みなさんは優秀な社長というと、どんな社長を想像しますか?
能動的に飛び回り、アイディアマンで、どんどん仕事も処理し、
指示も即断即決で的確にし、
分刻みのスケジュールで社業を拡大させていく。みたいな感じ?
でもそれって、ビジネスマンとして優秀かもしれませんが、
社長として優秀とは限りません。
みなさんは、ほぼ必ず一度は優秀な社長を見たことがあると思います。
それは一昔前によくテレビドラマであったような
社長室でゴルフの練習をしている、あの社長です。
正確に言えば、あのような状態を長年続けているのにも関わらず、
ずっと社業が発展し続けている会社の社長こそが、社長として優秀なわけです。
ある種の到達点かもしれません。
まぁゴルフは一つの象徴なのでしょうけど、
要は社長がいなくとも、会社が回り、会社が発展していく。
そういう人も組織も環境も作ることが社長の仕事という意味です。
飛び回っている社長は、人材がいないから自分が飛び待っているわけですし、
アイディアを出さなくちゃいけないのは、アイディアマンが社内にいないからです。
もしくはそういう人が育つ環境にない。
適正なビジネスモデルと戦略を選択し、方針を決めて示し、
仕組みを作り、体制を作り、できる人を育てて任せたり、
気がつかないところで組織のメンテも時折行い、
もしくは要所要所で社業の見直しも行い、
基本的に暇!することないの!
それでも慢心せず、常に会社をどこかで見ている。
だからほぼ暇なので遊んでいる。
と見せかけて、どこかで感性も器も磨いている。
ぐらいが社長として優秀だと思います。
ただし、会社が厳しい状態になったときは、
いつでも陣頭指揮を執ってでも会社を立て直す実力もなければならないと思います。
長い年月間には、いろいろなことが起こりますから。
そうやって結果として、長い年月に渡って会社が発展していくわけです。
現社長、これから社長になる人は、
そんなところを目指して、がんばってほしく思います。
ちなみに私は社長の頃、後半は情報処理し過ぎていたと反省しています。
社長たるもの!ということである提言をもらい、すべて目を通すようにしたんですけど、
やっぱりそれをする必要はない。
怒涛の情報処理とミーティングで一日終わると、それで脳ミソ終了。
いいアイディアが出てきたり、大局を見極める余裕がなくなります。
何より、すばらしい幹部がいるんだから、任せきっていいと思います。
のんちゃんでした。