こんにちは、naoです。


もうそろそろ、平昌オリンピックが始まりますね。

スポーツ観戦が大好きなので、とても楽しみにしております。


さて、スポーツではたまにアクシデントが起こることがありますが、冬季オリンピックでも過去にはいくつかのアクシデントが発生しました。


今回紹介する2つのアクシデントは、結構有名なので知っている方も多いと思います。

わたしは両方とも生中継で見ていたのですが、「ワッ!」と声が出てしまったほどです。

この2つのアクシデントは、結論から言うと、天国と地獄の結果となりました。


まずは、天国の方から紹介します。


2002年にソルトレークシティで開催された、男子ショートトラックスピードスケート(以下、ショートトラック)1000mでの出来事です。

ショートトラックを知らない人のために、競技の説明をします。
1周100mくらいのトラックを、5人くらいの選手が一斉にスタートし、くるくると回って着順を競う競技です。


主役はオーストラリアのブラッドバリーという選手です。
前評判にも登らないほど、平凡な選手でした。

1回戦は無難に1位通過をして、勝ち上がりました。

準々決勝は4名での戦いです。
実力通りなら、ここで敗退する選手です。
レース途中で他の3名には引き離され、ほぼ絶望的。
ところが、途中で他の2名が接触。そのうち1名(日本人)が転倒しコースアウト。
3位でゴールしました。
2位までが準決勝進出なので、ここで終わりのはずですが、先程の接触したもう1名に妨害行為の判定がくだり、ブラッドバリー選手が2位となり準決勝進出です。

準決勝は5名での戦いです。
準々決勝同様に、他の選手とは実力に差がありすぎて、離される一方です。
レースも最終周になりました。
残り半周で1名転倒、最終コーナーを曲がる時に、2名が転倒し、ブラッドバリー選手は2位でゴール。
ゴール後に1位の日本人選手が、転倒した2名に妨害行為をしたと言うことで、ブラッドバリー選手は1位で決勝戦に進出することになりました。

見ていたわたしはこの時点で、面白い事もあるんだなと、決勝戦を楽しみにしていました。

そして、決勝戦は5名での戦いです。

他の4名は実力で勝ち上がってきた選手。
ブラッドバリー選手は2回の棚ぼたで勝ち上がってきた為、今まで以上に離される状態。

でも、過去の2レースでの結果から、何か起こるのではないかと、わたしはワクワクしてました。

そして、それはゴール前で起こりました。
最終コーナーまで4名が争っていて接触し、4名全員が転倒してしまいました。
そして、遠く離されていたブラッドバリー選手だけが、難を逃れ優勝したのです。


次に、地獄の方です。

2006年にトリノで開催された、女子スノーボードクロス決勝戦。

スノーボードクロスを知らない方のために、競技の説明をします。

スノーボードの競技の一種で、先程のショートトラック同様に、5名程度が同時にスタートして、1000メートルくらいのコースに設けられたアップダウンのあるコースを滑り降りていく競技です。
時には接触、転倒も有ります。
スノーボードでする(バイクの)モトクロスが名前の由来です。


アメリカのリンゼイ・ジャコベリス選手はこの競技の第一人者で、ワールドカップ等を何度も制している実力者です。

ジャコベリス選手は順当に予選から準決勝まで勝ち上がりました。
ここに至るまでは何のアクシデントも有りませんでした。

そして、決勝戦。
実力通りなら、ジャコベリス選手の金メダルは確実です。

レースは前評判通り、2位以下をどんどんと離して行き、約3秒ほどの差がありました。

最後は少し大きめのジャンプ台を飛び越えて、ゴールするだけです。

ジャコベリス選手からすれば、何の造作も無い程のジャンプ台。

ここで彼女は普通に飛べばいいのに、観客へ見せつけるような感じで身体を捻るようなジャンプをしたのです。
(のちの本人談では、その方がジャンプが安定するからと言ったそうですが…)

そして転倒。
ジャコベリス選手は滑り直すものの、後ろから来た2位の選手に抜かれてしまい、銀メダルでした。


この2つのアクシデントは名前を挙げた2人から見れば、天国と地獄です。
(他の選手からすれば逆でも有りますが)

この結果に至ったのは、最後まで諦めなかった人と、最後に気を許した人の差だと思うんです。


受験の話に置き換えます。

現状は不利でもブラッドバリー選手になるかもしれないし、現状は有利でもジャコベリス選手になるかもしれません。


最後まで諦めずに、また最後まで気を抜かずに、受験を乗り切ってください。