【高校野球】
作新学院が54年ぶり決勝進出 明徳義塾に10-2で快勝 準決勝第1試合

四回表、作新学院無死二塁で今井が左翼線に適時二塁打を放つ=甲子園
 第98回全国高校野球選手権大会第13日は20日、甲子園球場で準決勝が行われ、第1試合は作新学院(栃木)が10-2で明徳義塾(高知)を下し、1962年に史上初の春夏連覇を達成して以来、54年ぶりに決勝進出を果たした。作新学院が15安打10得点と打ち勝った。三塁打1本、二塁打7本と長打を効果的に得点につなげた。一回は2死二、三塁から藤野が2点二塁打を放ち、三、四回には連続二塁打などで3点ずつを加えた。準々決勝まで3連続完投していた今井は変化球主体の投球で5回を2失点。点差もあって六回から宇賀神、九回は入江につないだ。明徳義塾も10安打したが、西村の本塁打などで挙げた2点だけ。八回まで毎回走者を出しながら後続が打ち取られた。

【高校野球】
北海4-3秀岳館 北海・大西が3失点で完投 秀岳館、終盤の追い上げ及ばず

好投した北海の先発、大西健斗=20日、甲子園球場(村本聡撮影)
 第98回全国高校野球選手権大会第13日は20日、甲子園球場で準決勝2試合が行われ、北海(南北海道)は秀岳館(熊本)に4-3で逃げ切った。北海の大西が8安打3失点で4試合連続の完投。直球とスライダーのコンビネーションで打たせて取った。七回に暴投で1点、八回にバックの失策が絡んで2点を失ったが、リードを守り切った。打線は毎回の12安打。三回2死二、三塁から大西の三塁打などで3点を先行。五回に小野の適時打で加点した。秀岳館は一回無死一、三塁で先制できなかった。終盤に九鬼の適時打などで追い上げたが及ばなかった。川端は制球が不安定で、救援の中井も勢いを止められなかった。

【プロ野球】
巨3-0神 巨人・大竹寛が5勝目 阪神は4連敗

7回 阪神・中谷将大を見逃し三振に仕留めほえる巨人先発・大竹寛=20日、東京ドーム(撮影・吉澤良太)
 巨人が3連勝を飾った。一回に阿部の適時打などで2点を先制し、八回にギャレットがソロを放った。大竹寛が10三振を奪う力投で8回を3安打無四球無失点で5勝目。沢村が33セーブ目を挙げた。阪神は散発3安打で4連敗を喫した。

【Jリーグ】
アデミウソンのPK失敗響く G大阪、連勝3でストップ

【サッカーJ1 G大阪対神戸】後半、PKを外すG大阪・アデミウソン=市立吹田サッカースタジアム(林俊志撮影)
 前節、今季初の3連勝でトップと勝ち点5差としたG大阪。この日は浦和と川崎の首位攻防戦の裏で、勝ち点3を積み上げるもくろみだったが、アデミウソンのPK失敗が響いて神戸に屈した。「PKを決めるかどうかがゲームを大きく左右した」と長谷川監督は渋い表情だった。0-1の後半18分、今野が倒されて得たPK。名手遠藤が蹴るのがチームの決まり事だが、アデミウソンはボールを手放さず、シュートはGKの左手に阻まれた。その後も攻勢に出たが、勢いづいたGKとDF陣にはね返された。新本拠地では遠藤、ドイツに渡った宇佐美もPKを失敗している。主将の遠藤は「練習でアデミウソンはほとんど決めていた。入らない時は入らない」とかばった。川崎が浦和と入れ替わったことで首位との差は幸いにも5のまま。「相手と離れていないので、食らい付いて少ないチャンスにかける」。両者との直接対決を残すだけに、遠藤は諦めていない。

【女子ゴルフ】
全美貞トップ、東ら2位 CATレディース第2日

CATレディース2日目 2位タイの東浩子=20日、大箱根CC(撮影・高橋朋彦)
 女子ゴルフCATレディースは20日、神奈川県大箱根CC(6704ヤード、パー73)で第2日を行い、8位で出た全美貞(韓国)がボギーなしの7バーディー、66をマークし、通算10アンダーの136で首位に立った。2打差の2位に東浩子、福田真未、イ・ボミ(韓国)が並び、さらに1打差の5位に2週連続優勝を狙う笠りつ子や藤本麻子らが続いた。トップで出た前田陽子は76と崩れ、通算2アンダーで服部真夕らとともに23位になった。3オーバーまでの55選手が決勝ラウンドに進み、渡辺彩香は今季初の予選落ち。(賞金総額6000万円、優勝1080万円)