【フィギュア】
「シルバーコレクター」返上! 17歳・宮原が「四大陸」初制覇

女子フリーで演技する宮原知子=台北(共同)
 欧州以外の国・地域が参加するフィギュアスケートの四大陸選手権第3日は20日、台北で女子フリーが行われ、17歳・宮原知子(大阪・関大高)が初優勝を飾った。ショートプログラム(SP)首位の宮原はフリーでも安定した演技を見せて、2位の長洲未来(米国)に20点以上の大差をつけて優勝した。宮原はこの大会、2年連続銀メダルで、昨年のGPファイナルでも2位に終わり「シルバーコレクター」と言われてきた。他の日本勢では、本郷理華(邦和スポーツランド)が3位だった。

【競泳】
中学3年・池江が日本新、清水も 萩野は瀬戸に快勝 コナミOP

女子50メートル自由形決勝 24秒74の日本新で優勝した池江璃花子=東京辰巳国際水泳場
 競泳のコナミオープンは20日、東京辰巳国際水泳場で開幕し、女子50メートル自由形で東京・小岩四中3年の池江璃花子(ルネサンス亀戸)が24秒74の日本新記録をマークして優勝した。内田美希(東洋大)が昨年10月に記録した24秒95を大幅に塗り替えた。女子400メートル個人メドレーは清水咲子(ミキハウス)が4分35秒04の日本新で制した。男子400メートル個人メドレーは萩野公介(東洋大)が4分9秒06で勝ち、瀬戸大也(JSS毛呂山)は4分13秒60で2位。女子200メートル平泳ぎは岐阜西中3年の今井月(本巣SS)が2分23秒75で優勝し、渡部香生子(JSS立石)は2位だった。男子200メートル平泳ぎは小関也朱篤(ミキハウス)が2分8秒65で快勝し、北島康介(日本コカ・コーラ)は4位に終わった。

【米女子ゴルフ】
野村、70で首位浮上 ISPSハンダ女子第3日
 米女子ゴルフのISPSハンダ女子豪州オープンは20日、アデレードのグランジGC(パー72)で第3ラウンドが行われ、3位から出た23歳の野村敏京が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算9アンダーの207でジェニー・シン(韓国)ダニエル・カン(米国)と並んで首位に立った。宮里美香は71で、73の永井花奈とともに通算1オーバーの48位。酒井美紀は3つ落として3オーバーの66位に後退した。トップと1打差の4位にリディア・コ(ニュージーランド)カリー・ウェブ(豪州)がつけた。

【Jリーグ】
広島が4度目の優勝 富士ゼロックス・スーパーカップ

Jリーグ】前半、競り合うG大阪・宇佐美貴史(左)、広島・塩谷司(中)=横浜国際総合競技場(日産スタジアム)
 Jリーグのシーズン幕開けを告げる富士ゼロックス・スーパーカップは20日、横浜市の日産スタジアムで行われ、昨季J1王者の広島が天皇杯全日本選手権を制したG大阪を3-1で下し、2年ぶり4度目の優勝を果たした。賞金は広島が3千万円、G大阪は2千万円。広島は後半6分に佐藤が先制点を挙げ、途中出場の浅野がPKで加点。宇佐美に1点を返されたが、新加入ウタカのゴールで突き放した。明治安田J1第1ステージは27日に開幕する。前座試合のU-18(18歳以下)Jリーグ選抜-日本高校選抜は1-1で引き分けた。

【Jリーグ】
G大阪 準優勝でも前向き「変化の前には苦しみ」 ゼロックス杯

【広島-G大阪】後半、ヘディングでゴールを決めるG大阪・宇佐美=日産スタジアム
 昨季、J1王者の広島に3ゴールを許し、準優勝に終わったG大阪。「狙っていた守備が全くできなかった」。長谷川監督は言いつつも、表情に落胆の色はなかった。トップ下で先発した新戦力、アデミウソンの出来が今ひとつ。連係面は改善の余地があり、攻守における貢献度は途中出場の倉田に及ばない。だが「試合で使わないと、そういうこと(課題)が明確に分からない」2度目のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇、J1王座の奪還を目指す上で、ブラジルの年代別代表に選ばれてきた22歳の力は不可欠。最初のタイトルが懸かる公式戦とはいえ、一定の出場時間を与えなければ前線の連係強化は図れない。「変化の前には苦しみがある。これを乗り越えれば、チームのレベルが一段上がる」。24日に初戦を迎えるACL、28日開幕のリーグ戦にこの負けを生かしたい。(細井伸彦)

【柔道】
「次につながった」志々目、銅メダリスト倒してV グランプリ大会

女子52キロ級でフランスのプリシラ・ニェト(左)を破り優勝した志々目愛=デュッセルドルフ(ロイター=共同)
 女子52キロ級の志々目は決勝でロンドン五輪銅メダルのニェト(フランス)に指導の差で競り勝った。「強い選手だけど、自分の柔道をしようと思った。前に出て攻めることはできた」と喜んだ。この遠征では57キロ級の松本と同部屋で、試合に向かう集中力の高さを目の当たりにして刺激を受けたという。世界ランキング14位以内がリオデジャネイロ五輪出場の第一条件で、今大会前の15位からは上がる見込み。この階級は3度目の五輪出場を狙う中村美里(三井住友海上)の壁が分厚いが「次につながった。自分も負けずに追い付こうと思っている」と諦めてはいない。(共同)

【陸上】
競歩の高橋「持ち味のスピード発揮したい」 21日に神戸でリオ五輪選考会
 リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権20キロ競歩(21日・神戸市六甲アイランド甲南大周辺コース)に出場する有力選手が20日、同市内で会見し、昨年の世界選手権代表で前日本記録保持者の高橋英輝(富士通)は「自分の力を発揮して日本一になりたい。持ち味のスピードを勝負どころで出したい」と意気込んだ。世界記録保持者の鈴木雄介(富士通)が故障でリオ五輪は絶望的となったが、出場選手の中で日本陸連の派遣設定記録(1時間20分12秒)をすでに突破している6人は、今大会で優勝すれば五輪代表に内定する。ロンドン五輪代表の藤沢勇(ALSOK)は「自分のスタイルである粘りをみせたい」と話し、20歳の松永大介(東洋大)も「若手にとってはビッグチャンス。先輩たちに食らいついていきたい」と決意を語った。