前記事の母親ではありません。
父親です。
前日までごく普通に生活していたはずの父親がです。
30年来、高血圧の薬は常用していたけど、少し脚を悪くしてはいたけど。
母親の見舞いに一緒に行く事になっていたのに迎えに行っても応答がなく鍵を蹴破って中に入ると寝ているそのままの格好で亡くなってました。
母親の着替えやら精算するお金やらぼくらとの約束の時間のメモやらを枕元に残したまま。
朝6時にセットし、解除されていない目覚まし時計とともに。
急性心筋梗塞。
母親に関する最終決定権は親父にあったから、急にいなくなられると困るんだよ。
ぼくは先頭に立つ準備が何も出来ていないのに。
母親が入院して独り暮らしになって2ヶ月。
それがストレスになったのか?
なんにもしない人だったから。
母親の病気もこたえていたんだと思う。
ぼくには
「しょうがない。なるようにしかならないからな。」
って言っていたけど、亡くなってから見つかった母親の妹にあてた手紙に ”母親をこんな身体にしてしまってごめんなさい。”って書かれていたから。
普段そんな事言う人じゃないのにさ。
それは親父のせいじゃないよ。
無慈悲な神と無能力な医者のせいだから。
「仕方ない」しか言わない親父に
「もっと医者に詰問しなけりゃだめだよ。
どうしてこんな事になるのか、お前は今までなにをしてたんだ?!ってさ。
追い込みかけなきゃつけあがるぞ。
親父が言えなきゃオレが追い込んだる。」
って散々親父にあたったのも重圧だったんだろうか。
酔うとネチネチからむ絡み酒の親父が若い頃は大嫌いだったけど、最近じゃ孫娘の事をなにかと過剰に心配するいい爺さんになっていたんだけどな。
母親の唯一の欠点はオレより先に逝くことだって怒ってたけど辻褄合わせのように滑り込むのはルール違反だよ。
まったく。
それにさ、葬儀代を残してくれたのはいいけど暗証番号は分からないしさ。
単純な奴にしといてくれればいいのに。(笑)
家の処分のことやら、保険やら年金やらさ。
大変だよ。
母親が受取人だから代理のオレが行っても委任状やらなんやらが必要だとかぬかすんだよ。
植物状態の母親にどうやって委任状なんか書かせるんだよ。
おかげで融通の効かない役所のバカと毎日大喧嘩だよ。
温厚なオレがモンスター遺族に大変身さ。(笑)
まぁ、呆れて上から見てると思うけど多分最後に電話で話した時と同じように言うんだろうな。
「まぁ、なるようにしかならんからお前も元気出せよ」ってさ。
ハイハイ、から元気で頑張りますよ。
長男のお務めをね。
じき母さんもそっちへ行くから2人で仲良くな。
大病もせずに、誰にも迷惑を掛けずにコロッと逝っちまった親父を最後の最後に褒めてやるよ。
今までありがとう。
さよなら。



