夢に夢がある夢 | 光をあつめて

光をあつめて

スピリチュアルな視点で見た日常や不思議話を綴っています。

 

夢の話です。

長文なのでお時間があればどうぞ。

 

 

(夢のなかで)

海沿いの田舎町を車椅子を押して歩いている。

気づけば、車椅子の義母を連れて出るのは病院ぐらいで

そのぐらい、この2,3年は余裕なく必死だったと思う。

 

歩いていると、市場にたどり着く。

市場の入り口にブースを構えるサンダル屋さんに目が行く。

透明のプラスチックで作られたサンダルは、透明のものや

透明な赤や青、黄などカラフルな色に染められ、

手に取ると思いのほか高価な値段がついている。

店員さんが「これは、夢のサンダルだから」という。

どうやら普通のサンダル以上の機能があるらしい。

 

「売り切れ続出だから、早いもの勝ちだよ」

と勧められるけれど、足の悪い義母に履けそうもなく

「今は使わないから」と断ると、今度はデニムを使った衣料品店

を勧められる。

 

プレハブ製のこじんまりした店舗に一点もののデニム衣料が並ぶ。

いいような、そうでもないような、ここもやはり値段が高く

結局何も買わずに市場を出ることにした。

 

 

 

病院ばかりじゃなく、たまには

明るくて気持ちのいいところに出かけないとね。

そう話していたかと思うと、いつの間にか

観光船のような船に乗って移動している。

 

 

 

空を見上げると、曇り空は青空に変わり、

視線を脇にやると小さな島があることに気づく。

島の地上部は草で覆われ、島のへりに白く太いロープが

無造作に置かれている。

 

こんな小島に、船でもつけるのかしら?

と思った次の瞬間、白いロープは雪に変わり、

小島は雪を被った富士山に変わり

いつの間にか目の前にそびえ立っている。

 

ちょっと待って?

こんなに目の前に?こんな海のなかから富士山??

「ね、見える?富士山。突然現れて、びっくりするよね。」

義母にそう言うと、義母は平然と「知ってるわよ。」という。

 

目の前を鳥が横切ったかと思うと、

鳥は弧を描いて上空へと羽ばたき、

カラフルな虹へ姿を変える。

 

光の雨でできた筋状の光が燦々と降り注ぐ。

雨が降り出すと船はどんどんとスピードを上げる。

 

この乗り物、船じゃない。

船じゃない乗り物は地上を走って宿泊地に戻るようだ。

 

 

 

そこへ船長から

「30分間のテレポーテーション、お疲れさまでした」

のアナウンスが流れる。

「言ったよね、今、テレポーテーションって言ったよね?

やっぱりね、普通じゃないと思ったんだ。」

 

 

 

 

白いロープが雪に変わり、雪を被った富士山に変身する。

脳の誤作動で、似通った特徴をもつものが別の何かに見える。

それは白いビニール袋が、白い猫の姿に見えるように。

床に落ちたごみが、虫に見えるように。

レビー小体型認知症の特徴の幻覚と妄想。

 

義母は目の前に現れる幻覚や妄想が

実際に起きているものと認識する。

そして私は、夢を通して義母の脳内で

起きているであろう変化を少しだけ理解する。

 

もちろん、こんなにファンタジックな事ばかりではない

コンディションが悪ければ、呪怨の国の女王様に

変身もすることもあるけれど

 

幻覚や妄想に見えるそれらは、もしかしたら物質界とは

別の次元で実際に起きているかもしれないと、時々思う。

 

 

 

 

 

 

辛老病苦。

肉体という衣をまとって生まれた私たちは

肉体を使って何かを表現するために

肉体が滅びても失うことのない

経験と感動という宝を得るために

物質界に降り立つことを許された魂。

 

物質界で経験を重ねることは大事だけれど

私たちの本質が霊であり、魂である以上

ときには夢や瞑想を通して、物質界以外のところから

何かを付与される経験が必要かと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。