【高校ラグビー】 決勝戦、東福岡が一歩リードか 東海大仰星はタックルでペース引き寄せられるか
 第96回全国高校ラグビー大会の決勝は7日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で、東福岡と東海大仰星(大阪第1)が対戦する。東福岡は2年ぶり6度目、東海大仰星(大阪第1)は2年連続5度目の高校日本一を目指す。(上阪正人、吉原知也)
 両校とも重量FW陣を擁する。体格でほぼ互角だが、全国選抜大会、全国7人制大会の「2冠」制覇を果たした東福岡が総合力で一歩リードか。平均体重が100キロに達するFWはロック箸本(はしもと)主将、プロップ小林、ナンバー8の福井ら超高校級の選手がそろい、相手にかける圧力は随一。バックスも縦への突破力は際立っている。準々決勝、準決勝では相手に押し込まれるシーンが見られたが、修正すれば、序盤から優位に試合を進める可能性がある。一方の東海大仰星は全国大会に入ってから一戦ごとにチームの完成度を高めてきた。FWの突進から、判断力に優れたSH人羅(ひとら)やSO山本が流れるようなパスをバックス陣に展開していくのが持ち味。勝負どころでCTB松本らが繰り出すキックは相手にとって脅威で、決勝までの4試合で何度も得点につなげてきた。東福岡を相手に激しいタックルでペースを引き寄せれば、連覇への道は自ずと開ける。
 東海大仰星はこの日、大阪府枚方市内の学校グラウンドで約3時間、中等部を含めた約150人の部員らが熱のこもった練習を行った。FW陣はラインアウト、バックスはサインプレーを再確認。全員でのタックル練習やボール回しなどを行い、決戦に備えた。湯浅監督は「チームに勢いがある。東福岡より多く立って多く走り、つないで勝つ」と選手の奮闘に期待した。フランカーの山田主将は「決勝で『良いラグビーをしたけど、惜しかったね』という言葉はいらない。泥臭いラグビーでも勝って笑いたい」と力強く話した。最高の晴れ舞台で、チーム一体となって頂点をつかみとる。
 東福岡は、神戸市内のグラウンドで約1時間半の軽めの調整を行った。リラックスした様子で、ラインアウトやパス回しの基礎練習に汗を流した。準々決勝と準決勝はリードを許す苦しい展開となっただけに、藤田監督は「先取点と陣地を取ることで、向こう(東海大仰星)が追いかける形にしたい」と強調。「選手たちの能力に期待したい」と自信を口にした。前回大会は準決勝で東海大仰星に22-24で惜敗。今季、「3冠」を懸けた決勝は、雪辱を果たすための戦いにもなる。箸本主将は「絶対に負けられない相手。最後まで体を当ててハードワークして戦う」と必勝を誓った。

【米男子ゴルフ】 松山英樹が4打差7位スタート SBSチャンピオンズ第1日
 米男子ゴルフのSBSチャンピオンズは5日、ハワイ州カパルアのプランテーション・コース(パー73)で第1ラウンドが行われ、松山英樹は4バーディー、ボギーなしの69で首位と4打差の7位につけた。ジミー・ウォーカー(米国)が1イーグル、6バーディーの65でトップ。2打差の2位にジャスティン・トーマス(米国)らがつけた。世界ランキング1位のジェーソン・デー(オーストラリア)は70で12位、昨年優勝のジョーダン・スピース(米国)は72で22位。出場は昨年の米ツアー優勝者に限られ、32人が参加している。(共同)

【春の高校バレー】 男女の4強が出そろう 男子は東京から駿台、東亜の2校など 女子は2連覇狙う下北沢成徳など
 ジャパネット杯「春の高校バレー」第69回全日本バレーボール高校選手権大会は6日、東京体育館で男女の3回戦と準々決勝を行い、ともに4強が出そろった。男子は東京から駿台学園、東亜学園の2校が勝ち上がったほか、習志野(千葉)と高川学園(山口)が4強入り。女子は2連覇を狙う下北沢成徳(東京)が順当に勝ち進み、就実(岡山)、金蘭会(大阪)、鹿児島女(鹿児島)もベスト4入りを果たした。準決勝4試合は男子が習志野-駿台学園、東亜学園-高川学園、女子は下北沢成徳-鹿児島女、就実-金蘭会の組み合わせで、7日に特設コートで行われる。

【高校サッカー】 7日に4強が激突 東海大仰星vs青森山田、前橋育英vs佐野日大
 全国高校サッカー選手権は7日、埼玉スタジアムで準決勝が行われる。第1試合は東海大仰星(大阪)-青森山田(青森)、第2試合は前橋育英(群馬)-佐野日大(栃木)の対戦。優勝候補の青森山田を中心に、4校が同選手権初制覇へ力を出し切る。(小川寛太、五十嵐一)
□東海大仰星-青森山田
 前回優勝の東福岡を破った東海大仰星は勢いがある。松井主将は「やれることを徹底すれば、勝てない相手はいない」と気合十分で、同日にラグビー部が決勝を戦うことも戦意を高めている。1回戦の藤枝明誠戦(静岡)から接戦続き。堅守から少ない好機を生かして勝利をうかがう。青森山田は3試合で13得点1失点と盤石な内容。4得点で得点王争いトップの鳴海や、守護神の広末ら攻守にそろう好素材が、結果を出してきた。相手より試合数が1つ少ないことも有利で、住永主将は「疲れはない」と言い切った。
□前橋育英-佐野日大
 前橋育英は、今大会4試合でいまだ失点なし。攻守の切り替えが速く、中盤の大塚と長沢の出来がチームを左右する。3年連続出場で、前々回は準優勝、前回は8強と上位の常連。人見は「準優勝した先輩を超えたい」と悲願の初優勝を視野に入れている。守備時は5バックになる変則布陣の佐野日大。守備陣に高さはないものの、海老沼監督が「我慢、我慢しかない」という体を張った粘り強い守りが売りだ。PK戦にも自信tを持っており、接戦に持ち込みたい。栃木県勢としては52大会ぶりとなる決勝進出を狙う。

【全日本総合バスケ】千葉、三河など4強入り 第5日
 バスケットボールの全日本総合選手権第5日は6日、東京・国立代々木競技場などで準々決勝が行われ、全てBリーグ勢の男子で千葉が栃木を81-62で破り、8日の準決勝に進んだ。富樫らの活躍で前半を37-24で折り返し、第3クオーター序盤に速攻などでリードを広げた。2連覇を狙う三河は名古屋Dを92-61で退け、川崎もSR渋谷を下して準決勝に進んだ。Wリーグ勢が残った女子で4連覇が懸かるJX-ENEOSはアイシンAWに91-58で快勝。シャンソン化粧品はトヨタ紡織に83-58で勝ち、トヨタ自動車とともに4強入りした。