私は,宮城県南の丸森町に火縄銃に関した私設博物館を開設するため,その準備に励んでいる。
今日午前中に,私の秘密基地へ印籠と刀の鍔が送られてきた。どちらも大変立派な骨董品だった。金蒔絵された印籠の表には雄鶏が,その裏には大河の脇に建てられた家が描かれていた。刀の鍔は,恵比寿大黒をモチーフとし大和住 家次の銘が切られた大刀用の鍔だ。
送り主様は,ご先祖が掛川藩の鉄砲組頭を勤めたお家の方だった。掛川藩は,静岡県掛川市にあった藩である。藩庁は,日本百名城の掛川城に置かれていた。
掛川藩の鉄砲頭の印籠と刀の鍔なので,私の私設博物館にこれらを寄贈するという。開館前なのに寄贈第一号が届けられるとは縁起も良いことだし,とてもありがたいことである。掛川藩の鉄砲があるから,印籠と刀の鍔の由緒説明を作成し一緒に展示しようと思っている。
掛川藩の鉄砲
銃身長91.5cm 口径1.6cm 江州日野住 和田宗介造