お葬式に行ってきた。
私より、うんと若い36歳のママ。
読経が静かに聞こえる中、か細い、
糸を引くような泣き声が聞こえる。
涙の主は故人の3年生の長男。
ずーっと、ずーっと泣いていた。
男は元来みんなマザコン。
お母さんが好きで好きでたまらない。
そのお母さんが突然いなくなったのだから。
明日から、どうやって生きていくんだろう。
たしか、おばあちゃんもいらっしゃらない。
ごはんはどうするんだろう。
そんなことを考えていたら、涙が止まらなくなった。
家路に向かう車の中で、運転しながら
私は泣いた。
私も、子どもの時に、母を病気で亡くした。
その悲しさがよみがえり、余計に悲しくなったのだ。
小学校は今日運動会だった。
お母さんが見に来てくれる運動会。
楽しみにしていただろうに。
いっぱい、いっぱい泣いて、泣き止んだら、
強く生きてね。
ママの分も生きてあげてね。