いつも行く本屋はお客さんが多いのですが、雑誌のコーナーはひときわ人だかりがしています。
そこの反対側で、人だかりを避けるようにひとり雑誌を見ている締まったからだの青年が眼にとまりました。なにげに隣に行って本を取り出してめくりつつ、その青年の方に眼をやると、格闘技雑誌を読んでいるようでした。
そして気になってまたちらちら・・・青年も読むのをやめて、こちらを見ます。軽く日焼けした若い顔に刈り込んだラウンドひげがまぶしく、格闘技をやっているのかなとうかがわせます。
ずっとそこにいるほど度胸がないものですから、離れたところにある中国の旅行の手引きなどを見に行って、また戻って来てチラ見。だいぶ後の方まで読み進んだようです。
まもなく読み終えてその雑誌が本来あった棚に戻し、今度は棚を回っていっておれの方が対角線でよく見える男性雑誌の棚の方に移動しました。雑誌を手に取るでもなく、こちらをずっと見ているような・・・
長く眼があっているのははずかしい・・・でもかっこいい
あれこれ心に去来し、本を見るふりをして眼を離した瞬間、いなくなっていました。
あれはうつつかまぼろしか。
ふがいない?―こんな場面にどうしたらいい?―あれこれ反芻してみても、単なる夢であったかも![]()