小島「(時報後)・・・・・ふふ、もう、ちょっとね、上杉さん。どっちなの?入りたいの入りたくないの、どっちなの?スタジオに。顔半分でウロウロするの止めて下さいよ。人の視界の端に入っておいて。」


神足「スタミナドリンク持ってる。」



小島「座って下さい。ドーナツ食べてていいですから。ね。」



上杉「危なかった・・・。」



小島「危なかったじゃないですよ。えー、3時になりましたのでサウンドパティスリーでございます。毎週火曜日は、ジャーナリスト上杉隆さんの政治コラムを、この後たっぷり伺います。ドーナツ飲み込んで下さい。ね。」



(CM)



小島「サウンドパティスリー。毎週火曜日はジャーナリスト上杉隆さんの政治コラムです。今日はスタジオにいらっしゃいました。こんにちはっ。」



上杉「こんにちは。」



小島「はい、飲み終わりましたか?ドリング剤。」



上杉「危なかったんですよ。今日ね、この時間に、東国原(英夫)さんが(都知事選)出馬会見するって入って。会見がいっぱいあるんですよ。和民さん(渡邉美樹氏)の会見、東国原さんの会見、ドクター中松さんの会見、石原慎太郎(都知事)さんの会見。この後半、後ろ(二つ)は自由報道協会(仮)の主催なんで、これからやらなくちゃいけないんですけど。もう、『ああ、これもうダメだ!キラ☆キラに出れない!』という位の緊迫した空気があって。」



小島「ええ?全力で出て下さいよ。」



上杉「全力で出たら、ドアが開きっぱなしなんですよ。」



小島「そうなんですよ。一応まだね、大きい余震が来た時にね。」



上杉「あ、そういうこと?あー。なるほど。」



小島「一応、スタジオへの閉じ込みを防ぐために。ドアのそこにほらほら、マイクもありますから。別にあそこで喋ってもいいんですけどね、今。」



上杉「あそこ、僕ちょっと似合っていますよ。あそこで喋るの。」



小島「ドアの脇でね。」



上杉「一番似合ってると・・・。」



小島「あのね。上杉さん、本出しましたよ~。またね。」



上杉「えっ!?」



小島「続々と出てますけど、新刊。『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』。ねえ、非常に面白いタイトルですけれども。先週発売されましたので、これねあの、光文社新書から税込777円。なんですけど、あの番組をお聴きの方、抽選で5名様にプレゼント致しますと。いうことで・・・。」



上杉「なるべく被災地の方が優先的に当たって欲しいですけどね。」



小島「ねえ、そうですね。」



上杉「あんまり意味ないか、今の発言は・・・。」



小島「あの、物が上手く、本がすぐ届くかは分からないですけどもね。」



上杉amazonの市川配送所が(地震で)やられちゃって、かなり大変な打撃を喰らっちゃったんですよね。」



神足「でも、よく早く届くよねamazonはね。」



上杉「うーん、そうですかね。」



小島「被災地で本当に本好きな方ね、本読みたいと思うよ!あの手元にない方は。これからね避難所での生活が長くなると、そういう本があると生活の潤いになるとか、そういうことで人の人生が豊かになったりもしますからね、本当。」



上杉「『にんげんだもの』。」



小島「でね、上杉さんの本なんですけども、メールでご応募とおハガキでご応募の二つありまーす。アドレスはageage@tbs.co.jp エージーイー、エージーイー・・・です。小島さんの本か上杉さんの本か、どっちかと書いて下さい。」



上杉「えっ?何、どこ?」



小島「あの、私の本の応募もさっき冒頭にお知らせしたので・・・。」



神足「『ラジオの魂』の・・・。」



上杉「あ、ああ。」



小島「同じ宛先なんですけれど、あの『どっちでもいいです』とかって、書かないで下さい。」



上杉「両方というのはダメですかね?」



小島「両方もダメです、どっちか一冊ね。あはは。」



上杉「片方当たった人は、片方を買うというね。両方当たった人もあのね、もう一冊買うというね。」



小島「お願い致します。ハガキは〒107-8066 TBSラジオ 小島慶子キラ☆キラ 『上杉さんの本欲しい~!』の係までです。締め切りは今週金曜日いっぱい到着分ですね。当選者の発表は本の発送をもって代えさせて頂きます。」



上杉「ふーん、ふーん。」

小島「で、えっと先週。あの上杉さん、このコーナーでね。震災、それから原発事故の情報など、情報公開の在り方が、例えば先週の時点では海外メディアにもネットメディアにもフリーランスにも閉ざされているのは、かえって情報が正しく出ていないという誤解を与えてね、混乱を招くし海外で誤報が出回ってしまう元にもなるから、とにかく皆に開放するべきだと仰っていたんですけれど、一週間経ってだいぶ改善された面もありますか?」



上杉「改善されたんですけれど、世界的な誤報どころか世界的な風評被害になっちゃいましたね。結果としてね。それはもう隠す事なくやれば、日本の原子力政策、この対応に関しては完全に失敗したと。コントロールを失っているということで。」



小島「ええ。」



上杉「枝野官房長官にも会見で質問して来ましたが・・・ちゃんとね、会見に出てますから。質問して来て、海外全部ですね、数十ヵ国・・・じゃなくて、80何ヵ国が【80キロ圏外への避難】なんですよ。これ、全世界もう。最低が80キロ。日本だけが30キロなんですよ。『(この差)50キロに住んでいる人、不安じゃないですか?』と。『日本の政府はみんな信じたいけど、こうなっているんだから、これはちゃんと日本政府が違うのか、或いは世界中の(国の)政府がIAEA含め80キロが間違いなのか。もし、間違いだったらオバマ大統領も先程会見しました』と。『枝野長官、オバマ大統領に抗議してください』と。『何で、そんなデマを流すんだと。正々堂々と日本政府が抗議しないと、混乱するんですよ』と、そこ。言って来たんです。混乱しますよね?」



小島「あー、たしかにね。情報が出て来ないということは、念のため最も重大なことを想定して行動するわけですもんね。」



神足「答えはあったんですか?枝野さんの?」



上杉「『日本と海外は国際的な基準は違います』と。恐ろしいことを言っているんですが。それは・・・。」



小島「国内ではだいぶあの、申請から時間が経てば経つほど随分丁寧に出してるし、解説もしてるなって気はしますけれど。」



上杉「たぶん、遅いと思います。ここで先週も言ったけど、原子力のこと。こと原子力に関しては、世界中のスタンダードでダメージコントロールは大きく出す訳です。30キロって、最初はやれと。後付けで言ったんじゃなくて、発生した日に僕はずっと言ってた訳です。で、発生して以降、色んな形で色んな人がボランティアとか支援とかやっていますよね?私自身の支援というのは、出来ることというのは立場上、自由報道協会(仮)の代表(暫定)として、情報を出来るだけ外に正しいのを伝えようと。とりわけ、公的機関。これは入れていましたから、情報を世界中、ネットも含めて被災地の方に伝えようと。ラジオでやっていましたけれど、TOKYO-FMの。そういう形で、自分で役割を決めたんですね。だからもう毎日毎日、その日の朝から・・・。」



小島「あの、上杉さんは被災地に行って現場の現状を取材しながら伝えるという立場ではなくて、情報がどのように出されているかっていうことを伝えるっていうのを今回の取材活動に・・・。」



上杉「公的機関・・・まぁ、全員が同じことをやってもしょうがないんで。私が一応、自由報道協会(仮)の代表なんで、百何人が官邸に行ってこの忙しい時に朝から晩まで記者会見のオープン化。海外メディアも言って来ましたけど、それもあると困るからFCCJ(日本海外特派員協会)の方にも行って、『私が一本化します』と。『こんな状況なんで』と。言って、(地震)発生から12時間後に総理官邸の所に行って、「これこれこういう事情で海外メディアとネットとフリーランスは私が対応しますので、そちらの方も是非きちんと対応して下さい』と。」



小島「あれですね、震災が起こった時に、現地で何が起こっているのか?っていうのを、危険を顧みずに現地に行ってリポートすることも大事であれば、同時に公的な情報というのが本当に日本国民に安全を伝えるため、及び海外への風評被害を防ぐために的確に出されているかどうかを監視する。両方の役割の人がいた方がいいという・・・。」



上杉「いっぱいいればいいですね。私も、2003年までは現地に行く方が多かったんです。あのイラクとか、北朝鮮とか。でも、今回はこの役割だなと。自由報道協会(仮)の中には、もう現地に入ってガイガーカウンター持って放射能レベルの高い所に入って行ったり、或いは被災地にもう一早く行ってすぐに伝えてくれた人もいるわけですね。それは、それぞれがやればいいんで。それぞれのやり方でやるんですけど。私自身は、そこは今回は、公的情報を出すことが何より情報公開こそがデマとか広げない最大の理由だと。ということで・・・。」



小島「上杉さんがずっと仰っているのは、原子力発電所の事故に関しては早くから正確な情報を海外にも、それからネットに対してもフリーランスに対しても同じ情報を早くから正確に出さないと、憶測とかデマとかあの過剰な行動とか報道が広がっちゃうよと言ってたらそのとおりになっちゃって、あの今、取り返しの付かないような誤解とか日本ブランドに対するこう悪いイメージが広がりつつあるということですか?」



上杉「だから悔しいのは、例えば自分が後付けで言ったんならしょうがないけど、正直言って100時間以上、自分の仕事止めてボランティアでやった訳ですよ。あのね、テレビとか新聞の記者の方は自分の仕事ですよ、サラリーマンだから。どこに行くにしても給料発生しますけど、フリーランスとかネットの人間は全員、自分の仕事ストップしてそれぞれがボランティアに近い形でやっている訳です。被災地に行けばね、その後、情報を売ることが出来ますけど。僕の場合は完全にボランティアだと。でも、もういいやと。立場的にたまたま代表だったんで、しょうがないからと。いう形で、東京に残って、(地震の)翌朝のですね、先週の土曜日の朝5時位から官邸の横の駐車場に止めて、そこから色んな人にずーっと電話していたんです。」



小島「ええ。」



上杉「官房長官以下、官邸室。それは何かというと、『早く(官房長官会見に)入れてくれ』と。私がずっと一貫して言っていたのは、『私は入れなくてもいいです。』と。ただ、海外メディア一社でもいい、ネットのメディア一社でもいい。そうしないと、外に伝わらないし、何といってもTwitterを見ている人が多かった訳ですから、被災者がもしかして助けを求めているかもしれない。Twitterで実際、来ているんですよ、と。これを官邸に、記者会見になんか行って質問することじゃないんですよ。情報を繋ぐことも記者会見ですから。『入れてください』と・・・言っていたのにも関わらず、結果。海外メディアが全部入ったのは昨日(21日)ですよ、やっと。一昨日(20日)、インターネットメディアが入りました。」



小島「(官邸)Twitterも(13日)立ち上がりましたけどね。」



上杉「Twitterがいちばん最初ですけれどね。それと、英語のTwitter。英文(官邸 16日)の発表。そして、海外メディアの一部。そして、その次にネットメディア。インターネットメディア。で、海外メディアが全部入った。フリーランス、入ってないです。『これでもういいです』ということで、私は辞めたんですが。それはどうしてかというと、入ったことによって情報がやっと出だしたんですよ。」



小島「そうですね。」



上杉「これは今バーッと言ったのは、自由報道協会(仮)がずっと交渉したから結果としてなったんです。成果として。だから、最初に色々な支援の仕方があると言ったのは、こういう形で今。例えば、ニコ動で官房長官会見、見れますよね?色んな人が見れますよね、枝野官房長官の。あれは、自由報道協会(仮)がお願いして入れたからです。だから、そういう様な形で結果として良ければいいと。」



小島「ただ、上杉さんはもう最初の段階。災害が起きた最初の段階から、最初からそうしなくてはいけないということは先週も仰っていましてけどね。」



上杉「そうしたら、もっとねマシなことになっていたと思うんですよ。」



小島「要するね、広がったしまった噂とか、間違った噂とか情報を海外やネットメディアから、一々回収する手が今はなかなか取れない訳ですものね。事態がやっぱり。今、目の前の課題が多くてね。」



神足「この後の番組(デイキャッチ)でさ、宮台真司さんがね【愚民政策】だって言っていたけど。つまり、ちゃんとした情報を与えないのは、安全だといい続ければみんな安全と信じてくれただろうというね。危険なことは全く言わないというそういうことになっちゃう。」



上杉「『安心下さい。安心下さい。放射性物質が飛んでいます。東京にも飛んで来ました。ただちに健康被害に当たるものではありません。安心して下さい・・・』。言葉、矛盾していませんか?ただちにと。」



小島「でも、だいぶ時間が経って本当、上杉さんとか自由報道協会(仮)の働きもあって、だいぶ丁寧にどういう裏付けでっていう説明がなされて、色んな専門家の意見も聞いてやっとこの数字をどう読めばいいのか?なぜ安全だと言っているのかという、裏がね。やっとみんな知識が段々こう付いて来たと。」



神足「あのチェルノブイリなのか、スリーマイルなのかって思っちゃうじゃない?それって両方違うのに、それもどっちか何なんだと思うしかない訳だから。」



上杉「デマだとか噂だとか、テレビのように安心だとか危険だという報道が飛び交うのはなぜかというと、情報を出していないからなんです。情報を全部出せば、デマもパニックも起きないんですよ。それを勝手に、神足さん今仰ったように、宮台さんも言っていた愚民政策というのは正にそうで、『そんな国民は知らなくていい』という感覚でずーっと来た。それはマスコミも政府も東電も、『ずっと情報は俺たちのものだ』と。『それはプロだから隠しておけばいいんだ。俺たちに任せろ』という、要するに驕りがあった訳ですよ。だから、国民はみんな混乱しちゃう訳です。だからここのポスト、モニタリングポストで『ここは何ミリシーベルト、何マイクロシーベルト』と。『今日は安全です。今日はちょっと屋内の方がいいかもしれません』って、やればいいじゃないですか。何でやんないんだと。」



神足「今日ね、初めて枝野さんが言ったのって、シーベルトという単位の発表って言うのは原発に万が一のことがあっちゃいけないから、漏れてるぞと知るための単位であってそれは人的被害がないんだという説明を今日したんですよ。あれ、早くに言ってくれればさ・・・。」



小島「上杉さんが仰るように、現状で良くなって来ていると思います。より分かりやすい情報がより色んなチャンネルで世界に出るようになっては来ているけれども、やっぱり災害というのは起きた直後がいちばん混乱と不安が大きい訳ですから、その時に最初から機能しておけば、もっと状況が悪化しないで済んだのにというのにっていう。色々な風評被害とか誤解も流れなかったのにって。それは今回、大きい教訓ですよね。」



上杉「だから、口酸っぱく言ったのは官邸の記者会見。枝野さんのこれを、前の日まで開いているんです。で、閉じるからおかしいんだと。ずっと言ったのは、『これは開けなさい』と。繰り返し言うのは、『私は入らなくていいんですよ』と。『海外メディアとネットだけ入れてくれ』と。ずっと言って来た訳ですよ。それが被災地に届くかもしれないし、海外に届くかもしれない。これを最初、ボランティアで100時間やった訳です、寝ないで。それで自分の仕事はある程度、今回の支援は終わったなと。その部分では、残念ながら結果としてはもっと早くやっていれば、力があればですね、開くことが出来たかもしれないですけれど、力がなかったんで・・・。」



小島「でも、何も変わらなかったわけじゃないですからね。」



上杉「ええ。でもまあちょっとね、非常に遅かったのは。でも、残念だけど、悔しいですね。あの・・・30数字間目に初めて、船の上、屋根の上に乗っかっている漂流している人を米軍が救出するんですけれど。やっぱり、72時間とずっと口を酸っぱくして言ったのは、今すぐ入れば、ハッシュタグ、Twitterなどでもっといっぱい被害に遭っていますよと。来てた訳ですよ。一人でも官邸に入って、それを質問出来ればもっと早く自衛隊を10万人って言ったのを・・・最初、3千人だったんですよ。僕は、10万人とその日に言ったんですね。ダメでも、要するに何でもなかったって。10万人出動したと、無駄じゃないかおまえと、言ってもいいじゃないかと。そうなったらと。そしたら、『デマ野郎』と永久に言ってくれと。だけど、10万人でやって、もし対応できればそれがいちばん良いんだからと。いうことを、最初から言っていたんですけれど、さっき言ったように携帯には官邸に100数十回電話しましたけれど、えー門前払いというか・・・。」



神足「それに情報が官邸に入らないから、質問者が重要だってことだよね?つまり、10万人動員しなけりゃいけことは官邸が分からないから・・・」



上杉「記者クラブの人に頼んだんですよ。何人か。『言ってくれ』と、『質問してくれ』と。NHKが生放送している時に。(途中で)切っちゃいますから、ニコ動以外は。だから、言ってくれと。だけど、結局、『言えない』と。『それは、言えない』と言っていました。それは単純に、『社で言えない』と。」



小島「あの、用心深さってとっても実はとても勇気のいることだと思うんですよね。用心深い人っていうのは、こう臆病者と勘違いされたりすることもあるけれども、その用心深くある勇気というのと、用心深いことと実は情報を出すということはセットだと思うんですよね。用心深い行動をしながら正しく情報を出して行けば、用心深さが要らぬ恐怖を招くこともないし、それから情報が出ていれば用心深さが何故の用心深さか真意も伝わるしね。最初から10万人送るとか、最初から避難の範囲を広くするとか、その辺りが最初上手く出ていなかったので、日本の国民も政府とか東電に対して不信感が広がったし、海外からも情報が出ないということは何か隠したいことがあるのかっていう誤解を受けてしまったっていう、改善されて来たとはいえ初動の遅れというのが悔やまれるということですね。」



上杉「決定的ですね。本当に。だからまあ、半ば後半の原子力に関しては、人災に近いんじゃないですかという風に申し上げているのは、やはりその当初入って、金曜日の夜。(地震が)発生して夕方ですね。えー、土曜日には広河隆一さんとかが入っていた訳ですよ。ガイガーカウンター持って。ずっと電話で話してて、『大変だよ、上杉さん』と。『4キロポストまで行った』と。『ガイガーカウンター振り切れている』と。『子供達が遊んでいると伝えてくれ』と。それを伝えたんです。一生懸命、官邸に。『違いますよ、報道と。東電の言っていることとは違いますよ』と。二日目、土曜日の夜に言ったんですよ。官邸に。直接、副長官、長官、補佐官の携帯電話鳴らして。留守電に残して。やっぱり・・・所詮ね、フリーランスで会見から追い出してる人間よりも、自分のそばにいる官僚とか記者クラブの大手メディアの人とか、東電の人の方ををやっぱり信じた訳ですよ。どっち信じてもいいんだけれど、両方の意見を並べて判断してくれと。それは怖いのは、世界中で色んな意見が出ていた訳です。で、全部根拠示して言っていますから。IAEAの数値です、IAEAも出しました。ワシントンポストはここに書きました。えー、それから現場に行った広河隆一さんがこう言っています。神保哲生さんがこう言っています。全部、ソース出して言っているんですよ。ところが、ソースのない報道に全部邪魔されると。【安全です】と。」



神足「あの、ルース駐日大使がアメリカからスタッフ連れて来て自分で調べるって言い始めた・・・。」



上杉「だって、ルースさんTwitterに書いていましたから。」



小島「まあ、あの是非ねこれを聴いてる方。えっ、じゃあ今、自分がいる所が本当は危険なんじゃないかと急に不安になった方もいらっしゃるかもしれないんですけれど。その後、上杉さんはじめ皆さんの訴えがあって大分細かく解説も出ていますし、正しく数字も出ていますので。今あるものを信じるなということではないんですけれど、ただ、やっぱり最初に取るべき動きというのが、上杉さんの仰るのには他にもっといい方法があったのに無念だという気持ちがね・・・。」



上杉「結果論で言うと、まあ後から知ったのなら幾らでもね。『残念だ』と言ったら、何言ってんだおまえ、動かなかったくせにと言うんですけれど。」



小島「その時、実際に声を挙げていた立場としてはね。」



上杉「やっぱりね、力が足りなかったっていうのがすごい悔しいというか・・・。その辺が残念ですね。」

小島「まあ、でも途中からとはいえね変わったとことというのがいっぱいありますから。あの、もちろん無駄ではなかったと思いますけれど。あの、もう一つ。都知事選がちょっと注目でね。」



上杉「あ、そうそう!」



小島「さっき、この後も会見があるって仰っていましたけれど、あのー、都知事選を上杉さんはやるべきかどうかってことを仰っているんですか?」



上杉「これはね、絶対にやるべきではないということを言っています、これは。選管にも。この前、浅尾慶一郎さんが三日位前にtweetした時もそうですし。」



小島「えっ、何で何で?」



上杉「だって、こんなに要するに災害。日本全国の問題じゃないですか。つまり、世界の問題ですよ。仮にですね、じゃあ海外のメディアからの視点で言えば、海外メディアいましたから。これ、みんな支援来ている訳です。で、原発でこういう大変な事故になっていると。大災害だと、日本は。世界災害だと。言って、支援とか取材に来た瞬間に、選挙やっていたらどう思います?『あれっ?何やってんの?』と。普通思いますよね?」



小島「それどころじゃないだろって、言われるんじゃないかということですね。」



上杉「そう。違うんじゃないかと。プライオリティー(優先順位)が違うんじゃないかと言われるのは当たり前なんですよ。だからまず、世界的な部分でもそれはちょっと後回しにすればいい訳ですから。」



小島「都知事選をやることで、例えばですね。あの、仮にですよ。選挙がとか選挙の結果、都知事が変わったり変わらないのかは分かりませんけど、何か都政に影響が出るということが結果として復興支援ですとか、日本の経済の復興とかに悪影響もあるって考えます?」



上杉「そうですね。24日から都知事選みれば前半戦、統一地方選。例えば、東京とか茨城は後方支援の、要するに被災地の中心ポイントなんです。茨城なんかは被災地でもあるんですよ。でも、そこで統一地方選をやってしまうと、復興が遅れるんです。選挙やってしまったら止まっちゃいますから。電気も使うし。」



神足「トップがいない状態になる訳ですよね。」



小島「まあ、一日たりとも早く復興しなければいけないという・・・。」



上杉「同時に。で、やるやるって言っていた候補に限っていざやるって決まったら、各選管が決めて総務大臣に諮問するんですけれど、なった瞬間に『自粛しましょう』って。だったら、やんなきゃいいでしょうと。要するに、単なる現職有利の政策なんですよ。だって対抗馬立てられない、選挙運動出来ない。だったら現職。誰も投票行けませんよ、こんな状況で。避難所にいて。選管はどうするんですか、これ。茨城も東京も。こんな風になって、節電して、皆てんやわんやして。こんな大変な状況に、選挙どころじゃないじゃないですかと。」



小島「それ、上杉さんは結構声は挙げてらっしゃるんですか?」



上杉「ずっと挙げています。」



小島「反応はどうですか?」



上杉「反応は、基本的に皆だいたい『そうだよね』と。言いつつも、そうだよねと言いながら結局、法律が先週通りましたよね。その前まで大きく言っていたんですけれど。衆議院通った後に、都道府県選管。実は今日、たぶんね最終決定しますけど。東京都の選管は『やります』と。それを総務大臣がOKしますと。片山総務大臣が。いや、これは本当にね、これこそ【愚民政策】で選挙も選べないじゃないですか、これじゃ。こういうことやっちゃいけないですよ、民主主義国家が。やるんだったら堂々と。」



小島「やるんだったら、皆が本腰入れる出来る時期にやるべきだと。今やったら、みんなそれどころじゃなくて結果として現職有利になる位だったらやって民意を問う意味がないと。なるほどね。」



上杉「いやホントに。これでやるとしても『停電してます、節電してます、計画停電中です』って、選挙運動どころか選挙の中身は・・・。」



神足「みんな分かるでしょ?今言ってることは。その関わっている人は。選管だろうがなんだろうが。それをなぜこうやってしまうという風に運ぶ力は何なんだろう?」



上杉「おかしいという事を言えない大手メディアの役割ですよね。まず、端的には。だって、みんなおかしいと思っているんですから。だけど、これおかしいって議論はTwitterだけですよ。あと、ラジオとか。何で言えないんだと。それは当然ながら記者クラブが総務省に逆らいたくないのは分かりますけど、こういう時こそ声を一人位挙げて下さいよと。もう誰でもいいから。さっきの原発も。一般の人は分からないですよ。それを分からせるのがメディアの役割、そして多様な意見を見せる。別にどっちが正しいじゃなくて、色んなこういう考えがありますよと。選んでもらえばいいんだから。」



小島「こういう情報があって、こういう仕組みになっていて、さてあなたはどう判断しますかっていうのをね。」



上杉「決まってから、『はい、決まりました。やって下さい。』じゃ、そんなのね、全く意味がない訳ですよね。」



神足「今、選挙することのデメリットは上杉さん言ったからね。後方支援出来ないっていう。そういうことも伝わってないの?」



上杉「うん。伝わっていない。」



小島「それも問うた上でね。あなたはどう思いますか?って訊かれなければ、発想すりゃしないということも、あの多いですからね。」



上杉「いや、本当にね。酷い、これは・・・。」



小島「えー、ジャーナリスト上杉さんですが、2009年4月の番組開始当初からご出演頂いて来たんですが、来週が最終回ということで。」



上杉「えっ!?そうなの!?」



小島「自分でメルマガに書いてたじゃないですか。」



上杉「書いてた?何これ?何?もしかして・・・。」



小島「えー、あのー・・・来週で最終回です。えー・・・。」



上杉「でもほら、メルマガとか、インターネットを知らない人、みんな知らないじゃないですか?」



神足「足掻くんじゃない!」



小島「あのね、色々伺たいこともあるので。来週はもちろん、その時。来週の時点でいちばん必要な情報を出して頂きつつ・・・。」



上杉「え、降板?降板?聞いてない・・・。」



小島「あの、二年間やってきたので、上杉さんも・・・。」



上杉「『聞いてないよー!』って、今は。ダチョウ倶楽部みたいに・・・。」



小島「ご自分でメルマガに書いてたじゃないですか・・・突っ込み様のないボケをしないで下さい。ホントにね・・・。来週は是非、お聴き逃しなくということでね。残念ですけど。あのまあ、来週ゆっくり話しましょう、上杉さんね。」



神足「来週、拡大してもいいんじゃないの。」



上杉「終わり?え、何?レギュラー終わっちゃったの?俺?」



小島「ホントね、拡大したい位ですよ。はい。来週でおしまいですよー。」



上杉「でもね、私が去るともキラ☆キラは永遠に・・・破滅じゃない。えーっと、不滅です。」



小島「まあ、上杉さんとの縁が私とか神足さんと・・・。」



上杉「切れた!?」



小島「切れる訳じゃないですからね。」



上杉「分かんないですよ、これが。人間関係も降板したりして・・・。」



小島「あの、ゆっくり伺いますんでお楽しみにー。今日もどうせエンディングまでいるんでしょうけど、一旦コマーシャル行きますよ、上杉隆さんでした。明日は、西寺郷太さんです。」



上杉「えっ!何これ?・・・・・。」



(CM エンディング)



上杉「そういえばねあのね、TBS(テレビで放送する)のマスターズ行くんですよ。で、(解説の)岩田貞夫さんが40年目で殿堂入りでもう引退なんです。来年からもしかして、これ今日、急に降板になったんですけれど、4月のマスターズ、僕が解説なのかなって。」



神足「なるほどね。」



上杉「TBSにいま訊いて・・・。」



小島「急に降板じゃないでしょ!メルマガで書いているし・・・。」



神足「諦めの悪い奴だな、上杉さんも。えぇ?」



上杉「ありがとうございました。」



小島「ははははは・・・。」




http://www.tbsradio.jp/kirakira/sample.htm

http://www.nicovideo.jp/watch/sm13929803