平成27年4月22日の夜、「いちご姫」が、「トヨタやみずほの株を買えば絶対に儲かる。なぜなら超大手で絶対に潰れないし、配当金も出るからだ」と主張し、「株を必ず買うべき」「自分は株がうまい」「今株を買わないヤツはバカだ」と言っていたので、私は猛烈にいちごを批判しつつ、翌日23日に当該銘柄を擬似ポートフォリオに入れてみた(仮に買ったらどうなるか調べてみた)。

その結果が、以下画像である。

いちごポートフォリオ


両銘柄ともに損しているが、トヨタに至っては半年もしないうちに17.2%以上下落した(!)。その間、売ってまともに利益が取れる機会はなかった。「潰れない→損をしない」という命題が偽であることがわかる。また、配当については、収益が下がれば減配、あるいは無配となることがあり得るため、何年経っても元が取れるとは限らない。

いちごは、「1000年待てば配当で元が取れる」等と吹聴しているが、歴史上、1000年も安定して配当を出し続けた株式会社は1つとして存在しないし、仮に存在したとしても、それはこう言っているのと同じである。「1000年後に1000億円あげるから、今すぐおれに10億円渡せ――どうだ、元が取れるだろう?」 それをまともな人間は「大損をこく」と言うのだ。

ちなみに、いちごが「絶対に儲かる」と断言したことによって、第三者が錯誤状態に陥り、本当にトヨタ自動車等の株を買っていたとすれば、いちごは立派に詐欺罪の構成要件を満たすことになる。いちごの言うことをまともに聞くバカな人がいなかったとすれば、いちごは詐欺未遂だ。