初積雪の憂鬱とサッポロ一番鍋 | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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  『金山城伊達・相馬鉄砲館』のある宮城県丸森町は,今シーズン初めての雪の朝を迎えた。積雪は3センチばかりだったから,昼前に雪はすっかり融けてしまった。

 

 

 いよいよ当館にも冬将軍が攻め入ってきたのだ。これから40日ほどは雪と極寒の日が続く。そう思うと私の心は憂鬱になる。私も歳を取り過ぎた。若い頃はむやみに元気だったから,冬になるとやたらと元気になり,雪山やスキーに出かけたくなった。家にいると雪煙を吹き上げる白い山頂やどこまでも続く長いラッセルの跡が頭に思い浮かび,お尻に火がついて家でじっとしてはいられなくなる。山に行ったら行ったで,冬山用の優秀なテントがあるのに,わざわざ雪洞を掘ったりした。あの頃は体力があったし,バカかったのだ。

 

雪洞の作り方

 

 冬山の夕食で一番美味かったのは,『サッポロ一番鍋』である。どんな料理かといえば大量の肉野菜炒めを作り,そこに水を注ぎ煮だったらサッポロ一番のスープを投入して味を調える。まずはこの『サッポロ一番鍋』をつつきお酒を呑む。いいくらいに酔っぱらったら,この鍋で〆のラーメンを作るという寸法だ。

 

謹製  『サッポロ一番鍋』

 

 今宵は,冬の元気を仕入れるために若い頃に登った雪山を思い出して『サッポロ一番鍋』を肴にウイスキーを飲み始めたところだ。当館は2月から冬期休業しようかなとも思う。こんなに寒くてはお客さんが来るかどうか怪しいものだ。ウイスキーでも飲んで元気を仕入れなければ,やっていられるものではない。