まずは

ベルばら50、初日観劇。


初風諄不在の中、

ターコさん、安奈さん、ショーちゃん、ツレちゃんの順番で歌。


その後、植田先生も登場し、

ベルばらトーク。


ショーちゃんが仕切り。

「あたしね、ジュンコに電話してん。

声はめちゃ元気やから、

あんた、出られるやろってゆうてんけど、声は元気やけど足腰が、あかんねん。ファンの人にカッコ悪い姿を

見せたくないから出るのやめたって。

ジュンコ、声は元気やったよ」

さすがショーちゃん。

ジュンコさんは、お元気です。


ターコさんに、ベルばらエピソードの話をふったとき、ターコさんは、

まず「お礼を言わせて下さい。

ジュンコさんに電話して下さったんですね。ありがとうございます。

心配していたのですが、安心しました」とショーちゃんに頭を下げ、

「今の私があるのはジュンコさんが、

引っ張ってくださったから」


うん。

もうね。

一部のおかしな自称ファンと、

一部のおかしい現役生の、

言動に本当にウンザリしていたから、

どれだけ心が洗われたか。


多分今のファンも、最初は薄汚い気持ちで宝塚ファンになったわけじゃなく、普通にいいなあと思う生徒さんを見つけて、劇場へ観に行って応援していたと思う。


会が話題になってるけど、

以前は、会に関係なく、

生徒さんと一緒にお茶飲んだり、

喋ったり、特に金持ちでなくても、

当たり前にできてたんですよ

なんかすごい家柄でタカラジェンヌと見合いしただの、たいしたことない話を自慢してる人もおられるけど、

つうか、事件以降、わらわら出てきたけど、ワタシですら普通に元タカラジェンヌの友だちいるから。

大金持ちじゃなくても、縁があれば仲良くなれるんですよ。

ワタシの歌の先生は、ジェンヌさんと

見合いして結婚して離婚したし(笑)

全然すごいこととは思わない。


身近にいるから。

だからこそ、宙組に関しては

あってはならない異常事態として、

ずっと批判してきたわけです。

とにかく今と昔では全く違います。


閑話休題。


植田先生の話で驚いたのは、

鴨川先生が出てきたこと。


「当時理事をやってた鴨川センセから呼ばれてね。今のままやったら、

お前、仕事なくなるぞって言われた。

僕と鴨川先生はずっと仲良かったし、そんなこと話したことなかったから、

宝塚にお客が入らない時代で、

どうして良いかわからんかった」

そこにベルばらの話がきた、と。

あとは語り尽くされたエピソードなので割愛。


鴨川先生が、当時の劇団の状況を憂いてた話や、仲良いのは知ってたけど、

あえて黙っていた植田先生が鴨川先生のことを話したことに年月を感じた。


初演メンバーのコーナの次は、

第2世代のコーナー。


花からはヤンさん。

月はカナメさん。

雪はイチロ。

星はネッシー、シメさん、マリコ、わたる。


ヤンさんとシメさんがNY公演で、

あまり出演できなかった話から、

公演から戻ってきたヤンさんを、

星組のネッシー率いるメンバーが、

一緒にベルばらの稽古をするために、

空港まで薔薇の花を持って迎えにきた話。

ヤンさんオスカルで、

星組特出のため、2日しか稽古が

なかったそうだが。

こうして組を超えて、

特出先のトップ自ら、迎えに来てくれることに、やはり自分の観てた、

時代の温かさ、生徒同士の横の絆の強さを思う。


カナメさんの「昔妖精、今妖怪の

涼風真世です」

ヤンさんが「昔から妖怪の安寿ミラです」と笑いをとるタイミング。


あの頃特出祭りでしたが、

星組に出る全てのオスカルを相手に、

マリコアンドレは遅くまで、

一緒に稽古していた。


今、遅くまで稽古したら

過重労働になるが。

多分、稽古の内容が違うとワタシは思う。

良い芝居を作るために遅くまで残って、

稽古するのと、

欲求不満とストレスのはけ口に、

下級生だけ残して、ぐるっとまわりを囲んで罵詈雑言を浴びせることの、

どこが稽古なのかと思う。

遅くまで残っていても、

やってる内容も作品を作る気持ちも、

相手を思いやる気持ちも、全く違う。


第2世代のコーナーの話で、

完全に劇団の中が変わったことを

認識する。


過去を美化するのでなく、

エピソードからうかがえる、

人間性が全然違うのだ。

現役生でも、もちろん素敵な人は

沢山いる。

先輩方が築き上げてきたものを、

正しく継承できる人が、

まだまだいることを心から願う。


初風諄がいないベルばら。

アントワネットが

ベルばらにおいてどれだけ重要であり、

また、できるトップ娘役という存在がいかに宝塚歌劇団に必要なのかを

強く思ったOG公演だった。