(この物語はフィクションです)

上司の「気楽クン」は、
久しぶりに出勤した24日、
何と、予算書づくりを始めたようだ。

えっ、えっ、えっ。

予算書って。

予算書は、1ヶ月も前の「ウチの会社」の
「株主総会」で、シャンシャン承認を得たのに。
しかも、総会の議事録とともにすでに法務局に
予算書を届けているのに。

いまさら、予算書をつくってどうするのだろう。
臨時株主総会を招集して、再度、提案説明をするのだろうか。

24日、またまた、公認会計士さんに電話を入れて
何やら質問をしていた。

いやはや。

株主総会の2、3日前にも電話をして、

「法人税と事業税の違いを教えてください」

とか

「消費税を払って、その上、法人税も払わなくては
いけないのですか」

などと、同じフロアで、同じ空気を吸っているのが
恥ずかしくなるような気分を連日味わったのを思い出した。

受話器を置いて、もらした言葉が

「予算の計上で、チョンボをした」

えっ、えっ、えっ。

上司の「気楽クン」が、
チョンボをしない仕事って、
これまでにあったのだろうか。

つくづくうらやましい。国家公務員が。
現役、天下りを通じて、経理課長のような管理職ポストを
「気楽クン」は、20年近くも経験しているのだ。
しかし、自分では、「ボクは経理のど素人」と公言している。
こんな仕事ぶりにもかかわらず、
どこに出しても恥ずかしくないような給料を
もらい続けている。