嵐電北野線 北野白梅町→等持院→妙心寺→御室仁和寺→宇多野→鳴滝→常盤→撮影所前 →帷子ノ辻
撮影所前
今回から北野線を帷子ノ辻から北野白梅町へとたどってみる。そして、最初が、こんな近くに(帷子ノ辻駅から270m)新駅?と思わず思ってしまった、2016年4月に開業した撮影所前駅だ。
撮影所前…「嵐電北野線が全線開業した1926年(大正15年)、往時の人気俳優・阪東妻三郎が、太秦で初めて撮影所を開設しました。以後、太秦は「映画のまち・撮影所のまち」として栄えてきました。映画村の入口(撮影所口)まで徒歩約2分。JR太秦駅の最寄り駅まで徒歩3分で、JRから嵐電北野線へ、また北野線から京都駅に行く場合にも便利な駅です。」
と、嵐電のHPには紹介されていた。
なるほど、JRから嵐電北野線への接続が容易になれば、東映映画村から仁和寺や竜安寺方面への観光客の移動もスムースになるのだろう。単線を挟んでのホーム、可愛い駅だ。
阪東妻三郎(阪妻)プロダクションが、やがて東映京都撮影所になり、松竹や大映の撮影所も加わる。日本映画の全盛期をこの地が支えたといっても決して過言ではないだろう。大映撮影所はなくなったけれど、「大映通り」にその名残をとどめている。
日本映画の全盛期を彷彿させる映画として、レコーダーに録画し、消せずに残している何本かの映画が僕にはある。1982年制作の「蒲田行進曲」もそのひとつだ。題名にある蒲田は、松竹の蒲田撮影所であり、京都ではない。でも、松竹制作なのだが、東映京都撮影所で撮影され、監督も東映の深作欣二、背景も時代劇全盛時代の東映京都だ。嵐電やJRの保津峡駅も画面に現れる。「泣く」「笑う」「(手に汗を)にぎる」という映画の三要素(東映名誉会長の故・岡田茂氏の言葉)が、まさに詰まっているように思う。僕としては、劇中の魅力的過ぎる松坂慶子に、時が止まる。だから、録画が消せないのかも。
2014年に制作された「太秦ライムライト」が、「蒲田行進曲」につながりがあるなと僕は思っている。主演は「5万回切られた男」の異名をもつ、切られ役俳優の福本清三。大部屋俳優として生きてきた彼の生きざまがまさに映画のモチーフとなっている。自身、初めての主演。
映画もいいなと思う。
(福本清三氏は、今年1月にお亡くなりになられた。合掌。)


