入院し全身麻酔での《手術》というのを還暦で初体験しましたが、想像と違っていたことが多くありました。
病院によっても違いがあると思いますので、その辺りはご了承ください。
まず、手術の開始が知らされず あっという間にに始まっていた事です。
術前の検査はとても多く、手術に関する説明もいろいろあり、同意書も何枚も記入します。
主治医だけじゃなく、麻酔医、研修医 代わる代わる病室に来られ説明を受けました。
手術に関する決まりや必要なものは 何度も看護師さんが念押しし、間違いのないように細心の注意をはらいます。
手術日も手術室に入るまでは、氏名、生年月日などの確認をします。
何度も同じ事を確認したり[もぅいいわ]と言うほど念には念を入れて手術に臨みます。
それなのに、手術台に上り横になったら(以前も書きましたが)すぐに眠らされました。
「始めますよ」とか、一言もなくいきなりでした。
耳鼻咽喉科の先生に「おはようございます」とあいさつをしているところから記憶がありません。
術後、あの時に麻酔で眠らされたんだとわかり驚きました。
もう一つ、手術中 目を護るため目薬(軟膏?)を使用するらしいのですが、それを事前に知らされなかったことです。
視野障害の症状が出ていた私は、失明の可能性を危惧していたので、術後 名前を呼ばれても目が開かない事に動揺してしまいました。
何かに遮られまぶたが開きません。
力を込めて少し目を開こうとしてもモヤがかかってぼんやりとして、目の前のモノが何なのか、人なのかもわかりません。
残りの人生 ずっとこの状態なのか?とパニックになりかけました。
目が見えない、と訴えたくても 喉が痛くて声が出ません。
でも伝えなければ、と焦りに焦り、そして落ち込みました。
あとで、主治医はもちろん 何人もの看護師さんに
恨み辛みを訴えましたが
退院して1週間が過ぎた今でも(わかっていても)見えない状態になるのが怖くて、24時間 家中の電気をつけています。
一言、聞いておきたかったです。
娘には、毎日毎日手術してるから たまたま言い忘れたんでしょ〜と言われましたが
失明の恐怖に怯えていた私にとって充分パニックになる出来事でした。
手術を控えてらっしゃる方、どんな些細な事も事前に質問し 落ち着いて手術に臨んで下さいね。
退院し、徐々にではありますが、おかげさまで順調に回復してきているので 今後ブログは ぼちぼちのんびり更新したいと思います。