【大相撲秋場所】
稀勢の里が2勝目 豪栄道、隠岐の海ら3人が4連勝

【大相撲九月場所(秋場所)四日目】◯稀勢の里(こてなげ)嘉風×=両国国技館(撮影・福島範和)
大相撲秋場所4日目は14日、両国国技館で行われ、綱とりの大関稀勢の里は嘉風を小手投げで下して連敗を免れ、2勝2敗とした。2横綱は日馬富士が栃ノ心を寄り切って3勝目。鶴竜は正代を寄り切って、星を五分に戻した。他の大関陣はかど番の豪栄道が貴ノ岩を寄り切り4連勝。照ノ富士は平幕の隠岐の海に逆とったりで敗れ2敗目を喫した。隠岐の海は、平幕では昭和以降初めてとなる初日から大関以上に4連勝。かど番の琴奨菊は3勝目を挙げた。全勝は豪栄道、隠岐の海、琴勇輝の3人。
【大相撲秋場所】
隠岐の海、無心で連続の金星

大相撲九月場所(秋場所)三日目 隠岐の海は寄り倒しで日馬富士から金星=13日、両国国技館(撮影・山田俊介)
前日に続き、結びで横綱に挑んだ隠岐の海は、「自分は負けても文句を言われない立場だから」と冷静だった。無心の思いが連覇を目指す日馬富士撃破につながった。左四つで両まわしを引かれ、半身でしのぐ劣勢だった。右巻き替えが逆襲のきっかけ。危うさを感じて強引に出た相手の寄りをこらえると、最後は寄り倒した。初日から稀勢の里、鶴竜、日馬富士と2横綱1大関を倒した。2日連続の金星奪取は昨年秋場所の嘉風以来。師匠の八角理事長(元横綱北勝海)が「どうしちゃったの」と驚きを隠せないほどの存在感を放っている。控えめな31歳は「欲張らず、今日一日という思いでやっている。先を見ると硬くなるから」。混戦模様の今場所。優勝争いを左右する面白い存在になりそうだ。(藤原翔)
【パラリンピック】
ボッチャ悲願の初メダル銀 「東京へ大きな弾みだ」

【リオパラリンピック】タイとの決勝でも存在感を示したエースの広瀬隆喜(左)=リオデジャネイロ(共同)
リオデジャネイロ・パラリンピックのボッチャ日本代表「火ノ玉ジャパン」が東京大会への弾みとなる銀メダルに輝いた。13日の決勝で敗れ、金には届かなかったが、五輪にはない独特の競技の知名度向上にも力を入れながらの初メダルに、選手らは表彰台で満面の笑みを浮かべた。「パラという舞台でタイと戦えたことは、日本のボッチャ界にとって大きな一歩となった」。主将の杉村英孝(34)は躍進へ確かな手応えを感じた。杉村は、静岡県伊東市出身。先天性の脳性まひで両手足とも不自由だが、昔から体を動かすことは好きだった。ボッチャの魅力を紹介するビデオを見たことを契機に、平成13年に地元の大会に出場。初挑戦で3位に入る活躍を見せ、競技にのめり込んだ。日本代表に定着し、2012年のロンドン大会では主将に抜擢(ばってき)された。頭の回転が早く、チーム内の信頼も高い。この日の決勝でも存在感を示し、目標のメダル獲得に貢献した。「東京に向け、これからの日本にとってプラスになった」。杉村は、早くも4年後を見据えた。
【パラリンピック】
佐藤圭太「みんなでつかんだ」 陸上男子400メートルリレーで銅メダルの4選手が会見

【リオパラリンピック】銅メダル獲得から一夜明け、記者会見で笑顔を見せる陸上男子400メートルリレーの(左から)芦田創、佐藤圭太、多川知希、山本篤=13日、リオデジャネイロ(共同)
リオデジャネイロ・パラリンピックの陸上男子400メートルリレー(切断など)で銅メダルを獲得した4選手が13日、リオデジャネイロのジャパンハウスで記者会見し、佐藤圭太は「この4人だけではなく、みんなでつかんだメダル」と喜びを表現した。初出場の芦田創(ともにトヨタ自動車)は「素直にうれしい」と感無量の表情だった。山本篤(スズキ浜松AC)は北京大会の走り幅跳びでの銀に続く2つ目のメダルを手にし、「今回はチームとしてのメダル。また違った喜びを感じることができた」と語った。多川知希(AC・KITA)は「次につなげていければいい」と4年後の東京大会を見据えた。(共同)
【パラリンピック】
競泳で山田、木村が銅メダル 車いすテニスの国枝はV3逃す 上地も無冠



【リオパラリンピック2016】水泳男子50メートル自由形S9決勝 銅メダルを獲得した山田拓朗=13日、五輪水泳競技場(蔵賢斗撮影)
リオデジャネイロ・パラリンピック第7日の13日、競泳は男子50メートル自由形(運動機能障害S9)で4大会連続出場の山田拓朗(25)=NTTドコモ=が26秒00で自身初のメダルとなる銅に輝いた。同100メートル平泳ぎ(視覚障害SB11)の木村敬一(26)=東京ガス=は1分12秒88の3位で、50メートル自由形(視覚障害S11)の銀に続く2つ目のメダルを手にした。車いすテニスは、男子の国枝慎吾(32)=ユニクロ=がシングルス準々決勝で敗退し、3連覇を逃した。国枝は斎田悟司(44)=シグマクシス=と組んだダブルスも準決勝で敗れ、3位決定戦に回った。開会式で日本選手団の旗手を務めた女子の上地結衣(22)=エイベックス=もシングルス準決勝で屈し、男女の両エースは今大会無冠に終わった。上地は二條実穂(35)=シグマクシス=と組んだダブルス3位決定戦でも負けた。日本のメダルは銀4、銅7の合計11個となった。(共同)
【卓球】
伊藤美誠がリオ五輪後初試合へ出発 「みうみま」ペアも復活 アジア・ジュニア選手権

卓球のアジア・ジュニア選手権に向けて出発する伊藤美誠(左)と平野美宇=14日、羽田空港
卓球のリオデジャネイロ五輪女子団体銅メダリストの15歳、伊藤美誠(スターツ)が14日、五輪後初の試合となるアジア・ジュニア選手権(16日開幕・バンコク)に向けた出発前に羽田空港で取材に応じ、「絶対勝つことを意識して試合に臨みたい」と意欲十分に話した。同学年の平野美宇(エリートアカデミー)も出場し、伊藤がリオ五輪の準備のために休止していた「みうみま」ペアも復活する。伊藤は「五輪が終わったらまた組もうと約束していたのでうれしい」と笑顔。リオでの伊藤の活躍を現地観戦した平野は「ここからまた一からスタート」と気持ちを新たにしていた。
【体操】
内村航平選手に報奨金1千万円 過去最高額
日本体操協会は14日、東京都内で常務理事会を開き、リオデジャネイロ五輪で団体総合と個人総合の2冠に輝いた男子の内村航平選手(コナミスポーツ)に過去最高額となる報奨金1千万円を贈ることを決めた。これまでの最高は昨年の世界選手権で団体総合、個人総合、種目別鉄棒の3冠を達成した内村選手に贈られた600万円だった。日本協会の規定では金メダル1個につき50万円だが、2004年アテネ五輪以来12年ぶりの団体制覇に対し特別報奨金を加算。さらに個人での五輪2連覇と世界選手権を含め8連覇の偉業に会長報奨金を上乗せした。団体の金と種目別跳馬銅の白井健三選手(日体大)には400万円、団体メンバーの山室光史、田中佑典、加藤凌平各選手(いずれもコナミスポーツ)には各300万円が贈られる。
【競泳】
瀬戸、目標は5種目代表 来年の世界選手権
リオデジャネイロ五輪の競泳男子400メートル個人メドレー銅メダリスト、瀬戸大也(JSS毛呂山)が14日、来年の世界選手権(ブダペスト)で、3連覇が懸かる同種目を含め5種目での代表権獲得を目指す考えを明らかにした。東京都内でイベントに参加後、報道陣の取材に答えた。200メートル個人メドレー、100メートルと200メートルのバタフライ、800メートルリレーでの代表入りを視野に入れた。100メートルバタフライの結果次第では400メートルメドレーリレーを泳ぐ可能性もある。瀬戸は「日本記録を一つでもいいので出すことが最重要課題」と語り、初の日本記録樹立にも意欲を見せた。
稀勢の里が2勝目 豪栄道、隠岐の海ら3人が4連勝

【大相撲九月場所(秋場所)四日目】◯稀勢の里(こてなげ)嘉風×=両国国技館(撮影・福島範和)
大相撲秋場所4日目は14日、両国国技館で行われ、綱とりの大関稀勢の里は嘉風を小手投げで下して連敗を免れ、2勝2敗とした。2横綱は日馬富士が栃ノ心を寄り切って3勝目。鶴竜は正代を寄り切って、星を五分に戻した。他の大関陣はかど番の豪栄道が貴ノ岩を寄り切り4連勝。照ノ富士は平幕の隠岐の海に逆とったりで敗れ2敗目を喫した。隠岐の海は、平幕では昭和以降初めてとなる初日から大関以上に4連勝。かど番の琴奨菊は3勝目を挙げた。全勝は豪栄道、隠岐の海、琴勇輝の3人。
【大相撲秋場所】
隠岐の海、無心で連続の金星

大相撲九月場所(秋場所)三日目 隠岐の海は寄り倒しで日馬富士から金星=13日、両国国技館(撮影・山田俊介)
前日に続き、結びで横綱に挑んだ隠岐の海は、「自分は負けても文句を言われない立場だから」と冷静だった。無心の思いが連覇を目指す日馬富士撃破につながった。左四つで両まわしを引かれ、半身でしのぐ劣勢だった。右巻き替えが逆襲のきっかけ。危うさを感じて強引に出た相手の寄りをこらえると、最後は寄り倒した。初日から稀勢の里、鶴竜、日馬富士と2横綱1大関を倒した。2日連続の金星奪取は昨年秋場所の嘉風以来。師匠の八角理事長(元横綱北勝海)が「どうしちゃったの」と驚きを隠せないほどの存在感を放っている。控えめな31歳は「欲張らず、今日一日という思いでやっている。先を見ると硬くなるから」。混戦模様の今場所。優勝争いを左右する面白い存在になりそうだ。(藤原翔)
【パラリンピック】
ボッチャ悲願の初メダル銀 「東京へ大きな弾みだ」

【リオパラリンピック】タイとの決勝でも存在感を示したエースの広瀬隆喜(左)=リオデジャネイロ(共同)
リオデジャネイロ・パラリンピックのボッチャ日本代表「火ノ玉ジャパン」が東京大会への弾みとなる銀メダルに輝いた。13日の決勝で敗れ、金には届かなかったが、五輪にはない独特の競技の知名度向上にも力を入れながらの初メダルに、選手らは表彰台で満面の笑みを浮かべた。「パラという舞台でタイと戦えたことは、日本のボッチャ界にとって大きな一歩となった」。主将の杉村英孝(34)は躍進へ確かな手応えを感じた。杉村は、静岡県伊東市出身。先天性の脳性まひで両手足とも不自由だが、昔から体を動かすことは好きだった。ボッチャの魅力を紹介するビデオを見たことを契機に、平成13年に地元の大会に出場。初挑戦で3位に入る活躍を見せ、競技にのめり込んだ。日本代表に定着し、2012年のロンドン大会では主将に抜擢(ばってき)された。頭の回転が早く、チーム内の信頼も高い。この日の決勝でも存在感を示し、目標のメダル獲得に貢献した。「東京に向け、これからの日本にとってプラスになった」。杉村は、早くも4年後を見据えた。
【パラリンピック】
佐藤圭太「みんなでつかんだ」 陸上男子400メートルリレーで銅メダルの4選手が会見

【リオパラリンピック】銅メダル獲得から一夜明け、記者会見で笑顔を見せる陸上男子400メートルリレーの(左から)芦田創、佐藤圭太、多川知希、山本篤=13日、リオデジャネイロ(共同)
リオデジャネイロ・パラリンピックの陸上男子400メートルリレー(切断など)で銅メダルを獲得した4選手が13日、リオデジャネイロのジャパンハウスで記者会見し、佐藤圭太は「この4人だけではなく、みんなでつかんだメダル」と喜びを表現した。初出場の芦田創(ともにトヨタ自動車)は「素直にうれしい」と感無量の表情だった。山本篤(スズキ浜松AC)は北京大会の走り幅跳びでの銀に続く2つ目のメダルを手にし、「今回はチームとしてのメダル。また違った喜びを感じることができた」と語った。多川知希(AC・KITA)は「次につなげていければいい」と4年後の東京大会を見据えた。(共同)
【パラリンピック】
競泳で山田、木村が銅メダル 車いすテニスの国枝はV3逃す 上地も無冠



【リオパラリンピック2016】水泳男子50メートル自由形S9決勝 銅メダルを獲得した山田拓朗=13日、五輪水泳競技場(蔵賢斗撮影)
リオデジャネイロ・パラリンピック第7日の13日、競泳は男子50メートル自由形(運動機能障害S9)で4大会連続出場の山田拓朗(25)=NTTドコモ=が26秒00で自身初のメダルとなる銅に輝いた。同100メートル平泳ぎ(視覚障害SB11)の木村敬一(26)=東京ガス=は1分12秒88の3位で、50メートル自由形(視覚障害S11)の銀に続く2つ目のメダルを手にした。車いすテニスは、男子の国枝慎吾(32)=ユニクロ=がシングルス準々決勝で敗退し、3連覇を逃した。国枝は斎田悟司(44)=シグマクシス=と組んだダブルスも準決勝で敗れ、3位決定戦に回った。開会式で日本選手団の旗手を務めた女子の上地結衣(22)=エイベックス=もシングルス準決勝で屈し、男女の両エースは今大会無冠に終わった。上地は二條実穂(35)=シグマクシス=と組んだダブルス3位決定戦でも負けた。日本のメダルは銀4、銅7の合計11個となった。(共同)
【卓球】
伊藤美誠がリオ五輪後初試合へ出発 「みうみま」ペアも復活 アジア・ジュニア選手権

卓球のアジア・ジュニア選手権に向けて出発する伊藤美誠(左)と平野美宇=14日、羽田空港
卓球のリオデジャネイロ五輪女子団体銅メダリストの15歳、伊藤美誠(スターツ)が14日、五輪後初の試合となるアジア・ジュニア選手権(16日開幕・バンコク)に向けた出発前に羽田空港で取材に応じ、「絶対勝つことを意識して試合に臨みたい」と意欲十分に話した。同学年の平野美宇(エリートアカデミー)も出場し、伊藤がリオ五輪の準備のために休止していた「みうみま」ペアも復活する。伊藤は「五輪が終わったらまた組もうと約束していたのでうれしい」と笑顔。リオでの伊藤の活躍を現地観戦した平野は「ここからまた一からスタート」と気持ちを新たにしていた。
【体操】
内村航平選手に報奨金1千万円 過去最高額
日本体操協会は14日、東京都内で常務理事会を開き、リオデジャネイロ五輪で団体総合と個人総合の2冠に輝いた男子の内村航平選手(コナミスポーツ)に過去最高額となる報奨金1千万円を贈ることを決めた。これまでの最高は昨年の世界選手権で団体総合、個人総合、種目別鉄棒の3冠を達成した内村選手に贈られた600万円だった。日本協会の規定では金メダル1個につき50万円だが、2004年アテネ五輪以来12年ぶりの団体制覇に対し特別報奨金を加算。さらに個人での五輪2連覇と世界選手権を含め8連覇の偉業に会長報奨金を上乗せした。団体の金と種目別跳馬銅の白井健三選手(日体大)には400万円、団体メンバーの山室光史、田中佑典、加藤凌平各選手(いずれもコナミスポーツ)には各300万円が贈られる。
【競泳】
瀬戸、目標は5種目代表 来年の世界選手権
リオデジャネイロ五輪の競泳男子400メートル個人メドレー銅メダリスト、瀬戸大也(JSS毛呂山)が14日、来年の世界選手権(ブダペスト)で、3連覇が懸かる同種目を含め5種目での代表権獲得を目指す考えを明らかにした。東京都内でイベントに参加後、報道陣の取材に答えた。200メートル個人メドレー、100メートルと200メートルのバタフライ、800メートルリレーでの代表入りを視野に入れた。100メートルバタフライの結果次第では400メートルメドレーリレーを泳ぐ可能性もある。瀬戸は「日本記録を一つでもいいので出すことが最重要課題」と語り、初の日本記録樹立にも意欲を見せた。