② 1971(十九歳・いわき)
#7(New Year with Emiko at Taira.)
名も知らぬ君だけど ちょっぴりしか話したことはない君だけど
何だこの気持ちは
それがいつまで続くかは僕は知らない
でも、小さな生命が息吹くつくし野を君と歩いてみたい
潮騒の奏でるmelodyを君に聴かせてみたい
真っ赤な夕陽が照らし出す君をみつめてみたい
そしてまた 北風の吹くこの日
#8
レールのない汽車は自由自在に駆け巡る
陽光にきらめく海 蝶が群れ飛ぶ菜の花畑
けれど雨に濡れる汽車はいつの間に春を通り過ぎたんだろう
ぼくは君の後ろ姿をみつめていた
#9
僕は君の肩を抱こうとしたんだ 抱きたかったんだ
思い切って手を置いたんだ 照れくさかったな
君は何か含み笑いをしたような
気持ち察してくれよ またすぐ離しちゃった 純情すぎるボク!
まだ経験浅いもんな 頑張れよ!
#10(2/10)
寒い日だった こんなに寒いなんてあるのだろうか
渺々とした海に臨む灯台 白く吹く風に独孤する灯台
その中にふたりは居た
#11
ふたつ並んだ小さなcupから柔らかい湯気がのぼり それがひとつになったとき 芽生える
アナタはワタシの眼をみつめ だけどワタシはうつむいてしまう
だけどアナタの眼差しは 小さな身体全部で受けとめているのです
#12
麦 凍結の地下にある麦
踏まれるがいい 泣くがいい 苦しむがいい
そこに生命を宿す限り 待つ春がある
明るい日差しに顔をのぞかせろ
だから!