どんなに海が その音色を奏でようとも 

君は見たことがないのだろうか 

いつの時か 空が己の永遠性を嘆き    

海が極まれぬ無常に涙したことを 

 

 

#19(10/16)

自分の卑劣さに哀しくなり 所詮それが自分の姿だと居直りもする

自分は自分なんだと叫ぶ言葉も空虚に響き ただ相あわぬ貝の蓋のような

人と人との関係に倦み ひたすら己と人の関係に焦がれる

それすらも現実に終わるとき こんなものかなと納得しよう

 

#20

「何かがあるんだ」という言葉は捨てまい。でも… 

自分に期待を持たせるそれも 

今はうつろな者の うつろな愚痴に過ぎない 

死が間近に現れるような…                   

 

 

#21

≪ 生まれべくもない思索に身を費やし ただ発するは 似非詩人の戯れ言! ≫