先日本屋さんの新書コーナーで本を見てると、『東南アジアを学ぼう―「メコン圏」入門』というのがあったので買ってみました。


著者はタイの経済、鉄道史が専門で、たいへんわかりやすいタイの通史の著作もある先生ですが、タイ国鉄のてっちゃんのようです。


それによると、この前ちゃりで行き来したチェンライのパホンヨーティン通りは国道1号線ですが、バンコクとチェンライを結び、国境のメーサーイまで行ってミャンマーに入り、タイ族の故地である中国雲南省の景洪を経て、昆明に至るメコン圏「南北回廊」の幹線道であったとは・・・ !!


道路標識に中国語が示してあったり、チェンマイのスアン・プルン門前に中国大使館(?)があったりとか、いろいろ中国の影を感じたはずですね。



あすかのたび


こういう本を読んでいると、景洪あたりから瀾滄江(中国を出ると、タイ語でメコン)を下り、タイ族が南下していったチエンセーンやチエンコーン、ルアンパバーンとかのムアンを訪ね、かつてのラーンナー・タイ王国やラーンサーン王国の栄華をしのぶのもいいなと思ったりします。


ところで、チェンマイに行った二日目、昼近くまでゆっくりして、それから街のお散歩に出ました。


まず東の方に行き、ピン川のほとりで昼食という算段をして、ちょうどいい気候に感じる晴天の中をぶらぶら歩いていきました。


チャオプラヤー川の支流は、東からナーン川、ヨム川、ワン川、ピン川の四つ(パーサック川が下流で合流しますが・・・)があって、その最も西の支流がピン川で、このあたりでは川幅はたいしたことはありませんが、なみなみと水量をたたえています。



あすかのたび


ローイ・クロ通りからまっすぐ行った橋を渡り、川の東岸を北上しますと、川岸から何本かのロッドを使って、釣り糸を投げ入れている人が結構います。



あすかのたび


この日は木曜日だったにもかかわらず、日中からこうやってのんびり釣りをしているなんて、なんとぜいたくな時の過ごしようだろうと、こころから楽しくなってきます。



あすかのたび


ロッドもスピニング・リールもそれなりのものをかまえていますので、「これはタイ製?」と問うてみると「そうだ」と言っているような・・・



あすかのたび


一人で何本も投げ入れている人もいて、いつ来るとは知れない当たりを待つでもなく、川面を釣り人の隣で見やっていました。


そうすると、「あっちの人!」と指さして「行ってみたら」と言われたので、北隣の人のところに移動すると、その人は日本人で、ついつい懐かしくもあり、ちょっと話し込んでしまいました。


やっぱり釣りの道具はシマノやダイワなどの日本メーカーのを使っていて、「タイ人からは、品質がいいのでうらやましがられる」と言っていて、針やハリスに至るまで大事に使っているようでした。


そして「皆が使っているのは中国製ですよ」ということでした。


そういえば、バンコクに戻ってから行ったスクムヴィット通りに釣具屋さんがあって、見るからに釣り好きそうな店主がにこにこしていましたが、万能で使えるロッドも300バーツくらいからあってほとんど中国製のようでした。


中に「江戸和竿」と銘打ったへら竿が置いてあり、袋に日本語で書いた講釈が貼ってありましたが、長音の表記を「つーる」とかすべきところが「つ1る」とかになっているので、すぐばれますよね、笑えました。



さて、川岸で釣れている現場は見られませんでしたので、「何が釣れますか?」と伺うと、わざわざ魚籠を川から上げて見せてくれました。



あすかのたび


バンコクの運河巡りのとき、お寺の前のタンブンでパンをやると、たくさん群れ出てくるなまずと同じものだと思いましたが、その方は「持ってかえって会社の池に入れておくと、いつの間にかタイ人社員が捕まえてうちに持ってかえり、食べているようです」と言っていました。


そのお話ぶりからはチェンマイにある日系の会社か、支社にお勤めのようでしたが、「はじめのころは高い金を出して住まいを借りていましたが、タイ人に知人ができて、そのタイ人を通じて借りると、半額以下で借りられます。今のコンドも普通の日本人だと月15000バーツになるところを7000バーツですから」とか、現地のタイ人価格で住宅も乗り物も手に入れているようでした。


「日系の紹介会社を通じると不動産にしろなんにしろ、その利益で生活しているので、高いことを言われる」ということで、ビザのことを例に挙げ、「日本で申請すれば決められた申請料金だけで何の苦労もなくビザが下りるのに、こちらの会社に頼めば、もったいつけて高い手数料を取られる」というのは何となくわかります。


チェンマイに住む『こつ』みたいなことをいろいろ教わり、お住まいのコンドの名前と部屋番号まで教えていただき、「よかったら食事しましょう」と誘ってくださったりしたので、大事にしまって持ってかえったはずが、今見当たらなくなっていて本当に痛恨の極みで、おろおろしています。


冬の寒い時期にはタイに行きたいなとか、淡い希望を抱いていますが、今のところチェンマイは滞在候補地に上がりますので、またご縁があったら教えていただけるのにと残念な気持ちです。


そうやって時間を過ごし、その後遅い昼食のために河畔のレストランに入りました。



あすかのたび


また街の方に帰るには、一本北のナワラート橋を渡り、ターペー門に至るターペー通りに入りました。


あすかのたび