離婚は結婚の3倍大変!なんて以前どこかで見かけた気がするのだけれども、傍から見ているとそれも本当なんだろうなぁと実感しまして。家族を解散するにあたって取り決めることが多すぎるんですよね。しかもその取り決めを夫婦仲が冷え切っているのにやらなければならない。

 

社会情勢とかいろいろな要因があるだろうけど、こんな感じに親が離婚で揉めてる姿を見たら自分は結婚しなくてもいいやって人が増えるのは仕方のないことなのかもしれません。生涯未婚率ってどうやったら改善されるんでしょうかねぇ。

 

 

さて、そんな揉めに揉めて近所のKZくんが離婚したのはいつぞやの12月。離婚自体は11月に成立していたけど事の発端は梅雨前だったそうなので都合半年も揉めていた様子。当の本人もいやぁ…大変だったわ…とか言っていたのに、

 

 

翌年3月に再婚

 

 

ってちょっと早すぎないか…というか普通の感覚の大人なら不倫とか略奪婚とかそっちのディープな類を疑いますよね。そんな感じだったので、おいおいKZくん。やっちまったのか?と聞くと決してそんなことはないそうで。まぁやっていてもやっていないと言うだろうけど話を聞くとこれまたKZくんってやっぱり歩くエンターテイナーだなぁと実感させられまして。

 

まず、KZくんの新しい奥様。表向きの職業は「アパレル関係」みたいなんだけど、それと同時に、

 

 

女子格闘家

 

 

で、そんなメジャーな団体ではないけどKZくんは結構昔から追っかけをしていたんだそう。そういえば彼のTwitterのプロフィールにはなんとか選手スキスキとか書いてあったけど…KZくんはKZくんで(色んな意味で)目立つので新しい奥様も毎回見に来ている奴がいるなぁとは思っていたらしいんだけど、その後SNSを通じて繋がって図々しくも新奥様に離婚の相談とかしていたと。その後離婚したからデートしてほしい、からの結婚…って、

 

 

何かこう色々と滅茶苦茶ぶっ飛ばし過ぎている気がするんですがwww

 

 

情報量が多すぎるし展開が早すぎるww格闘家の追っかけしててファンから旦那になったのは薄らぼんやり理解できたけどどうしたらそんなスピーディに結婚に至るんだよwwって思ったけど理由は驚くほど単純なものでして。新しい奥様は何人か兄弟がいたんだけど誰も子供がいなかったと。で、親に孫を見せたい→いざ子づくりを始めて不妊だった場合、不妊治療の助成金って42歳までは自治体が一部払ってくれる→どうせ付き合うなら結婚もしたいし子供も欲しい→

 

 

判断が早い!(鱗滝左近次風)

 

 

と、まぁKZくんも変わり者だけど新しい奥様も変わり者なのかなぁとこの話を聞いた時に思いました…わたしとKZくんは四十路で同い年なのですが奥様は少し年上みたいだからね…でも躊躇なくこういうこと決めれる人ってすごいですよね。こういう理由でKZくんは再婚したのでした。ただ、あまりにも急な結婚だったのでしばらくは別居生活との事。ちなみに新しい奥様はうちの近所には縁もゆかりもないとの事。裸一貫で見知らぬ土地にいきなり飛び込むのか…その度胸にもびっくりしましたわ…

 

 

 

 

5月。KZくんの新しい奥さんが引っ越してきた。話に聞いていただけでどんな人なのかは知らなかったけど…なるほど。紹介されて色々と納得。年齢的なものは置いておいて、女子格闘家と言ってもアイドル的な感じを売りにしていたんじゃないですかねって容姿でして。顔立ちの整った綺麗な人だなぁと思ったのが第一印象。KZくんが追っかけをしていたのも解らなくもない。アパレルの職場は全国展開をしていてうちの地域にもショップがあったので転勤して引き続き同じ会社に務めることができたそうだ。

 

展開が早すぎて普通の人だったらもうちょっといろいろな取り決めが遅くなりそうなものの、新しい奥様はバツバツっと転勤を決めたり周りに説明したりボーイフレンドをぶった切ってあっという間に未開の地へやってきたそうで。ちなみにKZくんが今までさんざん書いてきた通りぶっ飛んだやつとは知ってて結婚しているそうなので、わたしからのアドバイスは「基本KZくんは全く気がきかないのでそういうもんだと思ってください」と、言ったら、

 

 

「解りました。殴ります」

 

 

と答えていたのが印象的…ああぁ…やっぱりちょっと変わった奥様なのかもしれん…ちなみに奥様はいろいろあって初婚だそうだ。まぁ人にはいろいろ事情があるだろうから、そこは聞かないのが大人ですよね。

 

で、新しい奥様がやってきたのでアパートでは少し手狭になってきたKZくん。やはり戸建てに住みたいそうだけど、程よく田舎でお求めやすい価格だからか生憎うちの近所で売り出している土地建物がこの時全く無かったんですよ。余談だけど結局前の家は最近の地価高騰に伴ったのか5年以上住んでいたのにほとんど買った金額で売れたそうで、ローン残債の借金とかは無かったとの事。だけど今から35年フルローンで新戸建てを買うのは完済が75歳を超えてしまうのできついし、そもそも養育費も結構払っているので次は中古物件をリフォームして住みたいなぁなんて言ってました。

 

そういうKZくんって実家が工務店を営んでますからセルフリフォームくらいお手のものでしょうけど、肝心の中古物件がないのでは買いようがないですからね。てかなんでそんなにKZくんがうちの近所に住みたいのかというと、地域に体育振興会みたいな組織があってKZくんはその役員をはじめ、その他色んな地域コミュニティに属していたからなんですよ。そりゃ違う所に住んだら地域のものには顔を出せなくなるけど…本人が続けたいというなら仕方ないですけどね。

 

 

 

 

KZくんに新しい奥様を紹介されてから数日後、わたしが自宅でパソ子のキーボードをぶっ叩きながら仕事をしていると玄関のチャイムが鳴る。ガチャっと開けるとスーツ姿のわたしと同じくらいの年の人が立っていた。なにかのセールスかなぁと思っていると名刺を渡され、なんとか不動産ですと挨拶されました。

 

不動産屋さんがうちに何の用事ですか?と尋ねると「じつは隣の住宅を私どもで購入いたしまして、家屋を取り壊して新しい家をこれから建てることになるのでそのご挨拶に伺わさせていただきました」なんて言うわけです。

 

そういやわたしは東日本大震災の年に今住んでいる家に引っ越してきたというか戻ってきたのだけども、隣の人には一度も会ったことがなかった。元々おばあちゃんが一人で住んでいたけど今は老人ホームにいるのよ、なんて別な近所の人から聞いてはいたけど…ってことは亡くなったんですか?と聞くとそうみたいですねと不動産屋さん。隣の家はしばらーーく空き家になっていただけあって結構朽ち果ててまして…そりゃ取り壊すよね。古い町はこうやって家屋が入れ替えられていくのねぇ、としみじみ思った時ふと疑問が湧いたので不動産屋さんに尋ねてみる。

 

「この辺の土地や建物って他にも所有している物件ってありますか?」うちの隣を買ったのであればうちの近所の他の家や土地も持っていたりするんじゃないだろうか。そう聞くと不動産屋さんは「あーありますよー」という。地価高騰している昨今、今でも比較的買いやすいうちの近所は結構需要があるようで、複数土地建物を確保しているそうでして。ただまだどういう風に仕上げるのか…更地にして土地だけ売るのか、それとも建売を建築するのか、そのようなことが決まっていないからまだ表では売りに出してないそうでした。

 

これっていわゆる渡りに船みたいな感じじゃないのか。クローズドな土地建物情報を知るチャンスじゃないか!ということで「実はこの辺りで中古物件を探している友達がいまして…」というと不動産屋さんもお役に立てるかもしれません!ぜひご紹介下さい、なんていいながら帰っていく不動産屋さん。その後KZくんに電話しこの辺の土地建物を持っている不動産屋さんがうちに来たんだけど紹介する?というとありがとう!してして!との事だったので不動産屋さんの連絡先を教えた。これでいいおうちが見つかるといいんだけどねぇ…

 

 

 

 

 

 

数日後。

 

近所のKZくんから電話。どうしたの?と、聞くと彼は唐突にこう言い放ったのである。

 

 

 

おょょさん!

隣買ったよ!

 

 

(評判が良ければ続く笑)