朝はまた食パンを焼いてみた。

素晴らしい。

 

昼はみたらし団子、ようかん水無月を食べた。

和菓子最高・・・涙がこぼれた。

 

夜は妹家族と祖母と両親とで、久しぶりに会うという事で食事会。

滋賀県草津市にある梅の花で梅の花膳 極を食べた。

大人は2年半ではそんなに変化はないが、子供の2年半は尋常じゃない。

妹夫婦の子供が3歳から6歳になっていて、3歳の頃より更に人間っぽくなっていた。

そして恥ずかしがられた上に忘れ去られていた・・・。

 

明日から早速仕事を始める。

とりあえずこれが今自分が出来る一番の社会貢献である。

今までも自分のスキルや職歴は何も使えないが、仮釈放期間は父親の会社で雇ってもらう事となった。

もちろん会社の人達すべての人が自分が刑務所にいたことは知ってくれている。

 

ここからとりあえず始めようと思う。

今はとりあえずここから。

 

そろそろ自分の時間も作れそうなので自分の活動や過去の更新されていなかった刑務所内の出来事もアップしていきたい。

ブログでは拘置所で止まっているが、自分は島根あさひ社会復帰促進センターをいわれるPFI形式で、運営の一部を民間事業者に委託して運営される刑事施設に行く事となった。

 

そこで一般工場や職業訓練と色々とある中で、TCとよばれる回復共同体で認知行動療法(CBT)や修復的司法アプローチ(RJ)を学んだ。

これは、施設環境全体を回復、更生への手段とみなし、生活全体を学びの場とする「回復(治療)共同体」、犯罪行為につながる思考や感情、その背景にある価値観や構えをターゲットとして、効果的に変化を促進する「認知行動療法」、社会の一員であることを意識し、加害行為の責任を引き受ける力を養う「修復的司法」の考え方を教育の3つの柱にすえ、受刑者の犯罪行動の変化や社会的態度の変化を促すといったことを主体にしているものである。

分かりやすく言うと、自身の犯罪行動を振り返り、再犯防止の為に自分で出来る事を考えていく事を目標とし、より具体的な犯罪行動につながりやすい思考の誤りについて学び、犯罪に陥る前と、陥る際の自身の認知や感情、行動のサイクル(犯行前サイクルと犯行サイクル)を知り、サイクルを止める為の介入プランを考えていきます。

つまり人としてどうあるべきなのか、を考え犯罪行動変化に焦点を当てている教育がTCです。

 

自分はこのTCを島根あさひでずっと仮釈放前教育で引き込まれるまで学んでいました。

実際には自分の過去や犯罪の話、犯行前の自分の状況など同じ受刑者同士で、嘘偽りなく本音で話していきます。

この事で、ものすごく疲れるし、傷つくこともあるし、感情的になることもありました。

それでも人間関係を今度は避けずちゃんと向き合うことで自分を掘り下げていきました。

この経験が今の自分であるし、この経験が自分にとってとても大事なものだと思っています。

 

だからこそこうした気持ちを伝えたいと思い、いま改めてブログを書こうと思うのです。

 

これから過去のブログを上げていきますが、自分の変化や思い、やってきたことなどすべてがそこにはあります。

 

自分は、再犯者を減らしたいと思っています。

加害者の身内の家族の不安や傷の手当てをしたいと思っています。

そして、被害者を少しでも生み出すことを減らせるようにしたいと思っています。

 

これは全ての立ち位置にいる人の問題なのです。

誰かの一方的な立場だけの解決方法では本当の解決はしないのです。

 

今の日本の、島根あさひ社会復帰促進センターの5年以内の再犯率は20%、初犯刑務所の5年以内の再犯率は40%、累犯刑務所(2回以上の人)の5年以内の再犯率は50~60%となっており、これが現状なのです。

これには色々な課題が潜んでします。

悪い人だから悪い。

だけではなく、働くことができず、孤独になり悪さをしないと生きて行けないからまた悪さをするという悪いサイクルが再犯率を上げている理由です。

悪いやつだから仕方がない、という声はよく聞きます。

でもその排除が新しい被害者が生まれてします原因でもあります。

 

自分だけがこんな事を話してもいて何もできませんし、独りよがりになってしまいます。

 

だから、自分は色々な立ち位置の人と色々な話をしたいと思っています。

色々な立場の人達と、みんなが良くなる方法をみんなで考えていけたらと思っているのです。

自分一人では何も出来ません。

 

だからみんなの知恵や意見、協力がほしいのです。

 

最後に、島根あさひ社会復帰促進センターで行われているTCでの全人的教育はアメリカのアミティという団体が基となり、その日本版がTCとなっています。

こうした再犯防止や己自信を本当の意味で見直すという事の為に時間を作る活動がされているのは2019年9月の段階では日本の中で島根あさひ社会復帰促進センター只一つだけなのです。

 

自分はこうした教育こそがすべての刑務所で必要だと思っています。

ただただ、作業で時間をつぶし、余暇時間に嘘偽り見栄が入り乱れてバカ騒ぎの話だけしている毎日を、自分の事について真剣に考える時間を作ってほしいのです。

 

そうじゃないと本当の意味で被害者の事なんか考える事は出来ないのです。