近所のKZくんが離婚しました。

 

近所のKZくんとは私の家の近所に住んでいたちょっと特殊な男性で、どんな人なのかは実際に下記のリンク先にある記事を読んでいただければ解ると思います。アメンバー限定ですがKZくん本人にこのブログがばれなければ別にいいだけなのでアメンバー申請はすぐOKを出すと思います笑

 

 

そんなKZくんの離婚、正直全然意外でもなんでもなかった。むしろ遅いくらいだなぁと思っていたのはKZくんの奥さんが非常にKZくんをディスっていたからである。わたしは双方に面識があったのだけれども、奥さんの方に会えば旦那の悪口ばかり言う始末…

例えばうちの旦那お休みの日は寝てばっかりで家事を全く手伝わないのよーみたいな半分のろけみたいな悪口ならかわいいものだけど、完全にこのレベルではなくくせぇだのバカだのキ〇ガイだの聞いている方が引くレベルの暴言を堂々と周りに吹聴していた奥さん…あまりこんなことは言いたかないけど旦那を堂々とディスる奥さんってやっぱりその後離婚する可能性が高いと思います。ちなみにKZくんは今の今までこの奥さんの事は一切悪く言いません。どんなに酔っぱらっても言わないんですよ。アホな子だけどそういう所は感心しますわ。

 

さらに晩年は夫婦の日常会話すらなかったようで一緒に出掛けていた時、KZくんが今から帰るっていう電話を奥さんにすると無言で切られてましたから…おまけに夫婦の夜の営み的な行為は子供が生まれてからの10数年間全くなかったそうで。要するにとっくに家庭崩壊していたわけですが、KZくんが離婚を切り出すとこれまた意外なことに奥さんは離婚を拒否したみたいで。ただその理由が…

 

「私は今パートだから離婚したら生活できない」

 

というお話だったことにKZくんはさらに落ち込んでいましたね。子供の事でも夫婦の事でもなく結局金の話なのかよ…と。まぁそりゃ生活をする上でお金は大事だけども、金銭が理由で離婚を拒否するならそれなりの態度を奥さんも取らないといけなかったのかもしれませんねぇ…

 

と、言うわけでお金の面で拒否された離婚ですがKZくんの収入から考えたらそんなに払うの!?という毎月の養育費(という名の生活費)を支払うということで話がまとまりました。この後はとんとん拍子で事が決まっていったのですが、どうしても個人で解決できないから相談に乗ってくれとKZくんに言われたのが今回の話の核だったりします。

 

して一体何を相談されたのかというと「住宅」の事でして。KZくんはうちの近所に戸建てを購入していたのですがKZくんは離婚してもこの町内に残りたかったから家も手放したくなかったみたいです。しかしながらこの戸建て、ローンで購入していたんですよ。KZくん名義のローンなら特に問題はなかったのかもしれませんがよりにもよって、

 

ペアローン

 

で組んでいたわけです。ペアローンとは、夫婦がそれぞれ住宅ローンを1本ずつ借り入れ合計2本の住宅ローンを借り入れる方式で、住宅の所有権は共同名義になり出資した割合が持ち分になるのです。メリットとしては単純に二人で借り入れるので一人で借りるより借入金額を上げることができます…が、KZくんの所得から考えると一般的な返済比率「手取り額の20%」から考えてもペアローン組む必要があったのか疑問が残りまして。

 

例え話となりますが融資率とか細かいことを考えないでめっちゃざっくりと計算すると仮に3000万円を借り入れて35年で返す長期固定金利(年利1.5%)の場合だと月々9万円くらい返済する計算となります。この9万円がKZくんの手取りの20%以下であればKZくん単体で住宅ローンを組めるんじゃねって話なのですが、聞いている収入から考えるとこの返済比率はクリアしていたんだけどな…銀行や不動産屋がリスクを取ったんでしょうね。

 

そんなペアローン、皆様お察しの通りデメリットはこういう時に悲惨なことになるわけです。ちなみに離婚を機にペアローンから個人ローンにするための借り入れは2重ローンになるので簡単には融資を受け入れて貰えません。この辺の泥沼話はネットに沢山掲載されているので興味のある方はググってみて下さい。

 

それでこのペアローン問題、借り換えが困難な以上離婚した時にそのまま家に残ろうとするならとりあえずどこかからお金を工面して今のローンの残債をすべて返済してしまうか、離婚後も二人でそのままペアローンを払っていくかの選択を迫られるわけです…そもそもローン残債をすべて返済できる余力があるなら住宅ローン控除のメリットはあるけど最初からローン自体組まないでしょうし、離婚後も仲良くペアローンを支払えるくらいの関係なら最初から離婚なんてしませんよね。その他にもペアローン問題として離婚じゃなくパートナーが亡くなってしまった時団体信用保険に加入していて亡くなった方のローンは無くなっても、もう片方分のローンは残ってしまったりと結構デメリットがあったりするんですよ。

 

ペアローンを組むなら、

・借入期間は絶対に離婚しない!

・借入期間は絶対に共働き!

・借入期間はお互いに病気もしないし死なない!

 

くらいの気迫が無いとダメでしょうね…ちなみにわたしは住宅ローンの相談をされた時にペアローンを進めたことはただの一度もありません。二人の所得を合わせてお金を借りたいのならば収入合算の方を進めますわ。

 

と、言うわけで以上の内容を説明し、結局KZくんは離婚時におけるペアローン問題解決方法で一番多くとられる選択肢「戸建てを売却」してこの問題を解消しました。つまり結局のところ今まで住んでいた戸建てには住めなかったのです。家を買うときに銀行や不動産屋がきちんとペアローンのリスクを説明していたらまた違った結末だった気もしますがね…てか融資を受けていた銀行にも借り換えを打診したみたいだけど簡単に審査すら受け付けてもらえず無理っすねと言われた模様。おたくが返済比率も考えないでペアローンで受け付けたからこんな問題になってるのにひでえなぁ…

 

そんなこんなで戸建ての売却が決定し、それでもKZくんはうちの近所に住みたいから近くにアパートを借り、奥さんはとりあえず住むところが決まるまで実家へ帰ることになりました。双方に面識のあるわたしなのでどちらの引っ越しもお手伝いしたけどやっぱり夫婦の会話が一切なかったのがとても印象的でした。夫婦ってここまで仲が悪くなるんだなぁ…

 

そんなひと悶着あったのがいつぞやの12月のお話。家族の解散というのはこうやって起きるのかぁと変に感心しながら年が明け、相変わらずKZくんはうちでファミコンをやって遊んだり酒を飲んでいたりしたんですよ。で、離婚騒動から3か月後のある日、ご飯を食べに行くかとKZくんの車に乗り込んで道を走っていたんですよ。そんな時にKZくんが、

 

おょょさーん、そこ(車のダッシュボード)開けてみてよー

 

なんて唐突に言うんです。え?なになに現金でもくれるの?なんて冗談を言いながらガバっと開けてみたら中にはよくある茶色い封筒が一通入っていました。え、なんで封筒?なんて思ってみるとその封筒の中身を見てみてよ、なんてKZくんがニヤニヤしながら言うわけです。一体何が入っているんだろうと思い中を覗いてみると…

 

 

 

 

…中にはA4サイズの紙が一枚。して、内容が…

 

 

 

 

 

 

婚姻受理

証明書!?

 

(評判が良ければ続く笑)