【卓球】
日本女子2大会連続メダル 世界卓球団体、独に雪辱

女子準々決勝 ドイツ戦で得点を奪いガッツポーズの石川佳純=クアラルンプール(共同)
 卓球の世界選手権団体戦第5日は3日、クアラルンプールで決勝トーナメントが始まり、世界ランキング2位で前回準優勝の日本女子は準々決勝で欧州王者のドイツに3-0で勝ち、準決勝進出を決めた。3位決定戦は行われないため、2大会連続のメダルが確定した。4日の準決勝でシンガポール-北朝鮮の勝者と対戦する。日本は2日の1次リーグ最終戦でもドイツと当たり、今大会初黒星を喫していた。この日は1番手に起用された15歳の伊藤美誠(スターツ)が3-1で勝ち、続く石川佳純(全農)と福原愛(ANA)も安定した試合運びで雪辱した。5大会連続のメダルを狙う日本男子は3日の試合はなく、4日の準々決勝で香港と対戦する。(共同)

【テニス】
錦織最終日にA・マリー戦 デ杯1回戦、4日開幕

デ杯開幕前日に記念写真に納まる錦織圭(右から4人目)ら日本代表と、アンディ・マリー(左から4人目)ら英国代表=3日、バーミンガム(共同)
 男子テニスの国別対抗戦、デ杯ワールドグループ(WG)1回戦、日本-英国が4日に英国のバーミンガムで開幕する。3日に対戦の組み合わせが決まり、日本は世界ランキング6位の錦織圭(日清食品)が、同2位のアンディ・マリーと最終日6日のシングルス第1試合で対戦する。初日は第2試合で同157位のダニエル・エバンズと顔を合わせる。エバンズは当初登録されていたカイル・エドムンドからの変更。同87位のダニエル太郎(エイブル)は初日にA・マリー、最終日はエバンズと当たる。第2日は西岡良仁(ヨネックス)内山靖崇(北日本物産)組がドミニク・イングロット、ジェイミー・マリー組と対戦する。初日はシングルス2試合、第2日にダブルス1試合が行われ、最終日はシングルスの対戦相手が入れ替わる。先に3勝したチームがベスト8に進出する。(共同)

【プロ野球】
阪神新外国人マテオが九回を3人で締める ソ3-神3

阪神タイガース
9回に登板の阪神・マルコス・マテオ。3人で締めた=ヤフオクドーム(松永渉平撮影)
 ソフトバンクは開幕ローテーション入りが確実な千賀が4回3安打無失点と順調な仕上がりを見せた。阪神は岩田が5回3失点。守護神候補の新外国人マテオが九回を3人で締め、新人の高山が六回に適時打を放ってアピールした。

【プロ野球】
「骨か、肉か?」「肉、肉!」 阪神緒方、死球禍も鉄人イズムで2安打1得点フル出場
阪神タイガース
 「鉄人イズム」を感じさせる若手に、阪神の金本監督が目尻を下げた。プロ4年目の緒方が「1番・指名打者」で2安打1得点。死球にも歯を食いしばり、「結果を求められる時期なので」とフル出場した。一回、千賀の初球をたたいて二塁打とすると、三回にも初球を遊撃内野安打し「一番いい球を打ててよかった」。指揮官も「あれはほめてあげたい」と相好を崩した。それ以上に金本監督が喜んだのは、六回の打席。右膝への死球で倒れ込むと駆けつけ「(当たったのは)骨か、肉か?」。「肉、肉!」と応じて志願の出場を続けた緒方は「こんなところで代われない」と闘志を口にした。指揮官は「骨や関節なら下げるが、本人が行くっていうんやから」とにやり。俊足、強肩に小柄ながらパンチ力もある。ただ、度重なるけがに泣かされてきたのが緒方だ。「とにかく必死です」。PL学園高-東洋大の野球エリートが、激しい外野手争いに食い下がる。(坂井朝彦)

【ボクシング】
大平、王座獲得に失敗 WBCミニマム級世界戦

5回、ワンヘン・ミナヨーティン(上)の攻めに崩れ落ちる大平剛=ナコンラチャシマ(共同)
 世界ボクシング評議会(WBC)ミニマム級タイトルマッチ12回戦が3日、タイのナコンラチャシマで行われ、同級7位の大平剛(花形)は王者ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)に5回に倒されて敗れ、王座獲得に失敗した。日本ボクシングコミッション(JBC)公認のタイでの世界戦で、日本選手は通算20敗1分けとなった。戦績は31歳の大平が20戦12勝(1KO)5敗3分け。4度目の防衛に成功した30歳のワンヘンは41戦全勝(16KO)。(共同)

【バスケ】
代表候補に田臥、渡辺ら 男子のリオ五輪最終予選
 日本バスケットボール協会は3日、男子のリオデジャネイロ五輪世界最終予選に向けた代表候補29人を発表し、35歳の田臥(リンク栃木)や全米大学体育協会(NCAA)1部のジョージ・ワシントン大の渡辺らが名を連ねた。昨季のナショナルリーグ(NBL)を制したアイシン三河の金丸、比江島らのほか、田中(トヨタ自動車東京)や18歳の八村(宮城・明成高)も選出された。7日と8日に東京都内で行われる強化合宿に、渡辺と八村は参加しない。7月に3都市で開催される最終予選は、18チームが3グループに分かれて争う。1976年モントリオール大会以来の五輪出場を目指す世界ランキング48位の日本は6位のセルビア、16位プエルトリコ、42位チェコなどとともにベオグラードで開催されるグループに入っている。

【バスケ】
エース渡嘉敷「点を取る」 Wリーグ、10日から決勝
 バスケットボール女子のWリーグで、10日に松本市総合体育館で始まるプレーオフ決勝(5回戦制)に進出したJX-ENEOS(レギュラーシーズン1位)と富士通(同2位)の選手らが3日、東京都内で記者会見し、8連覇が懸かるJX-ENEOSは193センチのエース渡嘉敷が「点を取って、ストレートで勝てるように頑張る」と意気込みを語った。同じ顔合わせだった昨年はJXが3戦全勝で圧勝した。司令塔の吉田は「相手は関係なく、自分たちのバスケをする。速攻をどれだけ出せるかが鍵」と力を込め、富士通のガード町田は「去年悔しい思いをした。リベンジしたい」と雪辱を期した。

【自転車】
日本女子13位でリオ枠逃す 世界選手権団体追い抜き
 自転車トラック種目の世界選手権第2日が3日、ロンドンで行われ、女子は4000メートル団体追い抜き予選に日本(塚越、上野、梶原、中村)が出場し、最下位の13位でリオデジャネイロ五輪出場枠を逃した。ケイリンには前田佳代乃(京都府連盟)がエントリーした。今大会の成績はリオデジャネイロ五輪ランキングに反映され、大会後に確定するランキングをもとに五輪出場枠が与えられる。(共同)