土佐山の暮らし・奏哉君の自由研究
2014年9月5日(金)、昨日、4日は、土佐山小学校の参観日でした。孫の奏哉君も5年生で土佐山の子供らしい自由研究をしていました。それは「いのししのほかく」についてでした。
中学生になる芽哉君と一緒に、保育園のときから、父親についていのしし猟にでかけていました。
そこでのいのししの生態や、捕獲、解体、解剖図、そして調理など、自分達が体験してきたことを、まとめていました。
いのしし猟の工夫など、実際に父親について、体験してきたことをまとめています。
いのししの解体では、お湯をかけての毛むしり、そして、頭や足の切り落とし、内臓の取り出しなどを手伝っていました。
解体で、様々な臓器が、人の解剖図と同様に雑食性の大腸や小腸の特長をそろえていました。
骨のつくりでは、解剖した実際の骨を骨格図のようにならべて、再現していました。
さらに、肉の分配や、自分が好きな食べ方は、心臓のさしみ、ヒレ肉のタタキ、スペアリブなど、解体の後で食べたことがある体験から記していました。
奏哉君の父親が、保育園から小学生の時に、鶏を飼っていました。そして餌の草取りをしたり、卵をとったりするのは、子供達・兄弟の仕事でした。40羽ほどの
鶏が、卵を産まなくなってきた時、その鶏達の世話を最後まですることが、必要でした。
鶏を自分で殺して、毛をむしり、解体して、その肉をみんなで食べることまでが、鶏の世話に入っていました。
奏哉の父親は、そのようなことは、言いませんが、その原体験を土佐山で、自分の子供達にさせているのだと思います。
また、この自由研究の感想を従兄弟の航吾君に奏哉君が聞いていました。航吾君は「気持ちが悪い。」と言っていました。
奏哉君がいうには、「気持ちが悪いというても、お前の身体の中もこんな風に、なっているんだぞ。」
同じクラスの友人にも、気持ちが悪いという感想が、あったようです。
土佐山でも、子供達が、いのししの捕獲や解体にまで、立ち会っている家庭は、少ないようです。
また、牛肉や豚肉もこのような内臓や骨格を持っていて、誰かが、解体していることを知るのは、意味があると私は考えます。