こんにちは、naoです。



一昨日、昨日と2回目の乗務に行ってきました。


ナビがボロくて、泣かされること3回でした。

これは、別ブログでお話しします。



深夜1時頃、推定30代前半の黒いスナフキン風の帽子をかぶった男性が上野駅付近から、ご乗車されました。


行き先はまあまあ遠いとこで、住所を告げられて、ナビで向かうことになりました。


乗車直後に、わたしからシートベルトの着用をお願いしたところ、後席では悪戦苦闘している様子。


鏡で見ると、前の座席(助手席)からシートベルトが伸びているので、間違えて前のシートベルトを伸ばしているのかと思い、


「左の肩のところに有る、シートベルトですよ」


と伝えたところ、直後にカチャと音がしました。


バス運転手の時も、大型バスのシートベルトがはめられないとか、はずせないお客様がいて、席まで手伝いに行くことも何度かあったので、これくらいは普通の出来事です。


ご自宅のマンションに着いたところ、請求金額が手元に無いので、取りに帰りたいとのお申し出が有りました。


その時、後部座席を見たところ、何やら黒いゴムチューブみたいなものが、びろ〜んと伸びていたのです。

すぐに運転席から出て確認したところ、なんと…。


スライドドアのパッキンだったんです。

(↓の左側のゴム)



酔っていたとはいえ、内側からよくこんなものを剥がせたと感心しました。


こんなもの、自分自身で剥がしたことがないので、直せるかどうかが心配でした。


わたしのタクシー会社には、多種多様のお困りごとを相談するために、夜間の当直の方がいて、何かあったらすぐに相談することになっています。


勝手な判断は「なぜ伝えなかったのか」と、怒られる場合も有ります。


お客様に、こういう状態になったので、会社に連絡させてくださいと伝えたところ、

「すでにはがれていたのに、弁償しないといけないのか💢」

と、逆ギレしてきたんです。


「弁償するしないはわたしが判断することじゃ無いので、少しお待ちください。」


と言い、その場で当直に連絡しました。


当直に内容を伝えたところ


「酔っ払いか?」

「はい、そうです」

「直りそうか?」

「試していないので、わかりません」

「シートベルトをお願いしての結果なので、請求も出来ないだろう〜」

「わかりました。お客様にはそう伝えます」


ここで電話を切り、お客様には弁償は不要と伝えました。


伝えるや否や、怒り気味だったのが普通の状態に戻り、当初の目的のお金を取りにマンションの中に入って行きました。


その間に、パッキンを窓枠にはめてみたところ、問題なくはめることが出来ました。


実はわたし、ここで大きなミスをしていたんです。


タクシー業界では、お金を取りに行くと言って、お客様が戻ってこない事が多々有るんです。

老若男女は全く関係ないです。


最初から逃げる目的で乗車する(業界用語で籠抜けと言います)場合も有れば、酔っ払って自宅に戻り、寝てしまうケースも有ります。

今回みたいに、マンションだからと安心できません。

別の出口から出ていってしまうことも有るんです。


いずれにしてもこういう場合は、貴重品(スマホや免許証)を預かるか、玄関先まで着いていくのが、正解なんです。


当直に窓枠が直った事と、今お金を取りに戻っている事を電話して伝えたところ、


「逃げられたかもしれないぞ。

  ちゃんと戻ってきたら、ラッキーだな」

と、言われてしまいました。


こういう場合でも、会社は一切負担してくれないので、送ってきた分は全て自腹になります。

(実際は自分に半分以上収入として入るので、半額負担のイメージです)


5分くらい経ったでしょうか。

1万円札を持って、お客様はわたしの前に現れました。


良かった😃


無事にお金を受け取った事を、当直にまた連絡しました。


1日の仕事を終えて会社に戻ると、当直からの連絡で、わたしの話が管理者に伝わっていました。


乗務員に非がある(かもしれない)内容や物損が生じると、調査書を書かないといけないようです。


わたしには非がないのと、窓枠も直ったので、何も書くこともせずに終わりました。


また、わたしの対応がスムーズに出来たことも褒められました。

(その言ってきた人より、人生も顧客扱いも長いもので)



こんな感じの事が、2日目で起きてしまいました。


お客様がお金を取りに帰ることは多々あるそうなので、次回は正しい対応をしないと、また冷や汗をかいちゃいますね。