私の曽祖父は、明治の人だった。
とても厳格で
4歳位の時、クソじじいといったら
なんだと！！！！！
と、ホウキを持って追いかけられた
記憶がある。
普段あまり怒られた事がなかったから
怖くて裸足で外迄逃げた。
強烈な思い出だったらしく
忘れない。
中学の頃
明治の生まれと言うと
凄い古い時代の人だった。
幼い頃、父親を交通事故でなくした父は
その曽祖父が父親がわりだったようだ。
まだまだ若いつもりの気丈な父も
よく考えたら、昭和18年生まれ！
なんと！戦時中の生まれだ。
特攻隊でこれからの時代を支える若者が
家族や愛する人を守る為
命を捧げて下さった時代に生まれた。
物のなかった時代。
どんな幼少時代かはかり知れない。
最近の口癖は
日本はおかしい！！！！だ。
それはそうだろう。
今や平成も終わりに近づき
ゆとり世代などどいわれた若者も
新たなる新人類を迎える時代に
突入するのだから
昭和といったら
もう昔の人。
かく言う自分も昔の人になりつつある。
車も、いづれ無人運転になる様な
そんな時代がもう間近になる時代。
明治維新の様な大きな変革ではなく
目には見えない形で
パラダイムシフトしていく今
昭和の人は生きづらいかも知れない。
でもね。そんな父も
見習う事もある。
異様なまでの頑固❗️
もはや頑固を通り越し
信念にも思えるから凄い❗️
自分の事は自分で決める❗️❗️
５月半ば
直径3センチもある脳腫瘍を
手術で切除し、その後サイバーナイフで
周りの細胞を焼くのが、一番良い対処だ
放射線治療だけでは、炎症の原因がある状況で
更に炎症を起こす可能性があり
リスクが高い。
と、何度も担当医に説明を受けても
頑として
頭部の切除をしても余命一年なら、切除をせず
放射線治療のみで行います。
と、譲らない父に医師がおれ
サイバーナイフのみの治療と
炎症を抑えるステロイドを処方された。
結果、放射線治療2週間後
立つこともままならなかった父は
後ろ向きで歩いてみせた。
そして1カ月後のMRには
1センチ大に小さくなった腫瘍が
写っていた。
体積は１／９になりましたよ。
医師が回復ぶりに驚いていた。
退院後、直ぐにヤギの世話を始めた父。
ヤギも、待っていたかの様に
出産を始め
あれよあれよという間に
このひと月で26頭も産まれてきた。
気丈というか？
気骨というか？
とにかく昭和の初期の人の
底力を感じる今日この頃なのです。
古いと、馬鹿にするだけでなく
その中に秘めている大切な事
見落としてはいけないのかも知れません
