さあて、勾留満期のあすには、何らかの動きがある。

全面否認局長は、筋金いりのブリキのパンツ。

全面否認のまま、厚労省前局長を起訴へ…郵便不正

7月2日4時42分配信 読売新聞

 郵便不正を巡り、自称障害者団体「凛(りん)の会」(解散)に偽の障害者団体証明書が作成された事件で、大阪地検特捜部は、厚生労働省の前雇用均等・児童家庭局長(大臣官房付)、村木厚子容疑者(53)らを拘置期限の4日にも虚偽有印公文書作成、同行使罪で起訴する方針を固めた。

 村木容疑者は「事実無根」と一貫して全面的に否認している。

 村木容疑者の弁護人によると、村木容疑者は課長当時、別の障害者団体に正規の証明書を発行したことは「件数が少なかったので覚えている」と認めている。

 しかし、凛の会については「名前さえ記憶にない」などと関与を否定しているという。 


6月2日付・編集手帳(読売新聞:社説・コラム)
 この世界の隠語に、「ブリキのパンツ」というのがある。取材相手を評し、「ブリキのパンツで弱ったよ」などと使う。堅くて何も漏らしてくれぬ、という意味である◆取材先の口の堅さを嘆きつつ、記事を書けば今度は記者の側がブリキのパンツを穿(は)く。どこから情報源を問われても、口を引き結んで語らない。矛盾しているようでも、言論と報道の信頼はこのパンツで成り立っている◆ウォーターゲート事件を暴いてニクソン大統領を辞任に追い込んだのは、米紙ワシントン・ポストである。報道から33年、メディア界の謎とされてきた情報源が判明した◆当時の連邦捜査局(FBI)副長官、マーク・フェルト氏(91)が情報源は自分であると明かし、本人の告白を受けて、ワシントン・ポスト紙もその事実を認めた。お手本にしたい「鋼鉄のパンツ」である◆風雪にも朽ちることのない信頼で結ばれた取材者と取材相手がいれば、不信と反感で結ばれた関係もある。政治家の圧力の有無が争われた「番組改変」報道をめぐる朝日新聞とNHKの対立は、「確かに聞いた」「絶対に言っていない」との水掛け論に答えが出ていない◆取材した側も、された側も報道機関である。秘匿するものが情報源ではなく真相というのでは、いささか情けない。お手本にしたくないパンツもある。
(2005年6月2日1時36分 読売新聞)