テニス=錦織はマリーに逆転負け、ツアー・ファイナル
[ロンドン 16日 ロイター] - 男子テニスの年間成績上位8人が争う今季最終戦、ATPツアー・ファイナルは16日、ロンドンで試合を行い、シングルスの1次リーグ1組で世界ランク5位の錦織圭は同1位のアンディ・マリー(英国)に7─6、4─6、4─6で逆転負けを喫した。錦織は1時間25分に及ぶ第1セットをタイブレークの末に制した。合計3時間20分という試合時間は、同大会がロンドンで開催されるようになってからの最長記録。マリーは試合後、「必死で戦った。圭に走らされ主導権を握られていたが、最終的に乗り越えた。こういう試合のために猛練習を積んでいる」とコメント。サーブでフリーポイントが取れるようになり、逆にリターンを苦しくさせたことが勝因と語った。世界ランク3位のスタン・バブリンカ(スイス)は、同7位のマリン・チリッチ(クロアチア)を7─6、7─6で下した。A組は2勝のマリーがトップ。錦織とバブリンカが1勝1敗とし、チリッチは2敗。
■錦織圭の話「接戦だったので本当にがっかりしている。特に大事なポイントでマリーと集中力や駆け引きに差が出た。そこまでテニス自体の差はなくなってきている。次のチリッチ戦に集中し直して臨みたい」(共同)

【男子テニス】バブリンカが底力 錦織圭戦完敗の影響引きずらず
 今年の全米オープン王者、バブリンカが底力を示した。初戦は錦織に完敗したが、チリッチを2セットともタイブレークで振り切ると、力強くガッツポーズ。準決勝進出に望みを残し、「動きも良く、攻守にハイレベルな試合ができた」と笑顔を取り戻した。最終戦は世界ランキング1位のA・マリーと対戦する。「自分のベストのテニスをして勝ちにいくだけだ」と意気込んだ。(共同)

テニス=モンフィス、けがでツアー・ファイナルを棄権
[16日 ロイター] - 男子テニスの世界ランク6位、ガエル・モンフィス(フランス)は16日、肋骨のけがにより、現在出場しているATPツアー・ファイナルの1次グループ最終戦を棄権することを明らかにした。17日のノバク・ジョコビッチ(セルビア)との試合は、世界11位のダビド・ゴフィン(ベルギー)が代わって戦う。モンフィスは年間成績上位8人が争うシーズン最終戦の同大会にことし初出場。1次リーグB組でここまで2戦2敗だった。「肋骨のけががどんどん悪化していてプレーできない」とモンフィスは説明。けがは10月にストックホルムでの大会中に痛めたもので、回復には6週間かかると診断されたという。「何とか試合に出ようと努力したが、だめだった」と述べた。

ゴルフ=世界7位スコット、地元オーストラリアOPへ意気込み
[16日 ロイター] - 男子ゴルフの世界ランク7位、アダム・スコット(36、オーストラリア)は、17日に開幕する地元開催のオーストラリア・オープンに向けて意気込みを語った。2013年のマスターズ・トーナメントを制してからメジャータイトルがないスコットは、2013年にオーストラリア・オープンを制したロリー・マキロイ(英国)や2014年の優勝者ジョーダン・スピース(米国)を引き合いに出し、「彼らは優勝後に見事な活躍を続けた。おそらくただの偶然ではない」とコメント。自身も地元で優勝し、2017年にさらなる飛躍を遂げたいと述べた。2015─16年シーズンは2月のホンダ・クラシックと3月のキャデラック選手権で連勝と好発進した一方で、ショートゲームが課題となったスコットは、「5位以内とか10位以内はたくさんあったが、メジャーでもう少し良い位置を争いたい」と、今季への目標を示した。

【米女子ゴルフ】 野村敏京、宮里美香らが前日調整 今季最終戦CMEツアー選手権
 米女子ゴルフの今季最終戦、CMEツアー選手権に出場する野村敏京、宮里美香は開幕前日の16日、フロリダ州ネープルズのティブロンGC(パー72)でプロアマ戦に出場して調整し、宮里藍と横峯さくらはショットを練習して本番に備えた。今季、初優勝を含めツアー2勝の野村は「目標は大きく、優勝したい」と目を輝かせた。年間ポイントは9位。今大会で優勝すれば上位の成績次第ではわずかながらボーナス100万ドル(約1億1千万円)のポイントレースを制する可能性を残した。ショットの調整を終えると「チャンスはある。でもそれを考えずにゴルフに集中したい」と話し表情を引き締めた。宮里美はコーチを伴って日没までラウンド。「ゴルフの状態は悪くない」とショットに手応えをみせたが、「今年はグリーンが張り替えられ、硬くて止まらない。高い球が必要」と難グリーンを警戒した。大会の優勝賞金は50万ドル(約5500万円)。賞金ランキングは240万ドル以上を獲得し、3位以下を大きく離す1位アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)と2位のリディア・コ(ニュージーランド)に絞られた。わずか1万7千ドルあまりと僅差の戦いで賞金女王争いにも注目が集まる。(共同)