小島「サウンドパティスリー。毎週火曜日は、ジャーナリスト上杉隆さんの政治コラムです。こんにちは。」



上杉「こんにちは。」



小島「えー、今、このタイミングで干しマンゴーを食べるのは絶対に無理だと思いますよ。」



上杉「えへ、いや、違う・・・アップルマンゴー。」



小島「アップルマンゴー美味しいですけれどね。」



上杉「食べようと思ったら、放送始まったんでちょっと匂いだけでもこう・・・」



神足「アップルなのかマンゴーなのか、どっちなんだっていう話なんだけどな。」



小島「マンゴーですよ。見れば分かるでしょ・・・。マンゴーなんですよ。」



上杉「避難所にいらっしゃる方もね、こういう(ドライフルーツ)のも本当に重要ですよね。」



小島「あ、そうですね。乾いた食べ物はもちろん良いですよね。本当に。それ以上に、基本的な食べ物が足りないというのもありますけれど。」



上杉「そうそう。水とね・・・。」



小島「はい。水、食べ物、それから毛布ね・・・あの、一刻も早く届くことをお祈りしています。で、上杉さんはどこで被災したんですか?」



上杉「僕、えー(静岡県)御殿場の18番ホールのティーグラウンド。」



小島「あ、ゴルフ場にいて揺れが分かりました?」



上杉「いや、もの凄い揺れましたよ。びっくりしましたね。」



小島「ゴルフ場。御殿場ね。」



上杉「御殿場の富士カントリー(クラブ)っていう。で、そこでティーグラウンドに最終ホール来たら揺れて。まあもう。ゴルフ場って、意外と揺れは感じないんですよ。神足さんも知ってのとおり・・・。」



神足「あ、そうそう。」



上杉「(小さな揺れは)分からないんですよ。ところが、もう何て言うんですかね、いきなり・・・カートがガチャガチャ揺れて。あ、これは尋常じゃないなと。慌ててクラブハウスに戻ったら、もうその時にもその瞬間に停電ですよね。」



小島「ああ・・・。」



上杉「でも凄いのは、携帯も通じない。だけど、Twitterだけは生きているんですよ。で、すぐに見たら、もう発生と同時に震度・震央・震源地・マグニチュードが全部出てて『あ、これはとんでもない地震だ!』と。」



小島「どうやって都心まで戻ったんですか?」



上杉「そこから車。車で帰ろうとしたら、もう東名高速道路が閉鎖されてて下道で行ったら・・・3時くらいに出たんです。そのまま出たんで。」



小島「午後3時?」



上杉「ええ。もう何にもしないでバーンと車に乗って。ゴルフウェアのまま。そしたら、着いたら夜の12時でしたね。9時間掛かりました。」



小島「そうでしたか・・・。」



上杉「で、その間、途中で止まって情報収集のために。テレビはずっと付けてたんけど入らなかったんですよ一時的に。で、ラジオをずっと付けて車の。それから、Twitterですね。所々で止まってTwitterでやりとりしたり。」



小島「うんうん。」



上杉「あと、こちらから発信すると、入って来る情報が。『御殿場の方は即停電なんで、御殿場市に居る皆さん、信号が全部付いていないんで交通は気をつけて下さい。』というtweetを発信して・・・。」



小島「ああ、上杉さんからね。」



上杉「ええ。だから、他の所もそうだということだったんで。そしたら情報も入って来たんですね。」

小島「それ以降、本当にあの不眠不休で取材をしているということなんですけれど・・・。」



上杉「そうなんですね。」



小島「まあ、上杉さんもTwitterでも再三訴えていらっしゃいますが、こういう非常時というのは情報をどう出すか?っていうことが人の心を安心させたりとか、あるいは逆に混乱させたりということで。その出し方というのが今回、問題も色々あるぞということを仰っていますね。」



上杉「はい。基本的には確定した情報、これはもうすぐ出すべきなんです、政府は。これは国民のものですから。というのも今回、人命が関わるんでこれは隠しちゃいけないんですね。」



小島「ええ。」



上杉「例えば、津波情報。これは隠すべきではないんですね、当然。」



小島「ええ。もちろん、もちろんです。」



上杉「で、それから原発の情報。隠すべきじゃない。残念ながら、隠されていましたけれど・・・。そしてですね、被害が起こった場所の情報。メンツとかなく、とにかく知らせると。というのも、発生から72時間というのは生存率が高い訳ですね。」



小島「そうですね。」



上杉「だから、とにかく早くと。そして、それはある程度こういう状況ですから場合によってはですね、間違った情報もあるかもしれないんです。」



神足うん。」



上杉「ただ、そういうのも含めて、一回一回確認する前にとりあえず動くと。これは政府の方。大変ですけれど、それしかないんですよ。」



小島「今回の政府の動きというのは、見ていてどうでしたか?」



上杉「ダメですね、ハッキリ言って。まず具体的に言うと、最初。被災者の方が、三陸沖で津波に攫われたという情報が入ったんです。その時、政府の発表が『十数人の行方不明者』と言ったんですよ、死者行方不明者。」



小島「はい。」



上杉「二桁のちょっと。その時にもうTwitterとかラジオとか、そして自由報道協会(仮)とかのフリーのジャーナリストの人達は現地に飛んで行ったんですね。神保(哲生)さんもそうですけれど、TBS(ラジオ)でいうと。で、その時に『とんでもない!もうそんな数じゃないぞと』。」



小島「ええ。」



上杉「聞くと、『本当に凄い数になってる』と。すぐ災害援助隊、救援隊を各国に要請も含めてやるべきだというのが、実は私達フリージャーナリスト、海外のジャーナリストとも情報交換しましたから。とにかく、大変な事態が起こっていると。」



小島「ええ。」



上杉「何はともあれ、人命が優先なんだからと・・・言って。それを訴えに行こうと思ったんですが、なんとその日に、(地震)発生の日に。政府の会見、フリーランス、海外メディア、ネット。えー、拒絶です。」



小島「うーん。」



上杉「もう信じ難いことをやっているんですよ、政府は。」



小島「どういう意図で、あの遮断・・・。」



上杉「いやホントに・・・。その日に神保さんと、ニコニコ動画の七尾(功)さん、それから畠山(理仁)さんを含め、入れてくれと言ったら。定例会見だったんです、たまたま。そしたら、『こんな事態なのでお断りします』と。」



小島「うーん。」



上杉「それはおかしいだろうと。ただ、自由報道協会(仮)は全部合わせると100人位になるんですかね、メンバーで合わせると。海外特派員協会、これもそうですけど、併せると200人位。その記者達がバラバラに、こんな事態の時に官邸に申し入れをしたら・・・。」



小島「大変なことですよね。」



上杉「これは大変なことになると。で、その日の夜に私が暫定代表なので、『これはもう皆さん連絡したいのはやまやまだけど、私に預からせてください』と。」



小島「はい。」



上杉「『僕が交渉の窓口をやります』と。ということで、翌朝の早朝から官邸の方に掛け合って、土曜日だったんですけれど。早朝から行って、すぐ横の所に車を止めて、『対応させて頂きたいと。強いては、こんな形なんで官邸も大変でしょうから、私が代表になります』と。」



神足「うん。」



上杉「交渉窓口を一本化しますので、是非お願いします』と。と言って、始まったんです。」



神足「僕の印象なんですけれど。菅総理大臣ってなかなか出て来なかったんじゃないですかね?来ました?」



上杉「次の日に出ましたね。それから、枝野さんは当日から出てます。24時間のうち7回(会見を)やっているんですよ。」



小島「その申し入れを夜の段階でして、要するにさっき入れてもらえなかった人達がもう一回まとまって来たというのには、どう対応したんですか?」



上杉「私が代表なので、それを連日というか今日もやりましたけれど、朝からずっとやった訳です。全員とは言わないと。過去に、昨日まで総理会見とか官房長官会見に出てた人だけでも入れてくれと。」



神足「うん。」



上杉「それもダメだってなった時に、分かりましたと。僕が入りたいなんて言わないと。ただ、ニコニコ動画とか海外メディアとか一社ずつでも入れてくれと。そしたら、それを見て皆で政府の発表をどんどんするからと。」



神足「うん」



上杉「なぜかというと、政府が発表しないものだから誤情報とかデマが流れた訳ですよ。こういう時は公共の機関が発表するんだけれど、日本政府が混乱しているから、こっちでやりますよと。」



神足「うん」



上杉「お互い様じゃないですかと、皆こういう時は。海外メディアの人もそうだから・・・って、言おうとしたら、『入れない』と。」



小島「上杉さんが考えたのは、なるべく今はフリージャーナリストや海外の記者達。それぞれが情報の出口な訳ですよね?なるべく沢山の出口に対して、同じ情報を同時に流した方がいっぺんにたくさんのところに・・・」



上杉「そうです。チャンネルはいっぱいあった方がいい。」



小島「政府が持ってる正確な情報が伝わるんだから、なるべく色んな情報の出し手を一同に介した場所で正確な情報を言うことが誰にとっても利益になることを訴えたんだけど、政府側というのはこういう時だからこそ皆さんには来てもらっちゃ困ると。」



上杉「そうです。 『定例会見じゃありませんから』ってずっと言うんですよ。何を言っているんだと。こんな時に定例も何もあるかと。こんな緊急事態で国のと。」



小島「そうするとあれですよね。海外の記者の方っていうのは、政府のその記者会見の場を取材しないで記事を書くことになる訳ですか?」



上杉「そうです、皆そうです今は。今も。今も。」



小島「それじゃ、バラバラになっちゃいませんか?。」



上杉「私もそう。公的な機関が発信されないから、こういうことになっているんだから。だからいいと。譲歩して、一人でもいいから入れてくれと。それを皆で見ながら、ビデオ見ながらニコニコ動画の。皆でそれを書いて、Twitterとかで発信すると。」



小島「はい。」



上杉「なぜかというと、被災地は、避難所もテレビも新聞もないんですよと。テレビや新聞の記者ばっかり行ったって伝わってないんだと。ところが、こっちのTwitterではガンガン来ている訳ですよ。避難所にこういう方が。」



小島「はい。」



上杉「通信はネットが繋がっていると。でも、携帯電話は繋がらないと。ここからやってあげればいいじゃないですかと。」



小島「あの、いつも私ラジオで喋っていて言うのも本当心苦しいんですけれど、ラジオやテレビで被災地の方が、『いちばん欲しているのは情報です』って流すでしょ?情報を届けるメディアそのものが被災地が情報不足で困っていると報じていることにもの凄くもどかしさというかですね・・・。」



神足「ラジオは一番大事なんだよね。」



上杉「ラジオは大事です。ただ、ラジオもないところもあるんですよ。」



小島「ただ、その被災地の声でいうと、Twitterはやっぱり被災地の声も拾えるし・・・それも不可能な方もいらっしゃいますけれど、色んなチャンネルでなるべく情報を弱い人に対しても行き届くように、政府も色んな道を準備するべきだということですか?」



上杉「誰もテレビ止めろなんて言っていないんですよ。とにかく、チャンネルをいっぱいあった方が被災者とか、避難されている方も・・・。」



小島「テレビがあり、ラジオがあり、Twitterがあり、ニコ動があり、色んな選択肢があれば同じ情報が色んな道で人に繋がるだろうと。」



神足「上杉さん、『(前述の)こんな時ですから』って言葉には納得したの?」



上杉「いやだから、もう頭来て怒鳴りつけたんですよ。正直言って。人命懸かっているんだから、ふざけるなと!それでも、誰でもいいから一人入れろと。こっちを入れたくないんだったら、そちらでTwitterでもいいから作って発信してくれと。」



小島「はい。今は官邸Twitterを作ったんですよね?」



上杉「そう。それはどうしてかというと、枝野官房長官の携帯電話にもう十何回も入れてるんですよ留守電。それから、細野豪志総理補佐官、福山哲郎官房副長官。元々、民主党で同じ釜の飯を食った人間だから、とにかく伝えようと。」



小島「ええ。」



上杉「窓口ですから。それをずっとやっているんです。官邸の報道室なんて、これ聴いていると思いますけれど、何度電話したか。何度話したか。一回も対応しないんですよ。」



小島「これあの、先ほど上杉さんもチラッと仰っていましたけどね、政府が発表する正確な、しかも重大な情報というのがなるべく色んな道を通って隅々にまで行き渡った方が、デマが発生しにくくなる・・・。」



上杉「発生しない。防げますから。出たとしても、すぐ消せるんです。」



小島「例えば、情報をいちばん信用出来るライン、或いはいちばん馴染みのラインというのに区切ってしまうと、それ以外の所でデマが発生して蔓延しても、もう時既に遅しになり兼ねない・・・。」



上杉「そうです。具体的にこちらの方にも情報が来る訳じゃないですか。情報提供も出来る訳ですね。(会見に)入れば。でも未だに入れないと。」



小島「ええ」

上杉「で、その時にやっぱり悔しいのは・・・あまり本当は言いたくなかったんだけど。(被災)二日目とかに、フリーの皆のところに、『これは十人とか二十人の規模じゃないぞと。何百人も死体が転がっている』と。」



小島「はい。」



上杉「行方不明者というか、まだ助かっている人が絶対いるんだと。早く救援部隊を遣すように言ってくれと・・・それが伝わらないんですよ。」



小島「うーん。」



上杉「最初の発表が8千人の自衛隊。桁が二つ違うだろうと。で、後から結局、段々と増やしていくんですよ。逆ですよね。最初に10万人規模で送るべきなんですよ。それで頭に来て・・・。」



小島「たしかに10万人規模で送っておいて、ああこんなに要らなかったんだねって引き揚げれば・・・。」



上杉「『大袈裟じゃないか、上杉』と言われても別に構わないですよ。デマだろうがなんだろうが。可能性の問題ですから。」



神足「うーん。」



上杉「それであと悔しいのが、初日にアメリカ軍が救援を含めて助けるぞと言った訳ですよ。で、官邸、断ったんですよ!で、今また入ろうとしている。実際に。これはもう言っていいんですけれど、それでもまた断ったんですよ。」



神足「それは何でですか?アメリカの・・・。」



上杉「メンツと官僚と、それから要するに海外メディアも排除しているから情報が入らないんです。」



神足「はぁ・・・。」



上杉「それで今は入ったんですけれど、実はやっと。それも実は、昨日からこの原発の問題に関しては世界中で大変な問題だと、メルトダウンするぞと言ったんです。」



神足「うん。」



上杉「私も。海外のメディアも全部そうですから。専門家も。メルトダウンという言葉を使ったらバッシング受けたんですよ、二日間ずーっと。知っていると思いますけれど。メルトダウンという言葉を使うなと。」



神足「うん。」



上杉「使うかどうかじゃなくて可能性を言っているんだと。最悪の事態に備えてやるのが一番だと。枝野さんに電話したのも、最初3キロ四方と(会見で)言ったんですよ。『3キロ圏内から逃げてくれ』と。」



小島「はあ。」



上杉「3キロじゃないでしょと。最初に言うのは30キロ!世界中。30キロでやって、原発事故の時は大袈裟でいいんですから。大丈夫だったら20キロ、それから10キロと減らしていくのが普通のやり方なんですよ、ダメージコントロールの。」



小島「うん。」



上杉「ところが、官邸、官僚、役人、東京電力、電事連、そして記者クラブ、放送局、新聞。全部ですね。まず、やらなかったのが、3キロ、5キロ・・・それに対して、突っ込めって誰か一人!誰一人訊かなかったんですよ。」



小島「あの、こういう非常時・・・。」



上杉「人災だよ、完全に・・・。」



小島「そうですけれども・・・普段の暮らしもそうですけど、こういう非常時なんかは大袈裟だって言われたらどうしようとか、騒ぎ過ぎだっていわれたらどうしようっていう気持ち、それと実際に限られた人手をいちばん効率的に分配するにはどうしようとか。あと、大事が起こったんだという印象を与えない方が、まあいいんじゃないかという色々な思惑があって判断はしているんでしょうけれど。ただやはり、人が安全に身を守れることが第一ですもんね?」



※この間に、副調整室からイヤホン越しで男性の叫び声に似た声を確認(TBSラジオ上層部の人?)。



上杉「あの、人命が懸かっているんで。特に、原子力は大袈裟で良いんです。というのも、『確認します、確認します』と枝野さんは言ったんですよ。『被害はありません』って言い続けた訳ですよ、ずっと。その時に何て言ったかというと、『確認した情報から徐々に出して行きます』と何度も言う訳ですよ。」



小島「うん。」



上杉「その時も(枝野氏の)携帯に電話して、『確認した情報じゃないんだ!確認した瞬間に原子力の場合は終わっているんだ』と。」



小島「途中から枝野さんもトーンが変わりましたけど。起こり得ること幾つか挙げて、その中で最悪の事態でこれが想定される。で、医原上は今はこういうところだからと、そこには至っていないという言い方が人間は安心しますよね?」



上杉「原子力に関しては、もう放射能は出ていますよというのは分かっていましたし、東京に飛んで来ているのも分かっている。これは身体に影響はないですけれど。ただ、その事実を知らないと対応出来ないじゃないですか?それを言えと言っている訳なんです。」



小島「うーん。」



上杉「しかも皆、海外メディアもフリーも現地に行っているから情報を持っているんです。ガイガーカウンターで広河隆一さんとかが測ったら(メーターが)振り切れている訳ですよ。これを伝えなくちゃいけないのに、NHK以外が伝えないんですよ。」



神足「僕、その時ね思うの。あまり大袈裟に言っちゃいけないのは何故なんですか?メディアというのは?」



小島「それは色々な思惑があるのかも知れませんね。」



上杉「大袈裟に言わないのは、NHK以外がやらないというのが一つの理由ですね。要するに全部、東京電力のTEPCOのコマーシャル入ってるかなんか知らないけれど、誰一人質問しない、批判はしない。未だに。」



神足「うん。」



上杉「そんなのね、スポンサーとか利権じゃなくて、人命懸かっているんだから言わなくちゃダメなんですよこれを!で、結果としてこうやって被害者が出てる、犠牲者が出てる。そして、かえって国際的な信頼を失って株価が下がり、日本は何やってるんだと。」



神足「うーん。」



上杉「助けに行った時に断っておいて、いまさら言っておいて。アメリカ軍が入っているんですよ!実は。原子力(発電所)に・・・。」



小島「先ほど、上杉さんが人災という言い方をしたんですけれど。つまり、人々の不安を大きくするような混乱させるような情報の出し方をしてしまった。それから、情報入手の仕方が上杉さんのような人の声が届かなかったことによって、実際に対処が遅れてしまったという面もある。主に官邸ですけれども、どう判断するのか非常に動きが遅かったということですね?」



上杉「そうですね。あとね、情報が多様化していればこういうことにはならなかったんですよ。だから、記者クラブとしつこくずーっと言っていたのは、残念ながら遅かったんですけれど。」



神足「うん。」



上杉「もし(会見に)入っていたら、私だろうが他の人だろうが海外メディアだろうが、『いやこれ、大変なことになっています。IAEAから勧告が来ています。勧告が来ています。ヨーロッパの国(の人)は日本から国外退去命令が出ています』と。それ知らないですよね?皆、たぶん。」



神足「うんうん。」



上杉「もうとっくに出ているんですよ。」



小島「ヨーロッパの国々は、自国の人に対して日本から退去するようにと?」



上杉「最初はフランス大使館かな?『関東平野から出ろ』と。アメリカ大使館も、『西に行け』と。退避勧告。まあ、イギリスもそうですけれど。要するに、核の問題に関しては対応出来ないから。あの、後じゃ遅いんですよ。とにかく、その事前にやらなくちゃいけないんです。」



小島「つまり、一番最初の段階で最も大きい被害を想定して行動しておけば、事態が段々明らかになった時にそれに則したようにまた行動を変えていけばいいのであって、いちばん最初の段階で最も小さな避難しかしないと予想よりも被害が大きければ間に合わないと。」



上杉「間に合わなかったですね。」



神足「ネット上で、一号機が爆発した時点で既に風向きはどっちだ?という情報が主流になる。そういうことを皆やりとりしているのに、全く問題ありませんだけなことを公的機関が言っていると、益々その自分たちで助かる為の方法を捜さないといけなくなる。」



小島「そうであればこそ、公的機関がなるべく迅速に様々な道を通って、同じ情報をいっぺんに出すことが一番デマが出回らずに済むという・・・。」



上杉「繰り返し言うように批判的なメディアが入っていればですね、枝野幸男官房長官が一号機が爆発した時、『水素爆発です。健康には問題ありません』と。三号機が爆発しますと言った時に何て言ったかというと、『仮に爆発しても、人体に被害を及ぶものではありません』と言ったんですよ。」



神足「うん。」



上杉「人体に被害がないって、今、何て言っているんですか?あの人。で、それを今度は褒めるんです。しかも、その間の官房長官会見、誰一人そのことについて質問しなかったんです。なぜかというと、フリーランスや海外メディアにネットメディアを全部排除してるから。」



神足「うん。」



上杉「つまり、スポンサーに乗っかって、要するに電力会社、原子力政策に誰一人文句を言えない。ま、これ言ったらたぶん僕、終わりだけど、要するに・・・。」



神足「いや、ただそこはちょっと勘繰り過ぎじゃない?」



上杉「いや、勘繰り過ぎじゃない!全然。じゃ、会見全部見て下さい。誰一人、言わなかった。今ね、この事故が起こってから初めて質問しているんですよ!それも東電と保安院の会見に入ってフリーランスとかがやっと質問し出してからなんですよ。あと、NHKだけですよ、斬ったのは。報道も。」



小島「人々の安全を考える上で言ったら、様々な意見の質問者がいる場所に同じ情報を同時に出すことがたぶん一番確実ですよね?」



上杉「そう。」



小島「区切ってしまうと、様々な意見の人があちらこちらで独自に取材をしたり、情報を得られなくなってしまったりで、間違った情報を伝えてしまうこともあると思う。」



上杉「今回、何でここまで言っているかというと、人命が関わっているし、結果として残念ながらそれによって失われた人命がある可能性がある訳ですよ。非常に。だから、情報公開だと。」



小島「これは会見の場を、海外に対しても記者クラブに属していない人でも開放するということにはなっているんですか?」



上杉「まだなっていません。その間に、一昨日の夜に、この現状を見て原口(一博)前総務大臣が『まずい』となって電話して来てくれて。『どうなってる?』って言うから、事情を説明したんです。そしたら、すぐに官邸に乗り込んで行きました。」



小島「ああ、そうですか。」



上杉「権限はないの。菅さんに直接言って。そしてその後に、官房のチームの方に入ってそれで対応すると言って。何とかなると思ったんですが、まだなりません。」



小島「これ本当に・・・全ての人に関わることですので、情報が隅々まで行き渡るようなるべくたくさんの情報の出し手に対して公の場でいっぺんに出すということが、全員を守るということになる。」



上杉「繰り返すように、多様性なんですよ。色んな情報があれば選択して、間違っていたら消えて行けばいいんですから。とにかく、情報を一本化する危険性。寧ろ、多様な情報っていうのを求めたんですけれど・・・。」



小島「これは強く訴えたいですね、本当に。引き続き、働きかけて頂きたいなと思います。」



上杉「まだ間に合わない・・・間に合うこともあるし。ちょっと残念ですね、今回は。」



小島「上杉隆さんでした。残念ながら、お時間になってしまいました。ありがとうございました。」



上杉「残念・・・。」



(CM)



小島「えー、あの。上杉さんのお話。エンディングまであとほんの少しなんですけど。海外の記者を入れないということは、つまり海外に誤った情報が伝わる可能性もあると。」



上杉「そうです。」



小島「海外からの声も入って来ない可能性があるということなんですね。海外にある公的機関からの声もなかなか官邸の耳に入らないと仰っていた。具体的には何のことなんですか?」



上杉「初日からIAEA国際原子力機関が、日本政府に対して『情報を正しく出してくれ』と。『これはもう、世界の問題なんだ』と。繰り返し勧告に近い形、勧告に近い形で。最後は、勧告です。で、決議もしました。昨日。」



神足「うん。」



上杉「これ起こしているんですよ、とにかく。『とにかく、情報を公開しないと世界の問題なんだと原子力は、核は。』と言ったんですけれど、このことに対して反応しない。やっと昨日反応しましたけど、政府は。日本のメディアは。」



小島「初日からアクションがあった訳ですね?」



上杉「日本のメディアはこれを報じていないんですよ。何で報じないのかと。海外メディアは、これ全部報じていますから。ネットも見ていると分かると思いますが。」



小島「うーん。」



上杉「だから、こういう様なことを作っちゃいけないと、情報格差。被害に遭うのはいつも国民だし、その地域の住民ですから。でも、ここはね、きちんと本当にやって欲しいなと。残念ながら思いますね。」



小島「引き続き、上杉さんはTwitterで逐一、呟いていらっしゃいますしね。官邸もTwitterを始めていますので、併せて動きを見ながら。より沢山の道を通って、同じ情報が同時に行き渡ることほど安全なことはないという前提に立ちましょうと。」



上杉「僕は(自分が)正しいなんて一言も言っていないですからね。確認してもらってね。色んな(情報)のがあるんだから、見てから判断してくれと。」



小島「沢山の道を情報が通るということが、沢山の人に正しい情報がほぼ同時に行き渡る最も安全な方法、手段なんだということですね。繰り返しになりますが。ありがとうございました。」




http://www.tbsradio.jp/kirakira/sample.htm

http://www.nicovideo.jp/watch/sm13867758

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