なんとも奇妙な感覚だった。



と、言うかもうすっかりその気だった。片側一車線のえらい渋滞した道路の、それも地元では考えられないような町中の見慣れない歩道をとぼとぼと歩いている。格好はスーツ、おそらく仕事だったのだろう。



その片側1車線の道路を車の流れとは逆の歩道を歩き、やがては交差点。交差点にありがちな青い看板を確認すると、「板橋」と書かれていた。



豆腐屋の曲がり角



その交差点を右折した時に、ふとあいぽんの画面を確認。



不在着信が3件…全部同じ番号だった。03xxxxxxxx…固定電話からの番号。それを見て、



やべぇ!



思った時に目が覚めた。寝汗をしっとりとかくような、良い夢とも悪い夢とも解らない。しかし、やたらとリアリティのある夢だった。その後、まだ起きるにはちょっとはやいかなぁとすぐ二度目を決め込む。そのせいでモロに遅刻したのは蛇足だろうか。



して、朝っぱらから顔面蒼白になりつつ、急いで出社の準備をして車に乗り込む。さっぱり進まない中、そういや今日の夢やたらと現実味があったよなぁなんて考えながら、毎朝しているケータイのチェックをしていなかった事に気づき、あいぽんを覗くも何事もない様子。そりゃそうだ、あれは夢なんだから~と、もう一つのケータイauちゃんを覗いて戦慄した。





豆腐屋の曲がり角


なんか電話かけちゃってるんですけどwww



恐らく、あまりにも夢に現実味がありすぎて、起きた時とっさに電話番号を打ち込んで検索してしまったのだろう。ただ、東京03をつけていなかった為に電話は通じなかったようだけど…03-3949-xxxxはっきりとした夢だから覚えている、間違いない夢の中であいぽんに表示されたのはこの番号だろう。まったく身に覚えがない番号なのだが…



だけど、所詮は夢の話だし、別に気にしてもしょうがない。あたしも寝ぼけてると結構やらかすなぁなんて思いつつ会社までの道のりを急いだのです。はい。



数日後。



その日あたしゃパソで仕事をしていた。その時になんとなくあのケータイに打ち込んでいた番号を思い出して、ちょっとした出来心で東京03と局番の局まで打ち込んでみた。3949なんてあるのかなぁ…と。すると、東京都北区、豊島区なんて表示が…あたしゃ東京にしょっちゅう出向くが、あんなジャングルみたいな所覚えられないので、地図を開いてみる。



ん?



地図を見ていて気づく。これ、結構板橋って近いよな…あの夢の中で見た交差点にあった青い看板に書かれていたのは「板橋」。一瞬これも夢だから間違いかなと思ったけど、間違いようがない。なんせ昔好きだった人が板橋だったのでくっきりと記憶にこびりついているのだ…ちょwwwまさかwwwと思いつつ、恐る恐る局番の番まで打ち込んで検索してみると…




豆腐屋の曲がり角-120614_0026~01.jpg


画像はあいぽんだが、パソでも同じモノが表示された。夢で見た番号とドンピシャのサイト…と言うか誰かが誰か宛に送ったメールのログみたいなのが画面に映し出された。中身はソースコードみたいな感じなのでさっぱり解らない。ただ、文章の始めにジャーマニーと書かれているのでドイツの人に宛てていて、文末の住所から東京の人が送っている事は解った。その東京の人の住所が、東京都北区滝野川…電話番号はドンピシャ…ただ、メールの日付は1999年と結構昔のようでして…



つまり、電話番号の使い回しがない限りあたしゃ夢の中でこのえらい頭の良さそうな人からの着信でやばいと思って夢から覚めても電話しようとしたのですか…住所付近をまた地図で、今度は航空写真でチェック。




豆腐屋の曲がり角-120614_0028~01.jpg


雰囲気は、そりゃ東京23区内ですから、見た通りの都会。でもあたしゃここに行った事はない。こりゃ…もうそのまんま電話しようかなぁと思ったが少し考えてやめた。だいたい「あなたから夢の中で着信があったので折り返してみたんですが」なんて言ったら



ただのキティガイ



じゃないですか。電話するのは気が引けるけど、



見慣れぬ都会の道



板橋と書かれた青い看板



存在する住所と電話番号



考察すると、住所からあたしゃ夢の中できっとこの電話番号の主にきっと会いに行こうとしていたのだろう。恐らく仕事関係で…で、遅いからか急な用事があったのか3回も電話を頂いていた、と。



あたしゃ明日から暫く東京に滞在しますので、謎って言うかあたしの頭が見せたこの夢の真意を探しにちとここまで行ってきたいと思います。ヘタレなので見に行くだけwwww誰かお暇な方、付き合って下さいなwwwww