(この物語はフィクションです)

年度末で決算の取りまとめのために忙しいはずの「気楽クン」だが、
こんな時期にも相変わらず公私混同し、職場で個人的な用件をこなしているらしい。

「ウチの会社」には、「気楽クン」の行動をひたすらウォッチしている職員がいて、
「気楽クン」が早帰りしたあとに、いつも教えてくれる。

「気楽クン」は、今年の年頭に大きな決意をしたようだ。
勤務中に仕事をすることなんか全く無視をして、
せっせせっせと1年がかりで書き上げた私小説(150ページ)を
昨年秋、見事出版にこぎつけた。
もちろん、自費出版だが、自分では文才があると思っているようだ。
今年は、その続編(700ページ)に挑戦するらしい。

「気楽クン」ウォッチャーによると、きのうは自宅から持ち込んだ
アルバムをコピーをしたような紙を30分くらいひたすら破っていたというし、
きょうはやはり自宅からもちこんだ資料をせっせせっせとコピーしていたという。
「ウチの会社」には、かつて自分の叙勲申請書類を勤務中に書き続けたという
つわものもいた。

職場と書斎を、仕事と私用を勘違いしているこんな奴等に、
どうして高い給料を支払う必要があるのだろうか。

あすから、公益通報者保護法が施行になるが、
日本中の天下り公務員の中には、
こんな公益通報の網をくぐり抜けるワルが数え切れないことだろう。
きっと。