Sくんからは「いつごろバンコクに来るの?」の連絡がSMSできて何度かやりとりをしました。
もちろん日本にいるときから「バンコクに来い」の催促とかありましたので、いろいろ連絡はとっていました。
「ホテル着が3時30分から4時過ぎになる」というSMSを送るとSくんからはあと何も言ってこなくなりました。
回を重ねると携帯料金もかかるし、そもそもお上手を言ったり、出し抜いたりもしない、朴訥で正直な性格だから、自分が理解して納得したら、「あとだまってやるよ」というつもりなのでしょう。
そうだから、ホテル到着の時間を守るために、ちょっとは努力しなくてはならなくなっています。
パタヤを1時に出発して、スクムウィット通りも混んでいなくて、3時前にはエカマイに到着しました。
バスを降りてトランクを取るには少し時間がかかるだろうと思って、ちょうど近くにあったトイレにまず入りました。
あにはからんや出てきたときは、荷物も降ろし終えてバスはもう動き出したところでした。
「お~い、お~い、待ってぇ~!」と手を振ってバスを追っかけていきます。
必死になってバスターミナルを一周するくらい!
自分としては普段走ったことがないくらい全速力で走っているのですが、バスも早いから追いつきません。
「こりゃ、だみだ!」
事務室で掛け合ってトランクを回収するしかないと思い、交渉のために言う言葉の英作文にとりかかったころ、バスは大通りに出るために停車しました。
最後の力をふりしぼり、バスに駆け寄って、ドアをとんとんとすると、運転手さんはすぐに開けてくれて「乗れ、乗れ」という仕草。
ぜいぜいっ!「あたしゃ、生きたここちがしませんでしたぜ!」と言いつのろうと思いましたが、運転手さんは「うん、うん、わかってるよ」というふうに笑顔を向けてきます。
もう一度バスターミナルの敷地に入り、何のことはない到着して初めに停車したところのすぐ近くの隅に駐車しました。
なんだか茶番くさかったけれど、とにかく無事トランクも戻ったことですし、「コップン・カップ」とお礼を言うだけにしました。
本来ならばここからBTSに乗ってサラデーンに行くはずですが、なにせ息も上がるほど走った後ですので、宗旨替えをしてタクシーでホテルに直行しました。
こういうことで、結果としてスムーズに行って3時30分前にはホテルの部屋に入り、「着いたよ~!」とS君に電話、どきどき。
すぐにシャワーで潮っけを落とし、あとも洗って、まだ時間があると思い、タニヤ通りの酒屋さんで両替してこようと飛び出しました。
ところが、パッポン通りの入り口の手前でもうS君から電話、「ホテルに着いた、どこにいるの?」
また走って戻っていったとさ。


