
野田総理はここ近年の総理と比べて非常に頭のいい人物だと思います。
国会答弁を見ていても、頭がいいなぁと実感させられます。
あるいは非常に実行能力にも長けているというか、見た目の印象と異なりやり方が巧みでうまい。
日本の自主性は置いといて、いまある路線は少なくとも民主党が政権を取った頃よりは
目先安泰方向の路線といえるでしょう。
改めて日本が今後少なくとも100年は自主路線を取らないという、蜂起しないという、
歴史的決定あるいは経験が静かになされた数年間だったかもしれません。

野田総理の上手でたくみなハンドリングにより、いよいよ消費税も確実に増えていきそうです。
食料品などの日常品は税率を低めにするなど庶民層にもう少し配慮した消費税制度の導入が望ましいと思いますが、このまま日本式で一律で10%までまっしぐらなのでしょう。
消費税が増税されれば、駆け込み需要のあとは確実に消費が減ります。
マインドというよりも、国民として使えるお金の絶対量が少なくなりますから確実な出来事です。
ここに平均給与の下落トレンドと社会保障の負担増トレンドが合わさり、
さらなる不景気の到来です。恐慌レベルになるかもしれません。
中小企業は預かった消費税をそのまま運転資金に使っているところも多くあります。
滞納に起因する経営困窮も確実に増えていくでしょう。
これらのことは、今のところこの50年で数度しかない、
正確に言えば、消費税が導入され、5%になり、もう少しで8%になり、さらに10%になるという
たった4回しかないイベントです。ものすごく貴重なチャンスとも言えます。
一方で格差社会といわれて久しいですが、益々貧富の差は広がり超格差社会となっていくのかもしれません。
ゆえに益々学問のススメが重要となっていきます。
生き残る、勝ち残る情報というものに対して、もっとどん欲にならないといけません。
そういう路線を歩んで、かつそのようなルールになっているのですから。

これだけ有能な総理ですから、人口デザインの骨格も作ってもらいたい。
非常に難しい課題ではありますが、少なくともまずは新生児目標120万人、
10年かけて上昇に転じて次は大目標200万人、やがては300万人ぐらいの出生数を明確に目標として明示し、これを一つの軸に政策を実行してもらえれば、この国の未来はかなり明るいどころか安泰です。
300万人近くの出生数があっても、インフラ、あるいは雇用面を含めてやっていけれることは過去に証明済みです。
出生数が上昇局面に入り、120万人レベルが確実に見えてくれば閉塞感も一発で消えていきます。
しかしながら、旧バブルのトラウマとも言える反省からか、未だに思い切ったインフレ政策は避けている印象で、
もう少し市中にジャブジャブお金が出回ったところで「これは長く続かない」という国民の慎重な感覚が根強くあるので、インフレ政策を取ってもベビーブームもさして起こらないことが考えられ、人口を増やしていくことは、もはやスラム化政策しかないのかもしれません。
というところまで、この国は来ています。
三年間で300万人よりも、三年間で900万人カウントできると、
企業活動も活発化し、社会生活上もてんやわんやで忙しくなって不安に思っている暇などなくなります。
あっちもこっちもインフラも足りなくなっていきます。
学校一つをとっても、毎日が教室も足りないほどのせわしい戦場となります。
とはいえ、出生数の目標を掲げていないことは、それだけ難しい課題ということの顕れでもあるのでしょう。

アメリカの州ごとにGDPが一国レベルであることを表した地図です。
すごい国ですね。
現状、日本と中国を足しても、アメリカのGDPに及びません。
ざっくり2010年で言うと、アメリカ1200兆円、中国470兆円、日本440兆円に比して、
欧州で1人勝ちと言われる世界4位のドイツで260兆円。
さらに例えば近くだと韓国で80兆円、香港で18兆円、フィリピンで15兆円のGDPです。
今後、日本の人口が50年かけて半減したとしても、6位は保つといわれています。
相対的に成長した国があるとしても、8位には留まると思います。
いずれにしたって、日本はまだまだ底力もある国です。
近隣のアジア諸国からは、まだまだジャパンドリームを夢見て、日本へ来ています。
我々日本人は過去の栄光は捨て去りつつ、今あるチャンスにもっと目を見張るべきだと思います。
ちなみにアメリカのすごいところの一つは、隠れたるGDPだと思います。
帝国化していることを考えれば当たり前なのですが、たとえば韓国のGDPの仮に10%である8兆円分は、
実質アメリカのもの、と言っても過言ではないと思います。
日本のGDPの何割かもしかり。するとアメリカのGDPは実質もっと大きいことになります。
軍事費もしかりです。
けれどそのような国ですら、スラム街もたくさんあり、ホームレスも多い超格差社会です。
そのような国を追随し、かつ同じルールでやっているのですから、結果も同じになっていくのでしょう。
そこをどう泳ぐのか。
泳げたいやき君です。
最後は結局釣られて食べられてしまいますが・・・。
プロパガンダじゃないのか、と勘ぐりたくなるぐらいすごい曲です。