会津新撰組記念館を訪ねる。
時代背景と鉄砲鍛冶職人の調査が欠かせないと館長は熱く語った
昨日,会津若松市に行った。会津新撰組記念館の館長さんに会うためだ。会津新撰組記念館は,会津新選組隊長の斎藤一の墓や土方歳三が寄宿した清水屋旅館などがあった新選組ゆかりの七日町通りにある。
会津新撰組記念館 会津若松市七日町通
約束の時間に間があったので,七日町の昔ながらのお店で買い物をしたら,店主が「まだ寒いがら風邪など引かないでくらんしょ。」と言葉をかけてくれた。
会津人は,心根が優しい。また「べこの乳」という名の牛乳があり,笑ってしまった。べことは東北の方言で「牛」という意味だ。これにも会津人の独立不羈の心意気と一種のユーモアーが感じられる。
写真引用 会津中央乳業株式会社ホームページ
新撰組記念館の館長さん
会津新撰組記念館の館長さんは,前からの知り合いで,大柄でべこのような優しい心の持ち主だ。会津若松では有名な人で,火縄銃研究家としても名が通っている。火縄銃の研究には,時代背景と鉄砲鍛冶職人の調査が欠かせないという館長さんの研究方針に,私も大きな感銘を受けており,その教えを聞かせてもらおうと訪ねた次第だ。
私は,仙台の鉄砲に使用されている分銅紋は,仙台特有だとばかり思っていたのだが,館長さんの話の中で,会津の鉄砲にも使用されていることだったので,早速,見せてもらった。
用心金の下に見えるのが会津の鉄砲に施された分銅紋型座金。
いずれも会津藩軍用火縄銃 新撰組記念館所蔵の品
会津新撰組記念館の二階は資料館になっており,現在,東北の火縄銃が数十丁展示されている。いずれも見応えのある名品ばかりだ。この記念館は,幕末の洋式銃を専門に展示しているのだけれど,ここ一,二年は,東北の火縄銃の調査研究をしいる最中なので,そのために収集した火縄銃も展示するようにしているのだという。
一階では会津漆器・会津本郷焼,古民具や本格骨董から,ブリキのおもちゃ、カジュアルなアンティークなどを売っており,買わなくとも見るだけでも楽しくなる。
写真提供 会津新撰組記念館