朔日参りと鳶の尾の鉄砲 | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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 宮城県丸森町にある金山城伊達・相馬鉄砲館の裏庭には,西宮神社の分社が祀られている。開門福男神事で有名な「西宮のえべっさん」と言えば,知っている人も多いかもしれない。

 

今日の西宮神社

 

 

 今日は12月1日なので,お社を掃除し新しい榊と水を捧げて西宮神社に朔日参りをした。なにしろ当館をここに開館して以来,良いこと続きなので,毎月の朔日参りと15日参りを欠かすわけにはいかないのである。月の運行を基準とした太陰暦では、1日が新月に,15日が満月に当たる。月の満ち欠けは人間にも影響を与え、エネルギーが活発になり、願いが叶いやすくなる。月の引力が潮の満ち引きに影響するだけでなく,人間の運気にも影響をあたえるからだ。

 

お社を掃除し新しい榊と水を捧げる。

 

 朔日参りは、新しい月が始まる1日に神社に参拝し無事に過ごせた1ヶ月を感謝し国家安泰を祈念するのである。また毎月の朔日参りと15日参りで神社へ赴き、神聖で清浄な空気を体いっぱいに取り込めば、私やその周囲に流れる運気は上昇する。

 午前中に朔日参りをすませたら,その一時間後に神奈川の火縄銃研究者から荷物が届いた。開けてみたら,名品の鉄砲二挺が入っていたのにはびっくりした。しかもいずれも滅多に見られない鳶の尾の鉄砲なのだ。

届けられた鳶の尾の鉄砲

上の十匁筒は,大名道具。岡山藩もしくはその支藩の守護筒として造られたと思われる。

 

 

 

銃身末端が鳶の尾の形をしている。

 

その方が,私の研究の一助になればと思い,この鉄砲を届けてくれたのである。これも西宮神社の御利益に違いない。神に護られていると思うと,二の腕にビリッと電気が走った。きっと私ばかりでなく,神奈川の火縄銃研究者の運気も,上昇したことだろう。